課題別Q&A(FAQ)|MGIMや経営課題に関する解決策

意味形成と再創出

意味ズレ統合モデル(MGIM)は、検出・対話・翻訳・統合の4つのプロセスで意味の差異を扱い、統合された意味を「意味の再創出」へ連動させる、ATY Japanが研究・提唱する概念モデルです。

課題別Q&A(FAQ)

ATY Japanの取り組み

ATY Japanの取り組みは、次の3つの階層で構成しています。

ATY Japanの取り組みを、「第一階層の意味ズレ統合モデル(MGIM)」「第二階層の経営環境の変化に対応したデジタル戦略」「第三階層の伴走型支援」の3階層で示します。
  • 第一階層:意味ズレ統合モデル(MGIM)複数主体間の意味の差異を起点に、検出・対話・翻訳・統合を通して協働可能な新しい意味を形成する概念モデルで、ATY Japanの取り組みの基盤です。
  • 第二階層:経営環境の変化に対応したデジタル戦略経営戦略・組織マネジメント・業務プロセスとデジタルとの融合、DXを継続するための組織運営を推進します。
  • 第三階層:伴走型支援戦略とイノベーションは同義と捉え、組織文化の変革・醸成と、思考タイプを組み合わせた戦略策定プロセスの展開をご支援します。

MGIMは概念モデルで、理論としての客観的な検証は発展途上です。詳しくは意味ズレ統合モデル(MGIM)をご覧ください。

MGIMの基本と検証状況

MGIMそのものについて、よくいただくご質問です。

MGIMは概念モデルで、理論としての客観的な検証は発展途上であることを前提に、お答えします。

意味ズレとは何ですか?意味の差異との違いは?意味の差異との違い

回答

結論:意味の差異とは、主体ごとに意味づけが異なる状態です。意味ズレとは、その差異が認識・接続されず、意図・行動・協働に不整合が生じている状態です。

  • 意味の差異:複数の主体が、同一の出来事・対象に対して形成する意味が異なる状態です。
  • 意味ズレ:その差異が主体間で認識されない、または相互に接続されないことで、意図・行動・協働に不整合が生じている状態です。
  • 例えば、同じ「DX推進」でも、経営者は「顧客価値を高める改革」と、現場は「負担が増えるもの」と意味づけることがあります。
  • 意味の差異そのものは、立場や経験が異なる以上、自然で避けられません。問題になるのは、差異が認識・接続されない場合です。

詳細:MGIMの定義と、意味の差異・意味ズレ/個人の意味形成

MGIMの4つのプロセス(検出・対話・翻訳・統合)とは何ですか?4プロセスの内容と循環

回答

結論:意味の差異を認識し(検出)、相互理解を形成し(対話)、行動に結びつく表現へ変換し(翻訳)、協働可能な新しい意味を形成する(統合)、一連のプロセスです。

  1. 検出
  2. 対話
  3. 翻訳
  4. 統合
  • 検出:違和感・混乱・抵抗を含め、主体間の意味の差異を認識します。
  • 対話:差異を持つ主体のあいだで、相互理解を形成します。
  • 翻訳:異なる意味を保持したまま、相互に理解でき、行動に結びつけられる表現へ変換します。
  • 統合:各主体の意味の重要な要素を保持したまま、関係者が協働に活用できる新しい意味を形成します。
  • 統合された意味は、協働行動・組織学習・アイデンティティ更新を経て、次の意味創出へ循環する、と整理します。
  • 意味の差異は、認知的・価値的・利害的・アイデンティティ的の4つの観点から捉えます。

詳細:MGIMプロセス/MGIM全体像

MGIMは、社内の意味を一つに揃えることが目的ですか?差異をなくすのではなく、活かす

回答

結論:いいえ。意味を一つに揃えることではなく、差異を活かして、協働可能な新しい意味を形成することが目的です。

  • 目的は、意味を一つに揃えることではありません。
  • 差異を認識し、その違いを活かしながら、協働可能な新しい意味を形成することを目指します。
  • 統合した結果として、全員の解釈が一致することは前提にしません。
    各主体の意味の重要な要素を保持したまま、関係者が協働に活用できる意味が形成される過程に着目します。

詳細:MGIMの定義と、意味の差異・意味ズレ

「意識改革」や一般的な研修と、MGIMは何が違いますか?意識・省察の位置づけ

回答

結論:MGIMは、意識・省察を、意味の差異を直接なくす手段ではなく、差異の検出・対話・翻訳を促進する条件と位置づけます。

  • MGIMは、意識・省察を、意味の差異を直接なくす方法ではなく、意味の差異の検出・対話・翻訳を促進する条件として位置づけます。
  • 「意識改革」は、考え方を前向きにすることや、方針に賛同することではなく、自分が当然と考えていた前提を自覚し、省察し、必要に応じて再構成できるようになること、と再解釈します。
  • 意識や省察が高まっても、意味の違いがなくなるわけではありません。
    違いを認識したうえで、対話・翻訳・統合につなげることが重要です。

詳細:意識と意味ズレ

MGIMは、センスメイキングなどの既存理論と何が違いますか?センスメイキングなどとの関係

回答

結論:MGIMは既存理論を置き換えるものではなく、各理論の「間」を、意味の差異という分析単位で接続する枠組みです。

  • MGIMは、既存理論を置き換えるものでも、単純に統合したものでもありません。
  • 各理論が説明するメカニズムを保持したまま、理論と理論の「間」を、意味の差異という分析単位で接続します。
  • 本研究が確認した範囲では、複数主体間の意味の差異を分析単位とし、統合までを接続する枠組みは限定的です。
    ただし、網羅的な比較ではありません。
  • 例えば、Weickのセンスメイキング理論は、MGIMの理論的基盤の一つで、両者は競合ではなく、分析の焦点が異なります。

詳細:理論的マッピング/既存理論間の接続

意味の再創出とは何ですか?MGIMとの関係は?理論上の枠組み

回答

結論:意味の再創出は、MGIMで統合された意味を起点に、協働行動・組織学習・アイデンティティ更新を経て、組織が次の新しい意味を生み出し続ける循環を指す、理論上の枠組みです。

  • 一度定めた戦略やパーパスを固定せず、市場の変化に応じて、組織を柔軟に更新し続けることを目指します。
  • 意味の形成が停滞した場合に、回復を図る枠組みとして「回復モデル」があります(停滞検出、意味の再対話、行動への再翻訳、再統合)。
  • 意味の再創出と回復モデルは、理論上の枠組みで、本研究の事例では未検証です。

詳細:意味の再創出/意味停滞への対策

MGIMの効果は実証されていますか?現時点の検証状況

回答

結論:現時点では、効果を実証したとは言えません。MGIMは概念モデルの構築段階にあります。

  • 現時点では、効果を実証したとは言えません。
    MGIMは概念モデルの構築段階にあり、理論としての客観的な検証は発展途上です。
  • 事例は、DX推進の1件(探索的)で、MGIMの実施および検証の一部です。
    観察できたのは、ワークショップ内の意味の変化と、統合された意味・協働行動の方向性までです。
  • 協働行動の実行、組織学習、アイデンティティ更新は、観察していません。
  • 今後、事例を増やすことで、MGIMを理論として確立し、実務利用に向けた拡充を予定しています。
  • 意味の再創出、意味停滞への対策(回復モデル)、成熟度尺度は、理論上の枠組みで、本研究の事例では未検証です。

詳細:現時点の位置づけ/今後の研究展開

MGIMの限界や、研究・実務で利用する際の留意点は?検証の範囲と境界条件

回答

結論:MGIMは概念モデルの構築段階にあり、効果の実証、適用範囲の特定、第三者による検証が、いずれも今後の課題です。

  • 事例はDX推進の1件(探索的)で、約80名のうち11名が参加した半日のワークショップです。協働行動の実行、組織学習、アイデンティティ更新は観察していません。
  • 意味の再創出、回復モデル、成熟度尺度は理論上の枠組みで、本研究の事例では未検証です。成熟度尺度の5段階は、統計的な信頼性・妥当性の検証前で、目安としての利用に限ります。
  • 小規模で意味づけが強く共有された組織、資源配分や権限構造が対立の主因である場合、仲介者や時間的な余裕を確保できない場合は、4プロセスが十分に機能しない可能性があります。
  • 既存理論との比較は、網羅的ではありません。
  • 提唱者がコンサルティングも行っているため、実務側の関心が理論の構成に影響している可能性があります。第三者による検証と、利益相反の明示が必要です。

詳細:限界と今後の課題/今後の研究展開

MGIMはどのような組織や状況に向いていますか?向かない場合は?向かない可能性がある場合も

回答

結論:複数主体間に意味の差異があり、検出・対話を通じて扱える状況に向いています。小規模で意味づけが強く共有された組織などでは、十分に機能しない可能性があります。

  • MGIMは、複数主体間に意味の差異が生じ、その差異が検出・対話を通じて扱える状況を前提としています。
  • 次のような状況では、4つのプロセスが十分に機能しない可能性があります。
  • 組織規模が小さく、すでに単一の意味づけが、メンバー間で強く共有されている場合
  • 意味の差異よりも、資源配分や権限構造そのものが、対立の主因である場合
  • 対話・翻訳を担う仲介者や、時間的な余裕を、組織内に確保できない場合

これらの境界条件の特定は、今後の検討課題です。

詳細:限界と今後の課題

どのような企業・組織が支援の対象ですか?対象となる企業・団体

回答

結論:主に中堅・中小企業の、経営戦略の策定と実行、DX推進、AI利活用、デジタル人材育成を対象としています。

  • 業種や規模を問わず、個別企業・団体・地域の相談に対応しています。
  • MGIMの4プロセスが十分に機能しない可能性がある状況は、「どのような組織や状況に向いていますか」をご確認ください。

詳細:企業情報

MGIMを自社で試すには、何から始めればよいですか?ワークショップの実施事例を踏まえて

回答

結論:まず、4つのプロセスをワークショップ形式で体験し、自社の意味の差異を可視化する方法があります。

  • まず、「検出 → 対話 → 翻訳 → 統合」の4つのプロセスを、ワークショップ形式で体験し、自社の意味の差異を可視化する方法があります。
  • 実施事例(DX推進、1件)では、約80名のうち11名が参加し、半日(240分)のワークショップを、社内の担当者がファシリテーター(ワークショップの進行役)を務めました。
    ATY Japanは同席して観察し、介入はしていません。
  • この事例は探索的なもので、同様の結果を保証するものではありません。
    自社の状況に合わせてご検討ください。

関連:ワークショップ基本手順/実施事例|DX推進/MGIM研修モデル

変革を進めるリーダーには、何が求められますか?リーダーシップとの関係

回答

結論:リーダーに求められるのは、「正しい意味」を示して統一することではなく、差異の可視化と、対話・翻訳による新しい意味の形成の支援です。

  • MGIMでは、リーダーが「正しい意味」を示して、メンバーの意味を統一することを重視しません。
  • 異なる意味が存在することを認識し、差異を可視化し、対話と翻訳を通じて、協働可能な新しい意味の形成を支援することを重視します。
  • 4つのプロセスに対応して、リーダーが担いうる役割(検出者・対話促進者・翻訳者・統合者)を区別します。
    ただし、常に4つすべてを担う必要はなく、状況に応じて必要な役割が異なります。
  • リーダーシップは、意味統合のプロセスにおける、重要な主体・機能の一つとして位置づけます。

詳細:既存理論間の接続/MGIMプロセス

MGIMは誰が提唱していますか?ATY Japanは研究機関ですか?提唱者・研究と実務の関係

回答

結論:MGIMは、ATY Japan代表の八百幸 孝昌が研究・提唱している概念モデルです。ATY Japanは、大学や公的研究機関ではなく、研究と実務を往復する事業体です。

  • 2004年4月にデジタル化推進のコンサルティングとして創業し、中堅・中小企業の経営戦略・DX推進を、経営層から現場まで対話を重ねる伴走型支援で行っています。
  • 創業以来のコンサルティング経験から得た「意味の差異」への問題意識を、大学院での学びを通じて理論的に考察し、修了後の実務で具体化したものがMGIMです。
  • 提唱者がコンサルティングも行っているため、第三者による検証と、利益相反の明示は今後の課題です。

詳細:MGIMの研究者・提唱者/企業情報

MGIMを研究や教育で引用・利用してよいですか?引用の書き方は?権利と、提唱者の立場

回答

結論:研究・教育等における、引用・検討・発展的利用を歓迎します。出典を明記してください。

  • MGIMの著作権・名称の権利は、ATY Japanに帰属します。
  • 研究・教育等における、引用・検討・発展的利用を歓迎します。
    引用の際は、八百幸 孝昌「意味ズレ統合モデル(MGIM)」ATY Japan と出典を明記してください。
  • 引用例(日本語):八百幸 孝昌「意味ズレ統合モデル(MGIM)」ATY Japan、https://aty800.com/mgim/mgim.html(最終閲覧日:YYYY年M月D日)
  • 引用例(英語表記):Yaoko, T. "Meaning Gap Integration Model (MGIM)." ATY Japan. https://aty800.com/mgim/mgim.html (accessed YYYY-MM-DD).
  • MGIMに関する文章・図表等の無断複製・転載はご遠慮ください。
    MGIMの名称を用いたサービスの第三者提供をご検討の場合は、事前にお問い合わせください。
  • 提唱者はコンサルティングも行っているため、実務側の関心が理論の構成に影響している可能性があります。
    第三者による検証と、利益相反の明示は、今後の課題です。

詳細:MGIMの研究者・提唱者

経営と現場の意味の差異(ギャップ)への対応

経営と現場のあいだで、同じ方針や言葉の受け止め方が異なる、というお悩みです。

パーパスや経営計画を発信しても、社員の行動が変わらない(形骸化する)のはなぜですか?理念を発信しても、行動が変わらない

お悩み

新しい経営理念(パーパス)や中期経営計画を策定し、社内に発信しているが、メンバーの意識や行動が変わらない。

ATY Japanの考え方

結論:経営陣の言葉(組織レベルの意味づけ)と、社員の現実(個人レベルの意味づけ)の差異が、認識・接続されないまま固着していることが原因と捉えます。

  • 経営陣が掲げる言葉(組織レベルの意味づけ)と、社員が日々向き合う現実(個人レベルの意味づけ)の差異が、認識・接続されないまま固着している状態と捉えます。
  • MGIMの4プロセス(検出・対話・翻訳・統合)で、パーパスと現場の意味の差異を扱い、協働可能な新しい意味を形成することを目指します。
  • 統合された意味が、協働行動・組織学習・アイデンティティ更新へ展開する循環により、理念に基づいて自走する組織を目指します。

関連:MGIMプロセス/意味の再創出(理論上の枠組みで、本研究の事例では未検証)

縦割り(セクショナリズム)や営業と開発などの部署間対立は、どう解決しますか?営業と開発など、言い分が衝突する

お悩み

組織が縦割り(セクショナリズム)になっており、営業と開発(管理と現場)などの組織間で、お互いの言い分が衝突して、業務がスムーズに進まない。

ATY Japanの考え方

結論:各部門の価値的・利害的・アイデンティティ的な差異が認識・接続されていない状態と捉え、対話・翻訳・統合を通じて、部分最適から全体最適へ視座を引き上げることを目指します。

  • 各部門が持つ、価値的・利害的・アイデンティティ的な差異が、認識・接続されず、意味ズレが生じている状態と捉えます。
  • 力技で抑え込むのではなく、対話・翻訳・統合を通じて、新しい価値を生み出すための出発点として扱い、部分最適から全体最適へ視座を引き上げることを目指します。
  • 組織の状況を把握するために、MGIM成熟度尺度(MGIM-MS)を参考にした現状把握をご提案します。

関連:MGIM成熟度尺度(理論上の枠組みで、本研究の事例では未検証)

企業や組織の変革時に、異なる文化・評価制度のメンバーが協働できないのはなぜですか?異なる文化や評価制度のメンバーが協働できない

お悩み

これまでの異なる組織文化や評価制度のもとで活動してきたメンバー間に意味の違いがあり、新たな組織が目指す方向に、全員が協働して活動できていない。

ATY Japanの考え方

結論:異なる文化・評価制度のもとで活動してきたメンバー間の、認知的・利害的な差異が、認識・接続されていない状態と捉えます。

  • 多様な活動経験を持つメンバー同士の、認知的・利害的な差異が、認識・接続されていない状態と捉えます。
  • コンフリクト(衝突)で終わらせず、対話・翻訳・統合を通じて、新しい組織アイデンティティを共に創ることを目指します。
  • 一度定めた戦略を固定せず、MGIMから連動する意味の再創出により、市場の変化に応じて、組織を柔軟に更新し続けることを目指します。

関連:意味の再創出(理論上の枠組みで、本研究の事例では未検証)

DX・AI導入を進めても、現場から「余計な仕事が増える」と反発され、停滞するのはなぜですか?現場から「余計な仕事が増える」と反発される

お悩み

企業方針でDX推進やAIツールの導入を進めているが、現場からは「今のままで困っていない」「余計な仕事が増える」と反発される。

ATY Japanの考え方

結論:ツールの機能やスキルの問題だけでなく、経営陣と現場の認知的・利害的な差異が、認識・接続されていない状態と捉えます。

  • ツールの機能やスキルの問題だけでなく、経営陣と現場のあいだの、認知的・利害的な差異が、認識・接続されていない状態と捉えます。
  • 現場の反発を、排除すべき「問題」とは捉えず、差異を扱うための出発点と考え、MGIMの4プロセスを循環させます。
  • 意味の差異の背景を明らかにし、現場が主導してDXを進め、継続できる組織基盤をつくることを目指します。

関連事例:実施事例|DX推進(食品卸売業A社のワークショップ。1件、探索的な事例)

経営陣がDX推進を主張しても、現場が冷めている(諦めている)場合は、どうすればよいですか?経営陣の主張と現場の受け止めが噛み合わない

お悩み

経営陣がDX推進を主張するものの、現場が冷めて(諦めて)いる。

立場主張・受け止めの例
経営陣の主張「将来の会社のために、今は少し無理をしてでも踏ん張るべき」「取り組む時間がないのは、効率的に仕事をしていないからだ」
現場の受け止め「結局、今期の売上や目先の業務成果でしか評価されないのに、これ以上何を頑張れというのか」「現在の体制で、突発対応やアナログな手続きで1日が終わる現実を知らない」

ATY Japanの考え方

結論:現場の「忙しい」を「甘え」と誤解せず、経営陣と現場の価値的・利害的な差異を、MGIMの4プロセスで扱います。

  • 現場の「忙しい」を「甘え」や「効率の悪さ」と誤解し、経営陣と現場の価値的・利害的な差異が、認識されていない状態と捉えます。
  • 組織レベルと個人レベルの意味の差異を、MGIMの4プロセスで扱います。
  1. 検出
  2. 対話
  3. 翻訳
  4. 統合
  • 検出で違和感・混乱・抵抗を認識し、対話で相互理解を形成します。
  • 翻訳で、異なる意味を保持したまま、相互に理解でき、行動に結びつけられる表現へ変換し、統合で、協働可能な新しい意味を形成します。
  • 具体策として、DXのための時間を、公式な業務実績(または評価対象)として会社が認める仕組みを作ります。
  • 現場の時間を奪っている最大のアナログ業務を特定し、トップの権限で、先に廃止・効率化することを提案します。

関連:MGIMプロセス

経営層と現場の温度差は、なぜ生まれるのですか?温度差の捉え方

回答

結論:温度差は、能力や意欲の問題ではなく、経営層と現場が同じ方針に異なる意味を与えているのに、その差異が認識・接続されていないことから生じている場合がある、とMGIMでは捉えます。

  • 経営層は「将来の会社のため」、現場は「評価や日々の業務との関係」で意味づけるなど、価値的・利害的な差異があります。
  • 現場の「忙しい」を「甘え」や「効率の悪さ」と誤解すると、差異が認識されないまま固着します。
  • 検出・対話・翻訳・統合を通じて、差異を排除すべき問題ではなく、協働の出発点として扱います。
  • 具体策の例として、DXのための時間を公式な業務実績(または評価対象)として認める仕組みづくりや、現場の時間を奪う最大のアナログ業務をトップの権限で先に廃止・効率化する方法があります。

関連:経営陣がDX推進を主張しても、現場が冷めている場合/MGIMプロセス

新しい取り組みが続かず、元に戻ってしまうのはなぜですか?意味の停滞への対策

お悩み

新しい取り組みを始めたが、一時的なもので終わり、いつの間にか元に戻ってしまう。

ATY Japanの考え方

結論:新たな意味形成が継続的に生まれない「意味の停滞」と捉え、停滞検出・意味の再対話・行動への再翻訳・再統合の順に回復を図る「回復モデル」を参照します。

  • 新たな意味形成が、組織内で継続的に生まれない状態を「意味の停滞」と捉えます。
    協働行動・組織学習・アイデンティティ更新の連鎖が、途中で断絶している状態です。
  • 代表的な停滞のパターンとして、「行動への未翻訳」(意味が行動に変換されていない)、「振り返りの欠如」(学習が制度化されていない)、「組織の硬直化」(アイデンティティが固定化している)を考えます。
  • 停滞した場合は、停滞検出、意味の再対話、行動への再翻訳、再統合の順に、回復を図る「回復モデル」を参照します。

関連:意味停滞への対策(理論上の枠組みで、本研究の事例では未検証)

取り組みが組織にどこまで定着しているか、現状を把握する方法は?MGIM成熟度尺度

お悩み

MGIMのプロセスが、組織内でどこまで実践として定着しているか、現状を把握したい。

ATY Japanの考え方

結論:MGIM成熟度尺度(MGIM-MS)で、4つのプロセスを5段階(L1〜L5)に評価します。ただし、目安としての利用です。

  • MGIM成熟度尺度(MGIM-MS)で、4つのプロセス(検出・対話・翻訳・統合)を、プロセス単位で5段階(L1〜L5)に評価します。
  • 現状の可視化と、改善の優先順位(ボトルネック)の把握に役立てます。
  • 現時点では、実務での運用を想定した定性的な評価指標の枠組みで、本研究の事例では使用していません。統計的な信頼性・妥当性の検証は今後の課題で、5段階の評価は目安としてご活用ください。

関連:MGIM成熟度尺度(理論上の枠組みで、本研究の事例では未検証)

経営環境の変化に対応したデジタル戦略の立案

デジタルを戦略的に活用し、DXを継続するための、基本的な考え方に関するお悩みです。

経営や業務の課題と、課題間のつながりを確認するには?課題の存在と課題間のつながりを確認する

お悩み

経営や業務の課題を明らかにするために、課題の存在と、課題間のつながりを確認したい。

ATY Japanの考え方

結論:変革ガイドを基に経営や業務の課題を明らかにし、MGIMの「検出」と「対話」を基に、対応策を立案します。

  • 変革ガイドを基に経営や業務の課題を明らかにして、デジタル技術の戦略的な活用を推進します。
  • 個々の業務の精度を向上し、業務間の情報を的確に連携することにより、既存業務を変革して、新たな価値の創造を推進します。
  • MGIMの4プロセスのうち、「検出」と「対話」を基にして、経営や業務の課題を明らかにし、対応策を立案します。
デジタルを経営戦略・業務・組織に組み込む(融合する)基本的な考え方は?基本となる考え方や指針を確認する

お悩み

デジタルを戦略的に活用するために、基本となる考え方や指針を確認したい。

ATY Japanの考え方

結論:経営戦略・業務プロセス・組織マネジメントに、デジタルを組み込む(融合する)ことを前提とします。

  • 企業や組織の変革およびDX推進では、経営戦略・業務プロセス・組織マネジメントに、デジタルを組み込む(融合する)ことを前提とします。
  • 経営戦略ではエコシステムの構築、業務プロセスではデジタルの仕組み、組織マネジメントでは企業文化の変革・醸成に取り組みます。
  • MGIMの4プロセスのうち、「翻訳」と「統合」から得た結果を実行する際の、重要な取り組みになります。
DXを継続する組織は、どのように確立すればよいですか?DXをけん引しサポートする組織の在り方を確認する

お悩み

DXを成功させ、継続するために、DXをけん引しサポートする組織の在り方を確認したい。

ATY Japanの考え方

結論:DXを、恒久的な人や組織の変革までを含むものと捉え、デジタル成熟度に応じて事業部門と融合して取り組む組織を目指します。

  • DXの取り組みは、恒久的な人や組織の変革までを含むものと捉えています。
  • デジタル化を推進する組織には4つの形態があると考え、デジタル成熟度に応じて、事業部門と適切に融合して取り組むことを推進します。
  • MGIMから意味の再創出へ連動する循環による組織変革と連動して、DXを継続する組織を目指します。

関連:意味の再創出(理論上の枠組みで、本研究の事例では未検証)

伴走型支援

何から着手するか、どのような支援を受けられるかに関するお悩みです。

社内でイノベーションを起こすには、何から取り組めばよいですか?新しいアイデアや変革の動きを生み出したい

お悩み

DXや業務改善を進めながら、社内で新しいアイデアや変革の動きを生み出し、イノベーションを起こしたい。

ATY Japanの考え方

結論:認知的・価値的な差異が認識・接続されず、行動が揃わないまま停滞している状態をMGIMで扱い、創発が起こりやすい協働条件を形成します。

  • イノベーションが生まれない原因の一つとして、認知的・価値的な差異が認識・接続されず、行動が揃わないまま、組織が停滞している状態を考えます。
  • MGIMで差異を扱い、部門間の意味を統合することで、創発が起こりやすい状態をつくることを目指します。
  • 次の流れを整えることで、イノベーションが生まれやすい協働条件を形成します。

経営と現場の前提の違いが認識される → 部門間の価値観が接続される → 行動の方向性が揃う → 協働が生まれやすくなる

経営・DX・組織の課題のうち、どれから優先して解決すべきですか?経営・DX・組織のどれを優先するか

お悩み

自社の課題は複雑で、経営・DX・組織のどれを優先すべきかを確認したい。

ATY Japanの考え方

結論:経営・DX・組織を別々の領域として扱わず、MGIMで「意味構造」として一つのストーリーに整理し、着手点を明確にします。

  • 課題が複雑に見える一因は、経営・DX・組織を、別々の領域として扱っていることにあると考えます。
  • MGIMを使って、3つの領域を「意味構造」(主体が持つ意味づけのまとまり)で整理し、課題の本質を、1つのストーリーとして捉えます。
  • 次の4点を一貫した構造として整理することで、「どこから着手すべきか」を明確にします。

経営戦略の前提/DXの目的と役割/組織文化・協働の状態/業務プロセスの意味構造

戦略を作っても現場が動かない場合、伴走型支援では何をどのように支援してもらえますか?何をどのように支援してくれるのか

お悩み

戦略を作っても現場が動かないため、伴走型支援で、何をどのように支援してくれるのかを確認したい。

ATY Japanの考え方

結論:伴走型支援は、「戦略を実行する状態」までをつくるご支援です。

  • 伴走型支援は、「戦略を実行する状態」をつくるご支援です。
  • MGIMプロセス(検出 → 対話 → 翻訳 → 統合)を使い、現場の認知・価値観・利害・アイデンティティの違いを認識・接続し、協働行動が生まれやすい状態を整えます。
  • 特徴は、「実際に動く」状態までご支援することです。
  • 戦略の意味を、現場に翻訳する。
  • KPIの運用と改善を、伴走する。
  • 部門間の対話を、設計する。
  • 実行の障害を、構造的に取り除く。
受講した結果が現場の行動に結びつく、セミナーや研修はありますか?受講した結果を、行動に結びつける

お悩み

一般的な研修は「知識の提供」が中心ですが、受講した結果が現場の行動に結びつくセミナーや研修を確認したい。

ATY Japanの考え方

結論:現場の認知・価値観・利害・アイデンティティの違いを扱い、学んだことが実際に動く状態までを支援する、ワークショップ形式の研修です。

  • 研修を受講しても行動が変わらない原因の一つとして、現場の認知・価値観・利害・アイデンティティの違いが、扱われていないことを考えます。
  • 個別企業の状況に応じた研修で、得た知識を実際の行動に変換するための構造を整え、「学んだことが実際に動く状態」までご支援します。
  • ワークショップ形式で実施し、自分たちのこととして考え、参加者全員で共有し、対応策を策定します。
  • 個別企業向けだけでなく、支援団体、業界団体、ITベンダーが主催するセミナーや研修の企画と実施もご支援しています。

関連:研修の企画と実施

English Summary

Meaning Gap Integration Model (MGIM) is a conceptual model researched and proposed by ATY Japan (Takamasa Yaoko). It addresses differences in meaning ("meaning gaps") that arise among multiple actors, such as individuals, teams, departments and organizations, through four processes: detection, dialogue, translation and integration. The aim is to form new meaning that the actors can use for collaboration, without requiring everyone to hold the same interpretation.

The integrated meaning is linked to collaborative action, organizational learning and identity renewal, and then to the next creation of meaning ("recreating meaning"). Weick's sensemaking theory is one of its theoretical foundations.

Status: MGIM is a conceptual model, and its objective validation is still developing. The only case so far is one exploratory workshop on DX promotion (11 participants, 240 minutes). Recreating meaning, the recovery model and the maturity scale (MGIM-MS) are theoretical frameworks that were not tested in that case. The proponent also provides consulting services, so independent validation and disclosure of conflicts of interest remain future tasks.

How to cite: Yaoko, T. "Meaning Gap Integration Model (MGIM)." ATY Japan. https://aty800.com/mgim/mgim.html (accessed YYYY-MM-DD).

※ 本ページには、提唱者が提供するコンサルティングサービスの考え方を含みます。MGIMの研究と実務は連動しており、実務側の関心が理論の構成に影響している可能性があります。

Copyright © 2004-2026 ATY-Japan All Rights Reserved.