MGIM成熟度尺度
「MGIM成熟度尺度(MGIM-MS:MGIM Maturity Scale)」は、意味の進化を測定可能にする試みとして、「意味ズレ統合モデル(MGIM)」の成熟度を測定します。
そして、構成する4つのプロセス単位に成熟度を測定するためのKPI例と質問例を紹介します。
成熟度を測定することにより、現状を確認し、対応策を実施するうえで役立ちます。
見えない能力を可視化でき、改善を偶然ではなく設計可能にし、組織進化を「再現可能」にします。
さらに、プロセス単位に成熟度を測定することにより、対応の進捗を管理でき、次プロセスへの遷移に向けて具体的に判断できようになります。
意味ズレ統合モデル(MGIM)成熟度尺度(MGIM-MS)
成熟度を測定することにより、現状を確認し、対応策を実施するうえで役立つ。
見えない能力を可視化でき、改善を偶然ではなく設計可能にし、組織進化を「再現可能」にする。
さらに、プロセス単位に成熟度を測定することにより、対応の進捗を管理でき、次プロセスへの遷移に向けて具体的に判断できようになる。

MGIM成熟度尺度(MGIM-MS):プロセス別
意味ズレ統合モデル(MGIM)の4つのプロセス(検出・対話・翻訳・統合)について、成熟度(L1~L5)を測定するために実際に使える質問例です。
この成熟度の測定は、プロセスが存在するかではなく「どれだけ組織能力になっているか」を測ることが本質であり、活動 → 能力 → 文化の進化を測るものです。
検出プロセス
検出プロセスの達成状態とは、意味ズレが「認識可能な問題」として言語化されているという単なる違和感ではなく、「何がズレているか」「どこで発生しているか」「誰が影響を受けているか」が見える状態になることです。
リーダー向けの主な質問
- 1.現場に「言語化された違和感」が存在しているか?
- 2.不満や混乱は、具体的な表現になっているか?
- 3.意見が出ない状態は、「合意」ではなく「沈黙」ではないか?
- 4.部門間の温度差は、可視化されているか?
組織向けの主な質問
- 1.「問題がある」と言える空気があるか?
- 2.違和感が匿名でも報告できるか?
KPI例
- 1.問題言語化率:問題報告数/違和感報告数
- 2.発言参加率 :会議参加者の発言割合
- 3.沈黙率 :無発言者比率
- 4.早期検出率 :問題発生前の兆候報告割合
成熟度を測定する質問例
- 1.現場で感じた違和感が、言葉として可視化されている
- 2.問題の兆候が、関係者間で迅速に共有される仕組みがある
- 3.違和感を報告できる場や機会がある
- 4.問題の兆候は、部門内で体系的に共有されている
- 5.問題報告の手順が明確になっている
- 6.問題検出の仕組みとして、会議・報告制度などが確立されている
- 7.問題兆候を定期的に点検する仕組み(チェック体制)がある
- 8.問題が発生する前に兆候が自発的に共有されている
- 9.問題の早期発見が、組織全体で文化として定着している
次プロセスへの遷移条件
- ズレ(問題)が言語化された
- 「違和感」→「問題」に変換された
対話プロセス
対話プロセスの達成状態とは、相互理解が成立している完全一致ではなく、「相手の意味を説明できる」状態になることです。
本質的な質問
- 1.相手の立場を本人が納得する形で説明できるか?
- 2.「なぜそう考えるのか」を理解しているか?
- 3.感情・背景・利害が明確になっているか?
- 4.誤解が明確に解消されたか?
さらに確認する質問
- 1.表面的な合意ではないか?
- 2.対立理由が明確になったか?
KPI例
- 1.相互理解度 :相手の主張再現テスト正答率
- 2.対話回数 :有効対話セッション数
- 3.誤解解消率 :初期対立点の解消割合
- 4.心理的安全性指数:サーベイ平均値
成熟度を測定する質問例
- 1.会議の場で、多様な視点が積極的に提示されている
- 2.意見の衝突があっても、否定ではなく理解の姿勢で扱われている
- 3.相手の考えを理解しようとする姿勢がある
- 4.対話を行う仕組みが、意図的に構築されている
- 5.部門間の対話が、定期的に行われている
- 6.対話の進行方法が、組織として明確に定義され、共有されている
- 7.対話の結果が、記録・共有されている
- 8.意見の違いが、組織学習の機会として扱われている
- 9.相互理解が、自然に形成される文化がある
次プロセスへの遷移条件
- 相互理解が成立した
- 「理解不能」→「理解可能」に変換された
翻訳プロセス
翻訳プロセスの達成状態とは、意味が「行動可能な形」に変換されている、抽象 → 具体理念 → 行動が成立している状態になることです。
基本的な質問
- 1.この意味は具体的行動として表現できるか?
- 2.誰が何をするか説明できるか?
- 3.個人の業務と結びついているか?
- 4.なぜそれが必要か説明できるか?
さらに確認する質問
- 1.「明日何を変えるか」を説明できるか?
KPI例
- 1.行動定義率:意味 → 行動への変換率
- 2.理解一致率:方針理解テスト一致率
- 3.行動設計数:明文化された行動数
- 4.実行準備率:実行可能タスク割合
成熟度を測定する質問例
- 1.組織の方針が、現場の行動に結びついている
- 2.方針の意味が、具体的に説明されている
- 3.各人の役割が、明確にされている
- 4.方針を具体的な行動に変換するプロセスが存在している
- 5.方針が、日々の業務手順として体系的に整備されている
- 6.行動指針が、文書化されている
- 7.方針変更時に、行動定義が更新される仕組みがある
- 8.新しい意味が、迅速に行動に変換される
- 9.現場が自ら判断し、行動プロセスを柔軟に見直している
次プロセスへの遷移条件
- 行動可能な意味が設計された
- 「わかる」→「動ける」に変換された
統合プロセス
統合プロセスの達成状態とは、協働行動が実際に実行されている、そして継続されている状態になることです。
基本的な質問
- 1.実際に行動が始まっているか?
- 2.部門間で役割が明確か?
- 3.行動が一度で終わっていないか?
- 4.新しい意味が組織の習慣になっているか?
さらに確認する質問
- 1.行動は制度となり、定着しているか?
KPI例
- 1.実行率 :計画行動の実行割合
- 2.協働率 :部門横断プロジェクト数
- 3.定着率 :新ルール遵守率
- 4.学習生成率:改善提案数
成熟度を測定する質問例
- 1.設定された行動が、現場で確実に実行されている
- 2.部門間の役割が、明確になっている
- 3.計画された活動が、継続されている
- 4.協働行動が、チーム間で定期的に行われている
- 5.行動結果の振り返りが行われている
- 6.協働を促す仕組みが、制度として正式に組み込まれている
- 7.行動が、業務プロセスに統合されている
- 8.行動が、組織文化として定着している
- 9.新しい協働方法が、継続的に生まれている
次プロセスへの遷移条件
- 協働行動が実行・定着した
- 「行動」→「文化」に変換された
