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2022年05月25日 シャープが2021年度(2022年3月期)通期決算の純利益を207億円増の740億円に訂正(PDF)
2022年05月17日
ソニー、パナソニック、シャープの2021年度(2022年3月期)通期決算と2022年度(2023年3月期)通期予想が出そろいましたので、各社の概況を整理します。
ソニー
2021年度(2022年3月期)連結業績
2021年度の売上収益は、金融以外の5セグメントが前年度に対して増収となり、前年度比10%(9,229億円)増の9兆9,215億円で過去最高を更新しました。
営業利益は、金融以外の5セグメントが増収となり、前年度から2,471億円増の1兆2,023億円で過去最高を更新しました。
セグメント別では、金融セグメントが減収減益となりましたが、他のゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション、イメージング&センシング・ソリューションの5セグメントが増収増益となりました。
親会社の所有者に帰属する当期純利益は、繰延税金資産評価減2,568億円の戻入れがあった前年度から1,474億円減の8,822億円となりました。
2022年度(2023年3月期)の通期決算予想
2022年度予想は、売上収益は金融以外の5セグメントが増収となり、全体では前年度比15%増の11兆4,000億円と見込んでいます。
営業利益は、ゲーム&ネットワークサービス、映画、エンターテイメント・テクノロジー&センシング・ソリューションの3セグメントの減益が影響して、全体では前年度から423億円減の1兆1,600億円と見込んでいます。
セグメント別では、音楽、イメージング&センシング・ソリューションが増収増益、ゲーム&ネットワークサービス、映画、エンターテイメント・テクノロジー&センシング・ソリューションが増収減益、金融が減収増益を見込んでいます。
パナソニック
2021年度(2022年3月期)連結業績
2021年度の売上収益は、情報通信向けや車載関連の伸長、インダストリー、エナジーの販売増に加え、ブルーヨンダーの新規連結などにより、全体では前年度比10%(6,900億円)増の7兆3,888億円となりました。
調整後営業利益は、くらし事業での原材料高騰やブルーヨンダー買収時の「資産・負債の再評価」に伴う影響などの一時的なマイナス要因があったものの、価格改定の取組みやインダストリー、エナジーの増販益などにより、前年度から505億円増の3,577億円(営業利益は、同989億円増の3,575億円)となりました。
セグメント別では、くらし事業が増収減益となった他、オートモーティブ、コネクト、インダストリー、エナジーの4セグメントは増収増益となっています。
親会社の所有者に帰属する当期純利益は、前年度から902億円増の2,553億円となりました。
2022年度(2023年3月期)の通期決算予想
2022年度予想は、売上収益は需要の回復等により大きく伸長し、特に自動車生産の増加を見込むオートモーティブ、航空需要の回復を見込むコネクトが大幅増収となり、全体では前年度比7%(5,112億円)増の7兆9,000億円となる見通しです。
調整後営業利益は、エナジーが4680セル開発などの将来の成長に向けた費用の増加により減益となるものの、全体では同223億円増の3,800億円(営業利益は、同25億円増の3,600億円)となる見通しです。
セグメント別では、くらし事業、オートモーティブ、コネクト、インダストリーの4セグメントが増収増益、エナジーが増収減益を見込んでいます。
シャープ
2021年度(2022年3月期)連結業績
2021年度の売上収益は、テレワークの普及を背景にパソコン用などの中型液晶パネルの販売伸長に加え、大型テレビの売上が国内外で増加したことにより、全体では前年度比2.9%増の2兆4,955億円となりました。
営業利益は、ブランド事業が減益となりましたが、ディスプレイデバイスが大きく増益したデバイス事業の増益が貢献して、全体では前年度から16億円増の847億円となりました。
セグメント別では、ブランド事業のスマートライフが減収減益、ICTが増収減益、8Kエコシステムが増収増益となり、ブランド事業のディスプレイデバイスが増収増益、エレクトロニックデバイスが減収減益となりました。
当期純利益は、前年度から325億円増の857億円となりました。
2022年度(2023年3月期)の通期決算予想
2022年度の業績予想に関しては、今回は発表されませんでしたが、1ケ月後を目途に公表する予定としています。
2021年度通期決算と2022年度予想
参考:電機各社の決算発表
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