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2022年06月08日 「2022年度(2023年3月期)通期業績予想」は増収減益の見込みと発表(PDF)
2022年05月27日
シャープが、2021年度(2022年3月期:2021年4月1日~2022年3月31日)通期決算と2022年度(2023年3月期)通期業績予想を発表しましたので、概況を整理します。
2021年度の売上収益は、テレワークの普及を背景にパソコン用などの中型液晶パネルの販売伸長に加え、大型テレビの売上が国内外で増加したことにより、全体では前年度比2.9%増の2兆4,955億円となりました。
営業利益は、ブランド事業が減益となりましたが、ディスプレイデバイスが大きく増益したデバイス事業の増益が貢献して、全体では前年度から16億円増の847億円となりました。
当期純利益は、前年度から207億円増の739億円となりました。
2022年度予想に関しては、1ケ月後を目途に公表する予定としています。
シャープの2021年度(2022年3月期)連結業績
売上収益は、ブランド事業が前年度比3.5%増の1兆3,378億円、デバイス事業が前年度比1.2%増の1兆2,565億円となり、全体では前年度比2.9%増の2兆4,955億円となりました。
営業利益は、ブランド事業が前年度から128億円減の772億円となりましたが、デバイス事業が前年度から128億円増の273億円となり、全体では前年度から16億円増の847億円となりました。
当期純利益は、前年度から207億円増の739億円となりました。
セグメント別の業績
セグメント別では、ブランド事業のスマートライフが減収減益、ICTが増収減益、8Kエコシステムが増収増益となり、デバイス事業のディスプレイデバイスが増収増益、エレクトロニックデバイスが減収減益となりました。
スマートライフ
売上収益は前年度比2.1%減の4,461億円、営業利益は前年度から106億円減の482億円
- ・売上収益は、欧米のビルトイン調理機やアジアでの洗濯機・冷蔵庫・エアコンの好調に加え国内EPCの売上が増加したものの、国内プラズマクラスターの減収、エネルギーソリューション事業での半導体不足が影響して減収。
- ・営業利益は、収益力向上に努めたものの、半導体・原材料の高騰に加え商品ミックスの変化により減益。
8Kエコシステム
売上収益は前年度比15.1%増の5,676億円、営業利益は前年度から94億円増の249億円
- ・売上収益は、欧州やアジア・日本でのテレビ伸長、米州や欧州・日本でMFP事業の売上増加に加え、シャープNECディスプレイソリューションズ株式会社の連携効果により増収。
- ・営業利益は、主に増販に加え、テレビの高付加価値化、MFP事業でのプリントボリューム回復により増益。
ICT
売上収益は前年度比5.7%減の3,240億円、営業利益は前年度から114億減の40億円
- ・売上収益は、米国やアジア・中国の法人向けPC事業が伸長したものの、通信及びPC事業での半導体不足の影響に加え中国でのロックダウンの影響により減収。
- ・営業利益は、減収の影響に加え、半導体の価格上昇の影響により減益。
ディスプレイデバイス
売上収益は前年度比5.8%増の8,596億円、営業利益は前年度から185億円増の203億円
- ・売上収益は、スマートフォン向け小型パネルの販売が減少したものの、車載向けやPC・タブレット向け中型パネルの伸長により増収。
- ・営業利益は、販売に占める中型パネル比率の上昇に加え、モデルミックス改善により増益。
エレクトロニックデバイス
売上収益は前年度比7.4%減の3,968億円、営業利益は前年度から57億円減の69億円
- ・売上収益は、第2と第3四半期にかけて新型コロナウィルスによる生産への影響により減収。
- ・営業利益は、主に減収の影響により減益。
2022年度(2023年3月期)の通期決算予想
2022年度の業績予想に関しては、今回は発表されませんでしたが、1ケ月後を目途に公表する予定としています。
その他、主なトピックス
今回の発表の中では、役員人事が内定したことも明らかにしました。
- ・代表取締役・社長執行役員 兼 CEOに就任予定:呉 柏勲(ゴ ハククン)氏(現・副会長執行役員 兼 CEO 兼 米州代表)
- ・代表取締役・副社長執行役員に就任予定:沖津 雅浩氏(現・専務執行役員 兼 スマートライフグループ長)
2021年度通期決算と2022年度予想
参考:電機各社の決算発表
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