ソニーの2021年度(2022年3月期)の通期決算は増収増益、売上収益と営業利益ともに過去最高を更新

ソニーの2021年度(2022年3月期)の通期決算は増収増益、売上収益と営業利益ともに過去最高を更新

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ソニーの2021年度(2022年3月期)通期決算

ソニーが、2021年度(2022年3月期:2021年4月1日~2022年3月31日)通期決算と2022年度(2023年3月期)通期業績予想を発表しましたので、概況を整理します。

2021年度の売上収益は、金融以外の5セグメントが前年度に対して増収となり、前年度比10%(9,229億円)増の9兆9,215億円で過去最高を更新しました。

営業利益は、金融以外の5セグメントが増収となり、前年度から2,471億円増の1兆2,023億円で過去最高を更新しました。

親会社の所有者に帰属する当期純利益は、繰延税金資産評価減2,568億円の戻入れがあった前年度から1,474億円減の8,822億円となりました。

2022年度予想は、売上収益は金融以外の5セグメントが増収となり、全体では前年度比15%増の11兆4,000億円と見込んでいます。

営業利益は、ゲーム&ネットワークサービス、映画、エンターテイメント・テクノロジー&センシング・ソリューションの3セグメントの減益が影響して、全体では前年度から423億円減の1兆1,600億円と見込んでいます。

ソニーの2021年度(2022年3月期)連結業績

ソニーの2021年度(2022年3月期)通期決算

売上収益は、前年度比10%(9,229億円)増の9兆9,215億円と過去最高を更新しました。

営業利益は、前年度から2,471億円増の1兆2,023億円と過去最高を更新しました。(調整後営業利益は1兆1,386億円)

親会社の所有者に帰属する当期純利益は、繰延税金資産評価減2,568億円の戻入れがあった前年度から1,474億円減の8,822億円となりました。

セグメント別の業績

セグメント別では、金融セグメントが減収減益となりましたが、他のゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション、イメージング&センシング・ソリューションの5セグメントが増収増益となりました。

ゲーム&ネットワークサービス
売上収益は前年度比3%増の2兆7,398億円、営業利益は前年度から44億円増の3,461億円

  • ・売上収益は、アドオンコンテンツを含む自社制作以外のタイトルを中心としたゲームソフトウェア販売が減少したものの、ハードウェアの売上増加により増収。
  • ・営業利益は、自社制作以外のソフトウェア販売減の影響はあったものの、プレイステーション5(PS5)ハードウェアの収益性改善などにより増益。

音楽分野
売上収益は前年度比19%増の1兆1,169億円、営業利益は前年度から261億円増の2,109億円

  • ・売上収益は、音楽制作及び音楽出版における有料会員制及び広告型ストリーミングサービスからの増収。
  • ・営業利益は、主に増収の影響により増益。

映画分野
売上収益は前年度比65%増の1兆2,389億円、営業利益は前年度から1,375億円増の2,174億円

  • ・売上収益は、米国における劇場興行収入がコロナ前の5割程度まで回復するなど、映画製作を中心に事業環境は徐々に正常化しつつある他、『スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム』の歴史的な大ヒットや人気テレビ番組Seinfeldシリーズの大型ライセンス収入などで増収。
  • ・営業利益は、増収の影響に加え、GSN Gamesの事業譲渡にともなう利益700億円の計上により増益。

エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション分野
売上収益は前年度比13%増の2兆3,392億円、営業利益は前年度から851億円増の2,129億円

  • ・売上収益は、主に製品ミックス改善によるテレビ及びデジタルカメラの増収。
  • ・営業利益は、主に増収の影響により増益。

イメージング&センシング・ソリューション分野
前年度比6%増の1兆764億円、営業利益は前年度から97億円増の1,556億円

  • ・売上収益は、主に為替の影響に加え、デジタルカメラ及び産業機器向けセンサーの増収。
  • ・営業利益は、主に増収の影響により増益。

金融分野
売上収益は前年度比8%減の1兆5,338億円、営業利益は前年度から47億円減の1,501億円

  • ・売上収益は、主にソニー生命における特別勘定運用益の減少により減収。
  • ・営業利益は、ソニー生命における保険料収入増加はあったものの、同社子会社での不正送金による一時的な損失計上などにより減益。

2022年度(2023年3月期)の通期決算予想

ソニーの2022年度(2023年3月期)通期決算予想

売上収益は、金融以外のセグメントが増収することにより、全体では前年度比15%増の11兆4,000億円と見込んでいます。

営業利益は、ゲーム&ネットワークサービス、映画、エンターテイメント・テクノロジー&センシング・ソリューション(旧エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション)の減益が影響して、全体では前年度から423億円減の1兆1,600億円を見込んでいます。

セグメント別の業績予想

セグメント別では、音楽、イメージング&センシング・ソリューションが増収増益、ゲーム&ネットワークサービス、映画、エンターテイメント・テクノロジー&センシング・ソリューションが増収減益、金融が減収増益を見込んでいます。

ゲーム&ネットワークサービス
売上収益は前年度比34%増の3兆6,600億円、営業利益は前年度から411億円減の3,050億円

  • ・売上収益は、ハードウェア及び周辺機器の売上増加、アドオンコンテンツを含む自社制作以外のゲームソフトウェア販売増加など、すべてのカテゴリーで増収。
  • ・営業利益は、売上収益増による増益も、既存スタジオのゲームソフトウェア開発費を中心としたコスト増、Bungie, Inc.を含む2022年度に取引の完了を想定している買収にともなう費用計上(約440億円)により減益。
    現在審査が進んでいるBungie, Inc.(Bungie)買収の完了が第3四半期になる前提で策定しており、Bungieを含む買収にともなう費用約440億円を除いた営業利益はほぼ前年度並みと試算。
  • ・PS5ハードウェアについては、現時点でデバイス調達の目途が立っている1,800万台の販売を見込む(2021年度の販売台数は、当初目標の1,480万台に対して1,150万台)

音楽分野
売上収益は前年度比11%増の1兆2,400億円、営業利益は前年度から191億円増の2,300億円

  • ・売上収益は、映像メディア・プラットフォームの減収も、ストリーミングサービスからの収入増加による音楽制作及び音楽出版の増収、為替の影響、AWAL買収の影響で増収。
  • ・営業利益は、増収の影響により増益。

映画分野
売上収益は前年度比7%増の1兆3,300億円、営業利益は前年度から1,174億円減の1,000億円

  • ・売上収益は、大型作品のヒットがあった2021年度での映画製作の大幅減収も、為替の影響、メディアネットワークの増収、テレビ番組制作の増収により増収。
  • ・営業利益は、2021年度におけるGSN Gamesの事業譲渡にともなう利益(700億円)計上の影響、映画製作の減収の影響で減益。

エンターテイメント・テクノロジー&センシング・ソリューション分野
売上収益は前年度比3%増の2兆4,000億円、営業利益は前年度から329億円減の1,800億円

  • ・売上収益は、テレビの販売台数減はあるものの、主に為替の影響により増収。
  • ・営業利益は、テレビ、デジタルカメラの製品ミックスの改善の影響も、物流費等のオペレーション費の増加により減益。
    中国におけるコロナ感染拡大により、すでに顕在化、そしてさらに今後想定している供給影響の合計約300億円を織り込み。

イメージング&センシング・ソリューション分野
前年度比37%増の1兆4,700億円、営業利益は前年度から444億円増の2,000億円

  • ・売上収益は、モバイル機器向けイメージセンサーの増収。
  • ・営業利益は、研究開発費及び減価償却費の増加も、増収と為替の好影響により増益。
  • ・2022年度以降に発売されるハイエンドスマートフォンを中心に、各メーカーがイメージセンサーの大型化や高画質・高付加価値化に再び注目する傾向が顕著になっており、モバイルセンサー市場の成長が再度加速することを期待。

金融分野
売上収益は前年度比6%減の1兆4,400億円、営業利益は前年度から699億円増の2,200億円

  • ・売上収益は、ソニー生命における市況変動による特別勘定運用益の収益影響を見込まないことによる減収。
  • ・営業利益は、ソニー生命の子会社における2021年度の不正送金による損失計上の反動及び2022年度での同資金回収、ソニー生命における不動産売却益の計上により増益。
    ソニー生命において取引が完了した不動産の売却益と昨年度損失計上した不正送金に関する資金回収の影響額の合計約430億円を含む。

その他、主なトピックス

第4次中期経営計画(2021年度~2023年度)の進捗

中期経営計画では「ソニーの進化」をテーマに、成長市場での投資や事業拡大と、さらなる事業間連携を通じ、より速く、高い成長を実現する企業に進化していくことを目指しています。

調整後EBITDA 3年間累計額の状況

  • ・重点投資領域であるゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、イメージング&センシング・ソリューションの4セグメントで成長を牽引
  • ・営業利益は、1兆円超を見込む。
  • ・3年間累計の調整後EBITDAは、当初目標の4.3兆円に対して14%増の4.9兆円を見込む。

2021年度通期決算と2022年度予想

国内電機8社の2021年度通期決算と2022年度通期予想

参考:電機各社の決算発表

富士通 株式会社(2022年4月28日発表)

日本電気 株式会社(2022年4月28日発表)

株式会社 日立製作所(2022年4月28日発表)

株式会社 東芝(2022年5月13日発表)

ソニー 株式会社(2022年5月10日発表)

パナソニック 株式会社(2022年5月11日発表)

三菱電機 株式会社(2022年4月28日発表)

シャープ 株式会社(2022年5月11日発表)

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