書籍 スタートアップ的人生(キャリア)戦略 | リード・ホフマン(著)

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スタートアップ的人生(キャリア)戦略
he Startup of You: Adapt, Take Risks, Grow Your Network, and Transform Your Career

リード・ホフマン(著)、ベン・カスノーカ(著)
出版社:NewsPicksパブリッシング (2023/1/6)
Amazon.co.jp:スタートアップ的人生戦略

  • どんな変化にも適応できる

    スタートアップと人生は似ている。
    世界最大のビジネスSNSの創設者らが書き下ろした「キャリアのバイブル」、全面アップデート!

本書は、起業家・経営者でありベンチャー投資会社Greylock Partnersのパートナーの著者が、スタートアップと同じように舵取りしているつもりで「自分のキャリア」を発想し、いかに行動すべきかを解説した一冊です。

著者は、スタンフォード大学を卒業後、PayPalでエグゼクティブ・バイスプレジデントを務めた後、2003年にビジネス特化型ソーシャルメディアLinkedInを共同創業し、全世界で8億人超の利用者を擁する巨大企業に育て上げています。

さらに、エンジェル投資家・アドバイザーとして、Facebook(現・メタ)、Airbnb、Zyngaなど、数々のスタートアップの成功に貢献し、世界中の起業家から敬愛される、シリコンバレー最重要人物の一人です。

その豊富な経験を持つ著者が、人とのつながりを深め、自分の強みを身に着け、よりよい仕事の機会を得るための戦略を詳細に紹介していますので、全てのビジネスリーダーの方々にとって「自分のキャリアプラン」を実現していく際のバイブルになります。

本書は6章で構成しており、スタートアップ的人生戦略を実現するための方法を詳細に解説し、それぞれの章末には「明日すること」「来週すること」「来月すること」とポイントをまとめています。

  • ・第1章では、自分の資産、大志、市場環境の3つの歯車を組み合わせて競争上の強みを身に着けていくための方法を解説しています。
  • ・第2章では、ABZプランニングの手法を使って、自分の強みを活かすための最優先プランをつくり、周りからの意見や教訓をもとに、何度も改良しながら練り上げていくための方法を解説しています。
  • ・第3章では、中身を伴ったサスティナブルな人間関係を培い、それを土台にして強力なプロフェッショナル・ネットワークを築いていくための方法を解説しています。
  • ・第4章では、好奇心を養い、偶然の幸運(セレンディピティ)を大事にして、思いがけない機会を生み出していくための方法を解説しています。
  • ・第5章では、仕事上の機会を追求しながら、正確に状況を見極め、賢くリスクをとっていくための方法を解説しています。
  • ・第6章では、よりよい機会を探し、キャリアについてこれまで以上に優れた判断を下すために、情報網から知恵を引き出していくための方法を解説しています。

私たちはみな、起業家として生まれついている。

といっても、会社を興すために生まれてきたという意味ではない。

それどころか、たいていの人は会社など興すべきではない。

起業とは、成功の見込みが小さいうえに、気苦労が絶えないジェットコースターに乗るようなものだからだ。

なぜ誰もが起業家なのかというと、人はみな「自分自身の運命の手綱は自分で握りたい」、そして「常に創造的でありたい」という思いがDNA(遺伝子)に組み込まれているからだ。

創造こそ、起業家精神のエッセンスなのである。

スタートアップ的人生戦略

スタートアップ的人生戦略

『スタートアップ的人生(キャリア)戦略』を参考にしてATY-Japanで作成

スタートアップ的人生戦略に必要なもの

スタートアップ的人生戦略に必要なもの

『スタートアップ的人生(キャリア)戦略』を参考にしてATY-Japanで作成

1.自分の資産、大志、市場環境の3つの歯車を組み合わせて競争上の強みを身に着ける。

  • ・強みを培うために投資すべきスキルは何か、プロフェッショナルとして生きるために自分の理念や大志をどう活かすか、惹かれるのはどういった分野や業界なのか。
  • ・キャリアを始めるときに、情熱のみに従ってはいけない。
    その代わり、キャリア資本を築くのにふさわしい、歯車がうまく噛み合う場所を見つける。
  • ・そこから、情熱のほとばしる先へと方向転換する。
  • ・強みは資産・大志・市場環境の3つの歯車の組み合わせによって決まる。
    適切な方法を選べば、持てる資産を最大限活かして市場環境にうまく適応しながら、大切な志の実現を目指すことになる。

2.ABZプランニングの手法を使って、自分の強みを活かすための最優先プランをつくり、周りからの意見や教訓をもとに何度も改良しながら練り上げていく。

  • ・キャリアプランのためのプランA、プランB、プランZをつくるには、プランの改良が必要なのはどんなときか。
  • ・変化への適応は安定をもたらす。
    そして変化すべきとき、その方法を知っていれば長期的な安心が得られる。
  • ・プランAは「現状」を指し、プランBは目標や目的、あるいはそこにたどり着くルートが変わった場合に採用するもので、プランAと大枠では同じである。
    プランZはいざというときの備えで、荒海に投げ出されたときのための救命ボートようなものである。

3.中身を伴ったサスティナブルな人間関係を培い、それを土台にして強力なプロフェッショナル・ネットワークを築く。

  • ・人とのつながりを築くには、つながるべき相手とは、つながり続けるには。
  • ・キャリアの基盤を強化したいなら、ネット上の支援者とも関係を築く。
  • ・キャリアにおける重要な転機は、しばしば自分と他人とのつながりによってもたらされ、自分の人柄や将来性は誰と付き合うかで決まる。
  • ・「ビジネス上の盟友」「弱いつながり」「フォロワー」の3種類の人間関係が、仕事では意味を持つ。

4.好奇心を養い、偶然の幸運(セレンディピティ)を大事にして、思いがけない機会を生み出す。

  • ・偶然の幸運のつくり方とその活かし方とは。
  • ・周りとのつながりを大切にし、機会を利かせ、活動を絶やさない。
  • ・直線的で一歩ずつのキャリアプランに甘んじることなく、爆発的な成長を目指す。
  • ・プロジェクト、出会い、経験、思いがけない幸運は、積極的に「取りに行く」ことが必要である。
    行動や発想の面で特定の習慣を身に着け、セレンディピティを戦略的につくり育てれば、人生の転機となるチャンスが転がり込む可能性を高められる。

5.仕事上の機会を追求しながら、正確に状況を見極め、賢くリスクをる。

  • ・結果が伴うかわからないリスクを、いつ、いかにして取るか。
  • ・他の人が怖気づくような状況で、大胆さを持って自分を差別化する。
  • ・どこにでもリスクはあるため、リスクから逃げるのではなく、賢くリスクをとるスキルを磨く。
    リスクの大きさをよくよく見極めたうえで対処する。
  • ・リスクはあって当然として、リスクについて熟考することができ、逆境を跳ね返す力を身につけておけば、大きなチャンスに賭けることができる。

6.よりよい機会を探し、キャリアについてこれまで以上に優れた判断を下すために、情報網から知恵を引き出す。

  • ・キャリアにおける最も重要な判断を下すときに力を貸してくれる存在を必要としているとき、情報がどのように人びとを介して伝わるのか。
  • ・他人とのつながりがあっても、使いこなさなければ意味がない。
    情報網リテラシーを身に着ける。
  • ・知恵を集めること、世の中に出ていくことによって、常に変わりゆく世の中で舵取りするための日々の課題に対処する。
    突破口を開くのは、必要なときに必要な情報を手に入れる能力である。
  • ・どんな情報でも、誰から得たのかによってその価値は大きく変わる。

私たちは生まれながらの起業家である。

しかし、だからといって起業家のような人生を約束されたわけでもない。

本能や直感は育てなくてはならない。

潜在力は開花させなくてはいけない。

どんな仕事をするにせよ、人生の方向性を自分で決め、スタートアップの発想を活かすことはできる。

問題は意欲があるかどうかである。

まとめ(私見)

本書は、スタートアップと同じように舵取りしているつもりで「自分のキャリア」を発想し、いかに行動すべきかを解説した一冊です。

著者が起業家・経営者やベンチャー投資家としての活動を通して蓄積した「スタートアップ」の知識を「人生戦略」に応用していますので、全てのビジネスリーダーの方々にとって「自分のキャリアプラン」を立案する際の参考になります。

スタートアップは、そもそも新興企業や起業を意味します。

一瞬先に何が起きるかわからないし、限られた情報の中で熾烈な競争を繰り返し、不確実性やリスクからも逃れることはできません。

絶えず応用を繰り返していく必要があります。

これは、「自分の人生」「自分のキャリア」にも通じるといえます。

自分で会社を経営するわではありませんが、「自分の人生」「自分のキャリア」を主体的に舵取り(経営)しているといえますので、スタートアップと同じような発想や行動が参考になります。

このように考えると、本書で解説している内容は説得力があります。

本書の初版は2012年ですが、当時でも「キャリアのエスカレーター」は至るとことでつっかえていて、その後10年経った今でも状況は変わらないどころか、事態はかつてないほど深刻になったとしています。

若者はエスカレーターになかなか乗れず、ミドルは容易に上へと進めず、60歳以上の人びとは仕事を辞めるに辞められない状況になっていると指摘しています。

「世界的なテクノロジー革命」と「終身雇用の崩壊」という二つの大きな潮流が、キャリアをめぐる従来の前提を崩していて、働き手の忠誠は上司への「タテ方向」ではなく、自分の人脈への「ヨコ方向」に働くとしています。

そこで本書は、どんな仕事をしていても、新しい機会をつかみ、一筋縄ではいかない仕事環境で難題に対処しようとするなら、「自分のキャリア」をスタートアップと同じように舵取りしているつもりで発想し、行動する必要があると主張しています。

  • ・自分の持つ資産や大志、市場環境を見極めて、競争するうえでの強みを築く。
  • ・融通が利いてやり直しのきくプランを立てる。
  • ・業界全体に、たとえ会社がなくなったとしても残るような人脈を張り巡らす。

「永遠のベータ版」という発想を持っただけではキャリアの転換は成し遂げられませんし、勉強して覚えただけの目的を掲げて「うまくいきますように」と祈っている受け身であってもいけません。

自分の人生を切り拓くためには本物のスキルが求められ、思慮深い戦略に従う必要があります。

さらに、競争上の強みを伸ばすだけでなく、競争相手だけではなく常に変わり続ける試合のルールに立ち向かっていくためには柔軟にプラン変更していかなければなりません。

そのためには、周りに注意を払い、いつでも飛び出せるように準備しておくことが必要です。

そして、今や変化はリスクではありませんし、長い目で見た場合のリスクへの対処法として逆境への強さを身に着けないといけません。

本書は、人とのつながりを深め、自分の強みを身に着け、よりよい仕事の機会を得るための戦略を詳細に紹介していますので、全てのビジネスリーダーの方々にとって「自分のキャリアプラン」を実現していく際のバイブルとなる一冊です。

目次

はじめに 人はみな起業家

第1章 強みを培う

第2章 「変化への適応」はプランニングできる

第3章 強いつながり、弱いつながり

第4章 偶然の幸運(セレンディピティ)を戦略的に引き寄せる

第5章 リスクに気づかずいたら、リスクのほうがあなたを探し当てる

第6章 他人の頭脳を拝借する

おわりに

参考

株式会社ニューズピックス | NewsPicks,Inc.

スタートアップ的人生(キャリア)戦略 | NewsPicks,Inc.

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