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昨日は一日中、地域の中小ITベンダーで設立されているNPO法人主催の研修3回目(ITベンダー戦略策定コース)でした。
これまでの2回は、ケース企業の環境分析から経営戦略とIT戦略を策定してもらいましたが、今回から自分達ITベンダーとしてのビジネスについて議論することになります。
3回目ということで、6つの各チームのチームワークもレベルアップし、またオブザーバーとして参加されている各企業のトップも交え、活発な議論が繰り広げられました。
まずは、IT業界を巡る環境や技術動向を整理し、自分達のお客様に与える影響を確認しましたが、やはり議論の中心はクラウドビジネスでした。
クラウドサービスの導入事例が増えてきている中、お客様からの問合せやサービスの紹介依頼があるようです。
具体的な商談はまだないようですが、近いうちに自分達のビジネスにも影響があることは予想され、参加者の皆さんもクラウドについて情報収集をされています。
皆さんの意見を総合すると、「クラウドコンピューティングは自分達にとってビジネス機会となる」でした。
- ・クラウドセンターを含めた総合サービスは資金的に難しいものの、他のクラウドセンターを使用し、自分達のソリューションを提供する。
サービス範囲もこれまでの限られた地域だけではなく、広範囲に展開できる可能性がある。
いわゆるSaaSビジネスの展開です。
- ・また、様々なクラウドサービスをお客様に応じて選定し、必要により複数サービスを組み合わせて連携し、運用までを支援する。
いわゆるクラウドサプライヤーとなることであり、コンサルティング能力も必要となります。
いづれにしても、
- ・クラウドを活用した新たなビジネスモデルを創出する。
- ・想定する市場(ターゲット)のどんなニーズに対し、自分達の強みをどの様にして展開するのか。
- ・そのためには、既存ビジネスと新規ビジネスの相乗を考慮し、ビジネス戦略を策定する。
という結論に達しました。
そこで
- ・既存のビジネスは、どの様に変化するか
- ・その中で、自分達は何をすべきか
- ・今後の新たなビジネス、想定する市場、そのビジネスモデル
について、グループで意見をまとめて発表し、全員で議論し、中期計画の策定に進んでいきました。
休みの開催で、参加自由の研修ではありますが、参加者の皆さんの熱意あふれる議論には感心します。
次回(最終回)の中期計画の発表と議論が楽しみです。
【参考】
2010.10.30 研修2回目終了-中小ITベンダーの提案力向上と戦略策定-
2010.10. 3 研修初日終了-提案力向上と中小ITベンダー戦略策定-
2010. 8.29 研修企画-IT提案力向上と中小ITベンダー戦略策定-
2010/ 5/ 8 IT業界にとってのクラウド事業
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