書籍 NEXUS 情報の人類史 下:AI革命 | ユヴァル・ノア・ハラリ(著)

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NEXUS 情報の人類史 下: AI革命
Nexus: A Brief History of Information Networks from the Stone Age to AI

ユヴァル・ノア・ハラリ(著)、柴田 裕之(翻訳)
出版社:河出書房新社 (2025/3/5)
Amazon.co.jp:NEXUS 情報の人類史 下:AI革命

  • 『サピエンス全史』を超える衝撃――
    知の巨人、6年ぶりの書き下ろし超大作

    「ネクサス」(NEXUS)とは?
    ――「つながり」「結びつき」「絆」「中心」「中枢」などの意

    人間ならざる知能を前に人間の「絆」(ネットワーク)を守れるか?

本書は、歴史学者・哲学者の著者が、今こそ過去の歴史に学ぶときであるとして、古代ローマの政争や近世の魔女狩り、ナポレオンの生涯などから得られる教訓を通じて、「AI革命」の射程を明らかにした一冊です。

著者は世界を代表する「知の巨人」と呼ばれ、これまで3つの世界的なベストセラー『サピエンス全史』河出書房新社(2016年9月8日)、『ホモ・デウス』河出書房新社(2018年9月6日)、『21 Lessons』河出書房新社(2019年11月19日)を刊行し、本書は6年ぶりの著書で、近年急浮上した数々の問題に正面から対峙しています。

ホモ・サピエンスの歴史を「情報ネットワーク」の歴史として読み解きなおし、21世紀における民主主義の危機の原因、「AI革命」の真の射程を明らかにしていますので、すべての方々が「人類はいま何をすべきか」を考えるうえでの羅針盤となります。

本書は第Ⅱ部と第Ⅲ部で構成しており、情報テクノロジーの変遷と影響を振り返り、今後の展開や対策への手がかりを探っています。

第Ⅱ部は、新しいコンピューターネットワークは必ずしも悪でも善でもなく、異質で可謬(誤りうる)のものになることを考察しています。

  • ・第6章では、コンピューターのどこが新しいかを深く理解する必要があるとして、コンピューターは印刷機をはじめとするこれまでのツールと違って、自ら決定を下したり新しい考えを生み出したりできることを指摘しています。
  • ・第7章では、新しいコンピューターネットワークの台頭は私たち全員に即時の政治的あるいは個人的な影響を及ぼすとして、コンピューターベースのネットワークのどこが新しいのか、それが人間の生活にとって何を意味しうるかを探っています。
  • ・第8章では、AI革命によって無数の新しい強力な行為主体が溢れかえるという問題に立ち戻り、反ロヒンギャの組織活動や類似した他の悲劇について詳細に考察しています。

第Ⅲ部は、大規模な民主主義体制と大規模な全体主義体制の2つの主要な政治制度のそれぞれが、人間とは根本的に異質で可謬(誤りうる)コンピューターネットワークにどう対処すべきかを考察し、新たな「シリコンのカーテン」によって世界が分断する可能性があることを指摘しています。

  • ・第9章では、産業革命と帝国主義とのつながりに触れ、民主主義の基本原則を整理したうえで、新しい情報テクノロジーが民主主義にもたらす脅威を紐解き、民主制の未来を展望しています。
  • ・第10章では、情報テクノロジーによって全体主義が大規模な形で実現できる可能性があるものの、アルゴリズムに支配権を奪われる可能性もあるという、独裁者のジレンマを考察しています。
  • ・第11章では、根本的に異なり、互いに敵対しかねない複数のネットワークによってデジタル帝国が生まれ、「シリコンのカーテン」に沿って世界が分断する可能性があることを探っています。

本書での私の目標は、AI革命について、より正確な歴史的視点を提供することだ。

この革命は、まだ揺籃期にあり、重大な展開をリアルタイムで理解するのがはなはだ難しいことはよく知られている。

今でさえ、AlphaGoの勝利や反ロヒンギャの組織的活動へのフェイスブックの関与のような、2010年代の出来事の意味を評価するのは困難だ。

2020年代初めの出来事の意味は、なおさらわかりにくい。

それでも視野を拡げて、情報ネットワークが何十年もかけてどう発展してきたかを眺めれば、私たちが今日、どのような難局を生き抜こうとしているのか、多少は見えてくると思う。

コンピューターの本質

コンピューターの本質は、「自ら決定する」ことと「自ら新しい考えを生み出す」ことをやってのける可能性を持った機械であると言える。

AI革命の真髄は、AIアルゴリズムは、人間のエンジニアが誰もプログラミングしなかったことを、自力で学習でき、人間が誰も予見しなかった事柄を決定することができることにある。

コンピューターを擬人化し、コンピューターが思考や感情を持つ、意識のある存在だと想像する人がいるが、実際には、コンピューターは何も考えたり感じたりしない機械であるため、自分では何も決められず、どんな考えも生み出せない。

決定を下したり新しい考えを生み出すには意識を持っていることが前提であると決めてかかっているが、これは根本的な誤解であり、「知能」と「意識」を混同するという誤解に由来している。

  • ・知能:目標を達成する能力
  • ・知識:痛みや快感、愛や憎しみといった主観的な感覚や感情を経験する能力

人間や他の哺乳類は、知能は意識と密接に結び付いていることが多いが、コンピューターは痛みも愛も恐れも感じないし、知能を高めることができ、歴史上の主要な出来事に影響を及ぼすこともあるかもしれない。

コンピューターは、目標を達成するのに役立つ決定を下すためには意識は必要なく、知能があれば十分である。

その目標を達成に役立つのであれば、常軌を逸した行動を意図的に行うという決定を下すことができる。

コンピューターは数限りなく結び付くことができ、法律や金融などの現実の少なくとも一部は、多くの人間よりも理解している。

コンピューターは、言葉の運用能力を活かして、人びとと親密な関係を築き、その親密さの力を利用して私たちに影響を与えることができ、その「偽の親密さ」を育むためにはコンピューター自らが感情を進化させる必要はない。

コンピューターは、進化と生化学的特性が人間の想像力に課している制約に縛られないため、文化的なイノベーションを起こすことができ、それが次の世代のコンピューターに影響を与え、もとの人間のモデルから一層離れていく可能性がある。

コンピューターは力をつけるにつれ、まったく新しい情報ネットワークが登場する可能性が高く、そのネットワークには新しい種類の連鎖が次第に増えていく。

ネットワーク1.コンピューターと人間の連鎖

  • ・この連鎖では、コンピューターが人間同士を仲介し、時には人間を制御する。
  • ・一例はSNSで、従来の人間と文書の連鎖とは違い、コンピューターは、決定を下したり新しい考えを生み出したり、偽りの親密さを育んだりする力を使って、文書では真似できないような形で人間に影響を与える。

ネットワーク2.コンピューター同士が自力で関わり合う

  • ・コンピューターとコンピューターの連鎖が登場する。
  • ・人間は、この連鎖から排除され、連鎖の内部で何が起こっているのか理解することさえ困難になる。

従来、AIは「Artificial Inteligence(人口知能)」の頭文字だったが「Alien Inteligence(人間のものとは異質の知能)」の頭文字と考えるほうがいいかもしれない。

AIは、人間のレベルの知能に向かって進歩しているわけではなく、まったく違う種類の知能に向かって進化している。

AI革命

NEXUS 情報の人類史 下:AI革命

『NEXUS 情報の人類史 下:AI革命』を参考にしてATY-Japanで作成

もっとも、私たちには他にも選択肢があるかもしれない。

今後の年月に人々がどのような決定を下すかは、私には予想できないが、歴史家として、変化の可能性があるとは考えている。

私たちが自然で恒久的だと思っているものの多くが、じつは人間の所産で、可変であるというのが、歴史の主要な教訓の一つだ。

ただし、争いが避けられないわけではないことを受け容れたからといって、それで満足している場合ではない。

その正反対だ。

それは、良い選択をする重い責任を私たち全員が担うことを意味する。

もし人間の文明が争いによって破壊されたとしたら、どんな自然の法則のせいにも、人間のものとは異質のテクノロジーのせいにもすることはできない。

それはまた、私たちが努力すれば、より良い世界を生み出せることを意味する。

これはうぶで浅はかな考えではなく、現実主義だ。

古いものもみな、かつては新しかった。

歴史で唯一不変なのは変化することなのだ。

まとめ(私見)

本書は、歴史学者・哲学者の著者が、今こそ過去の歴史に学ぶときであるとして、古代ローマの政争や近世の魔女狩り、ナポレオンの生涯などから得られる教訓を通じて、「AI革命」の射程を明らかにした一冊です。

  • ・前半の第Ⅱ部では、新しいコンピューターネットワークは必ずしも悪でも善でもなく、異質で可謬(誤りうる)のものになることを考察しています。
  • ・そして後半の第Ⅲ部では、大規模な民主主義体制と大規模な全体主義体制の2つの主要な政治制度のそれぞれが、人間とは根本的に異質で可謬(誤りうる)コンピューターネットワークに対処する可能性があるかを考察し、「シリコンのカーテン」によって世界が分断する可能性があることを指摘しています。

なぜ人間は自滅的なことばかりしているのかを歴史を辿りながらその原因を分析し、そして現代に迫る人類の危機となりうるAIの真の新しさを紐解いています。

情報テクノロジーと自己修正メカニズムの観点から民主主義や全体主義の今後に加え、デジタル帝国の出現やグローバルな分断の可能性への対応策を示していますので、すべての方々が「人類はいま何をすべきか」を考えるうえでの羅針盤となります。

コンピューターは、もし人間と同じようなやり方で決定を下したり新しい考えを生み出したりするのであれば「新しい人間」のようなものになり、それはSF作品で探求される筋書となります。

しかし著者は、現実はまったく異なり、警戒すべきものとなりかねないと警告しています。

AIの真の新しさとは、自ら決定を下したり、新しい考えを生み出したりすることができるようになった史上初のテクノロジーであり、いよいよ「人間のものとは異質の知能」と対峙することになったとしています。

憎悪の拡散、常時オンの監視、ブラックボックスの中で下される決定などにより、AIが社会の分断を加速させ、全人類から力を奪い、人間と人間以外という究極の分断を生み出す可能性があり、それらを防ぐことはできるのかという疑問を突きつけています。

現在は、最初のデジタルコンピューターが作られてから80年しか経っていないし、その変化のペースは絶えず加速していますが、コンピューターの潜在能力をすべて発揮させる段階には及んでいません。

有機的な進化は原始から現代までに40億年かかったのに対し、コンピューター革命は始まったばかりで、比べ物にならない莫大な速さで進化しています。

コンピューターは成長・発展するにつれて、古い形から抜け出し、根本的に新しい形状をとり、人間の想像力の時間的限界や空間的限界を超えていくことが想像できます。

また、コンピューターは独自の偏見を抱えている可能性があり、コンピューター間の神話や偽りのカテゴリーを創作する可能性もあります。

そのため、コンピューターの暴走を防ぐ対策の一つは、自らの可謬性(誤りうる)を自覚するようにコンピューターをトレーニングすることも必要になってきます。

その意味においては、コンピューターを作っているエンジニアたちは、自分たちは新しいツールを製造しているのではないことを受け入れ、新しい種類の自立した行為主体を社会に解き放っている可能性があることを認識することが必要です。

さらに、情報テクノロジーと自己修正メカニズムの観点で、人間社会の2つの政治制度のこれまでと今後について考察しています。

大規模な民主主義体制と大規模な全体主義体制の両方ともに、これまでは前近代に利用できた情報テクノロジーには限界があったため機能していなかったと指摘しています。

大規模な民主制が実現不可能であったのは、大規模な政治的話し合いを行えるほど情報テクノロジーが高度ではなかったからです。

しかし、社会がますます多くの決定をコンピューターに委ねるにつれて、民主的な自己修正メカニズムの信頼性が損なわれ、民主的な透明性が失われ、説明責任の所在が不明確になる可能性がることを警告しています。

一方、全体主義体制においては、あらゆる情報を中央に集めて処理することが必要でしたが、これまでは限界がありました。

しかし、AI時代ではそれが容易になり、決定的な強みとなるかもしれないと同時に、AIのおかげで全体主義政権は完全な監視システムを構築でき、抵抗をほぼ不可能にして、AIが権力を奪って独り占めにする可能性があることを指摘しています。

そこで著者は、大規模な民主主義体制と大規模な全体主義体制の2つの主要な政治制度のそれぞれについて、考えられるAIの影響を詳細に考察し、異なる人間社会が新しいコンピューターネットワークの台頭にどう反応していくべきかを探っています。

さらに、経済や地政学のダイナミックな動きは、デジタル帝国をつくり、「シリコンのカーテン」によって世界を分裂させ、経済的な競争や国際的な緊張につなげるだけでなく、大きく異なる文化やイデオロギーやアイデンティティも発展しうるとしています。

そこで私たちは、良い選択をする重い責任を担っていると強調しています。

情報革命を先導する人たちは、それを規制する人たちよりも、情報革命の根底にあるテクノロジーについて桁違いに多くのことを知っている必要があると提言しています。

本書では、視点を人間のものとして、コンピューター革命が生み出す新しい現実に対する責任をとるよう促しています。

  • ・新しいコンピューターベースのネットワークの中で、ことによると次第に力の弱まる少数派として生きることは、人間にとって何を意味するのか?
  • ・新しいネットワークは、私たちの政治や社会、経済、日常生活をどのように変えるのか?
  • ・人間以外の何十億もの存在によって絶えず監視されたり、誘導されたり、触発されたり、制裁されたりするというのは、どのような経験なのか?
  • ・驚くべき新世界で適応し、生き延び、できることなら繁栄さえするためには、私たちが何を変えなければならないのか?

コンピューターは、人間についての何らかの真実を発見したのではなく、人間に秩序を生み出しています。

21世紀の新しいテクノロジーに対して、私たちが自分の行為主体性を行使するためには、テクノロジーがどのようなもので、何ができるのかを理解しておく必要があります。

本書は、ホモ・サピエンスの歴史を「情報ネットワーク」の歴史として読み解きなおし、21世紀における民主主義の危機の原因、「AI革命」の真の射程を明らかにし、「人類はいま何をすべきか」を考えるうえでの羅針盤となる一冊です。

目次

NEXUS 情報の人類史 上: 人間のネットワーク

プロローグ
情報の素朴な見方 / グーグルvs.ゲーテ / 情報を武器化する / 今後の道筋

第Ⅰ部 人間のネットワーク

第1章 情報とは何か?
真実とは何か? / 情報が果たす役割 / 人間の歴史における情報

第2章 物語 ―― 無限のつながり
共同主観的現実 / 物語の力 / 高貴な嘘 / 永続的なジレンマ

第3章 文書 ―― 紙というトラの一噛み
貸付契約を殺す / 文書検索と官僚制 / 官僚制と真実の探求 / 地下世界 / 生物学のドラマ / 法律家どもを皆殺しにしよう / 聖なる文書

第4章 誤り ―― 不可謬という幻想
人間の介在を排除する / 不可謬のテクノロジー / ヘブライ語聖書の編纂 / 制度の逆襲 / 分裂した聖書 / エコーチェンバー / 印刷と科学と魔女 / 魔女狩り産業 / 無知の発見 / 自己修正メカニズム / DSMと聖書 / 出版か死か / 自己修正の限界

第5章 決定 ―― 民主主義と全体主義の概史
多数派による独裁制? / 多数派vs.真実 / ポピュリズムによる攻撃 / 社会の民主度を測る / 石器時代の民主社会 / カエサルを大統領に! / マスメディアがマスデモクラシーを可能にする / 二〇世紀 ―― 大衆民主主義のみならず大衆全体主義も / 全体主義の概史 / スパルタと秦 / 全体主義の三つ組 / 完全なる統制 / クラーク狩り / ソ連という一つの幸せな大家族 / 党と教会 / 情報はどのように流れるか / 完璧な人はいない / テクノロジーの振り子

NEXUS 情報の人類史 下: AI革命

第Ⅱ部 非有機的ネットワーク

第6章 新しいメンバー ―― コンピューターは印刷機とどう違うのか
連鎖の環 / 人間文明のオペレーティングシステムをハッキングする / これから何が起こるのか? / 誰が責任を取るのか? / 右も左も / 技術決定論は無用

第7章 執拗さ ―― 常時オンのネットワーク
眠らない諜報員 / 皮下監視 / プライバシーの終わり / 監視は国家がするものとはかぎらない / 社会信用システム / 常時オン

第8章 可謬 ―― コンピューターネットワークは間違うことが多い
「いいね!」の独裁 / 企業は人のせいにする / アラインメント問題 / ペーパークリップ・ナポレオン / コルシカ・コネクション / カント主義者のナチ党員 / 苦痛の計算方法 / コンピューターの神話 / 新しい魔女狩り / コンピューターの偏見 / 新しい神々?

第Ⅲ部 コンピューター政治

第9章 民主社会 ―― 私たちは依然として話し合いを行なえるのか?
民主主義の基本原則 / 民主主義のペース / 保守派の自滅 / 人知を超えたもの / 説明を受ける権利 / 急落の物語 / デジタルアナーキー / 人間の偽造を禁止する / 民主制の未来

第10章 全体主義 ―― あらゆる権力はアルゴリズムへ?
ボットを投獄することはできない / アルゴリズムによる権力奪取 / 独裁者のジレンマ

第11章 シリコンのカーテン ―― グローバルな帝国か、それともグローバルな分断か?
デジタル帝国の台頭 / データ植民地主義 / ウェブからコクーンへ / グローバルな心身の分断 / コード戦争から「熱戦」へ / グローバルな絆 / 人間の選択

エピローグ
最も賢い者の絶滅

参考

NEXUS 情報の人類史 下 :ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田 裕之|河出書房新社

NEXUS(ネクサス)ユヴァル・ノア・ハラリ 特設サイト| 河出書房新社

Official Website - Yuval Noah Harari

"知の巨人"ハラリが最新刊を自ら紹介| 河出書房新社(YouTube)

AIの何が本当に新しいのか? ハラリが最新作を語る| 河出書房新社(YouTube)

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