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選択3:他ベンダーの傘下に入るか市場から退場する。
これは、前述の選択1や2を達成できなかった結果です。
IT業界は、既に飽和状態と言っても過言ではありません。
オフシェア化やSaasなどにより、単にシステムを開発したりハードウェアを提供するだけのITベンダーは、存在意義はなくなります。
まして、個別企業向けにシステムやネットワークを再構築したりするビジネスも減ってくると思われます。
既にWebビジネス企業が、繁忙期に合わせて構築した仕組みを閑散期に企業向けに低価格で貸与したり、大手プロバイダーやメーカも企業向けにCPUやディスクを都度提供するビジネス(ユーティリティサービス)を展開し始めています。
ネットワークの高速化や低価格化、グリットコンピューティング技術が定着すると、サーバやネットワークなどのITインフラを信頼性高く、かつ低価格で利用できる時代が来ると思います。
仮説3:ITインフラも現在の生活インフラと同様になる。
電気やガスなどの生活インフラと同様に、信頼性の高いITインフラを提供する数社のベンダーだけになるでしょう。
後は、ITインフラ上でサービスを展開するか、ITインフラに接続するハードウェアやソフトウェアを提供するかしかありません。
ITベンダーの選択の余地はありません。
得意分野を活かした支援者となるのか、業務処理までを請け負うアウトソーサーになるのか、他ベンダーの傘下に入るのか、それができなければ市場から退場するしかありません。
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