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ネットワークアライアンス
各企業がそれぞれの得意領域で協働する等の横断的連携
業務や情報の連携に向けた標準化とネットワークインフラの高速・低価格化が進み、各企業がそれぞれの得意領域で協働する等の横断的連携が活発化する「ネットワークアライアンス」の時代に移行すると考えています。
この時代では、各企業は得意分野に特化して業務ノウハウを蓄積・高度化し、情報システムを含めたビジネスプロセス遂行をサービスとして、外部企業へオンデマンドで提供・連携する様になります。
これが実現すると、企業のバリューチェーンを変化させ、経営環境の変化に対して迅速かつ柔軟に対応することができます。
従来は企業単位での全社最適化を目指していたものが、この時代ではターゲットとする市場や顧客単位でバリューチェーン全体の最適化を目指し、参加企業全体で事業拡大と収益向上を実現する様になります。
また従来は、ターゲット市場に対して自社のコア・コンピタンスを有効活用できる業務プロセスを構築して製品・サービスを作り、チャネルを通じて効率的に販売するというビジネスモデルでした。
しかしネットワークアライアンスが実現すると、顧客ニーズに対応した製品・サービスを提供するために、自社のコア・コンピタンスを含めて業務プロセスやチャネル・販売等を都度柔軟に組み合わせたビジネスモデルを構築することができる様になります。
「ネットワークアライアンス」時代での企業の取組み
企業が来る「ネットワークアライアンス」を効果的に推進していくためには、
1.技術変化や規制緩和等の環境変化の動向を見極めた「今後の事業戦略の立案」
2.連携することによる「顧客に提供できる価値評価」
3.ビジネス遂行により自社が享受できる「ビジネス規模や規模の経済の検証」
等の経営戦略の視点に加えて、
4.SOAやEAを活用した「IT基盤の整備」
5.IT技術を効果的に活用した「IT活用の成熟度向上」
等を中長期的に準備していくことが必要となります。
さらに、企業競争力の源泉となる「情報」や「専門知識」及び「組織」等の無形資産はますます重要となります。
これらを自ら強化していくとともに、
- ・「他社情報の収集力」と「有効性の目利き能力」
- ・「状況に応じた連携先選定能力」
- ・「連携により相乗的に機能させるコーディネート力」
等の向上に努めることも必要です。
一方、アウトソーサーにとって重要となるのは、
- ・個々の企業に対する経営基盤の強化を支援するだけではなく、
- ・企業間連携が適切に実施できる様にコンサルティングを含めた幅広い支援やサービスを提供する
ことが必要になってきます。
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