地域中小ITベンダーの危機感と熱意、「IT業界の構造転換」を脅威よりも機会と捉える

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昨日は、地域中小ITベンダーの危機感と熱意を感じた日でした。

あるNPO法人の方との打合せで、法人内有志の研修会の講師をすることになりました。

 

このNPO法人は、地域の中小ITベンダー約30社で組織されており、地域の公共機関や中小企業のシステム化を協同で支援されています。

7月に社内向けセミナーの講師をお手伝いしたITベンダーの方が理事の一人で、その方からの依頼によるものです。

法人としての事業ではなく有志の活動であるため、休日の4日間の研修になりますが、NPO法人の方々の熱意は熱く、多くの方が参加される予定です。

近年、大手・中堅ベンダーからの開発案件も減少してきた中、クラウドコンピューティングによる「IT業界の構造転換」を脅威よりも機会と捉え、地域中小ITベンダーとしての存在意義を模索されています。

昨日の打合せでは、クラウドコンピューティングやIT業界の動向を見据え場合、地域中小ITベンダーとしての役割や顧客への提供価値は、

  • ・顧客の経営戦略を理解したIT戦略を立案し、
  • ・様々なクラウドサービスの中から、IT戦略を実現するサービスを選定し、
  • ・必要により、導入システムとを連携し、全体最適を支援する。

 

ことで一致し、まずは「受託開発型からサービス提供型」ITベンターへ展開するために、「顧客の経営戦略を理解したIT戦略の立案を支援できる」知識を強化することになりました。

研修概要は、

  • ・クラウドコンピューティングの動向、中小ITベンダー発のSaaSについて情報交換し、
  • ・地域中小ITベンダーの役割や存在意義について検討し、
  • ・そして、ある企業を想定し、
    複数のグループに分かれて、経営戦略を整理し、IT戦略を立案・発表し、グループ間で質疑応答する。

スタイルにする予定です。

 

大手・中堅のITベンダーは、PaaSやSaaSなどのクラウドサービス構築に積極的に取組んでいる一方、現場では従来の開発型システムを提案しているところも多いのではないかと思います。

これまでの受託開発型ビジネスは、「クラウドサービスと一部開発の組合せ」というビジネスにいづれ変わっていきます。

今は、開発案件の減少を外部発注から内工に切り替えることでSE稼働率を確保できているでしょうが、それもどこまで続くか疑問です。

クラウドサービスもグローバル競争の中で生き残っておかなくてはいけませんし、大手・中堅のITベンダーといえども安心できない状況になってきているはずです。

今回のNPO法人の方々と打合せをしていて、むしろ中小ITベンダーの方々の方が、市場の動向や危機感を敏感に感じ、今回の構造転換を機会に捉えた積極的な取り組みをしていると思いました。

 

参考:2010.5.7 IT業界にとってのクラウド事業

 

 

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