SaaSとOS2.0 その3

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前回、ASP(SaaS)の市場予測を整理し、その市場拡大の可能性、特に中小企業を中心に高成長が見込まれることを考察した。

今回は、ASPの中で近年特に注目されているSaaSの特徴について、セールスフォース・ドットコムを例に整理してみたい。

米salesforce.comは、2000年から既に5年以上オンデマンド・サービスを提供し、

  • ・顧客数は22,700社(444,000ユーザ)
  • ・2005年度の売上高は3.9億ドル(前年度比76%増)、純利益は2,800万ドル(同300%増)
  • ・2006年度1Qの売上高は1.04億ドルである。
  • ・主なユーザは、メリルリンチ、シスコシステムズ、シマンテック等である。

 

一方、㈱セールスフォース・コムは、2004年4月に資本金4億円で設立され、主なユーザと使用業務は、以下の通り。

  • ・みずほプライベートウィルスマネジメント:顧客管理
  • ・ANAラーニング:研修管理業務
  • ・NTTソフトウェア:商談進捗管理業務(SAP/R3と連携)
  • ・その他、新生銀行、損害損保ジャパン、NRI等

 

この躍進の要因は、ASPの弱点をことごとく克服し、カスタマイズ性を強化したことにあると言われている。

そして何よりも、2006年1月に提供開始された「AppExchange」が大きな要因である。

これは、複数のアプリケーション(以下AP)を連携するプラットフォームで、登録されている他のAPを必要の都度選んでオンデマンドで利用できる。

そのため、企業は自社業務に必要なシステムを短期間で構築でき、初期投資もほとんどなく従量課金で利用できるメリットがある。

さらに特徴を整理すると、以下の通りである。

(1)自社業務に応じて、柔軟にカスタマイズできる。

(2)サードパーティ製APや企業独自のAPと連携できる。

(3)セキュリティや性能等に関する信頼性が高い。

なお、それぞれの詳細内容は、次回にまとめたい。

 

SaaS:Software As A Service

かつてのASPサービスの形態をとっているが、カスタマイズや他のアプリケーションとの連動等の制約を解決したサービス。

 

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