タブレットはサービスの入り口として最適化されていく中、「Kindle Fire HD」「Nexus 7」と対比して「iPad mini」の気になる点

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先日は、Apple「iPad mini」、Amazon「Kindle Fire HD」、Google「Nexus 7」の3機種について、ハードウェアを中心とした基本スペックを比較しました。

3機種とも特徴があって決めるのは難しいのですが、今回あえてApple「iPad mini」を他の2機種と比べて気になる点をあげました。

 

そして、昨日「日経BP社」から興味深い発表がありましたが、今後タブレットはサービスの入り口として最適化されていくと考えています。

「日経BP社」発表

日経ビジネスDigitalを1年間購読可能な7インチタブレットが本日より発売開始
価格は2万9,800円(税込、送料込)

 

通常は、日経ビジネスDigitalの1年間の購読料が2万3,000円、7インチタブレット「edenTab(Wi-Fi)」が2万9,800円で、合計5万2,800円のところ、今回の発表では合わせて2万9,800円で提供されるということです。

 

これまでは、通信やルータなどの利用料込みの料金でタブレットが提供されるケースはありましたが、今回の発表では「購読」というサービスの一環として、タブレットが提供されます。

今後は、一般企業も自身のサービスの入り口として、調達したタブレットを提供するケースも出てくるかもしれません。

  • ・新聞や雑誌、ゲームや映画など、一定期間の購読や視聴サービス用として、
  • ・通信販売のカタログ配信や発注用として、
  • ・そして消費者と企業とをつなぐ様々なサービスの入り口として、

タブレットが位置づけられるようになる可能性があります。

個人向け(B to C)サービスだけではなく、企業向け(B to B)サービスも変わっていきます。

 

いずれにしてもハードウェアやソフトウェアといった個別の優劣ではなく、人と人とをつなぐサービスの「最適化された入り口」として、タブレットは大きく貢献していくと考えています。

 

Appleは、「iPad」や「iPhone」という革新的なハードウェアを生み出し、それらを「iTunes」や「iCloud」でつないで一連のサービスを築いてきました。

これに対して、資金力のあるAmazonやGoogleは、自らのサービスに最適化したタブレットを作り、提供を始めました。

 

特に3機種から浮かぶ購買者は、個人的には以下のイメージが浮かんできます。

  • ・「iPad mini」は、「iPad」の買い替えやシリーズ複数持ちといった「iPad」ファン、これまでに最適化されたアプリケーション利用者
  • ・「Kindle Fire HD」は、Amazonアカウントユーザーや書籍などのコンテンツ利用を重視する人
  • ・「Nexus 7」は、Googleサービス利用者や映像やゲームなどのマルチメディア利用を重視する人

 

各社の戦略の違いからハードウェアのスペックも違ってきますが、Amazon「Kindle Fire HD」とGoogle「Nexus 7」と対比して、Apple「iPad mini」の特徴と気になっている点をあげます。

 

「iPad mini」の特徴

「iPad」と同じように機能し、同じアプリケーションが利用できる。

  • ・タブレット向けに最適化された27万5000種類以上のアプリケーション、「iPad」から「iPhone」まで「iOS」という共通OSであり、開発されたアプロケーションの数は70万を超えると言われている。

画面は7.9インチと他2機種よりも大きいのに、軽くて薄い。

  • ・「Kindle Fire HD」は395g、「Nexus 7」は340gに対して、「iPad mini」は308gと一番軽い。
    たかが87gと32gの差かもしれませんが、7インチタブレットは片手で握って使用する場面が多く、長時間使用した場合には影響があるかもしれません。
  • ・さらにプラスチック材ではなく、「iPad」と同じアルミニウムとガラス材が採用されていて、洗礼されたボディとなっている。

背面にもカメラ(5MP、1080pHD)が搭載されている。

  • ・他の2機種には背面にカメラはないため、風景や外の対象物を撮るには難しい。

 

しかし、「iPad mini」にも気になる点があり、特に値段と解像度です。

WiFi、32GBモデルで、36,800円と他2機種と割高である。

  • ・「Kindle Fire HD」は19,800円、「Nexus 7」は24,800円です。
  • ・ディスプレイの大きさの比率で比較するのは妥当ではないかもしれませんが、「iPad」と同等の価格設定となっています。
    まして、「iPad」の価格は据え置いて、「iPad mini」だけは安くするという合理的な理由も成り立ちません。
  • ・強力なAppleブランドの成せること、他の2機種が全体サービスとして利益を考え、Appleはハードウェア単体でも利益を確保するという戦略的なものもあるのかもしれません。

画素数が1024 x 768と、他の2機種よりも劣る。

  • ・「Kindle Fire HD」「Nexus 7」とも1280 x 800であり、写真や映像を見比べると見劣りするかもしれません。
  • ・「iPad」では高解像度ディスプレイ(Retina)が使用されているのですが、やはりコスト面から「iPad mini」での採用は見送られたのかもかもしれません。
  • ・しかし、「iTunes」で「iPad mini」向けに調整して標準と高解像度の中間の画質で提供するそうなので、「iTunes」経由で入手した動画であれば標準の解像度よりも鮮明だということのようです。

 

7インチタブレットに共通することではありますが、特にタップやスワイプなどの操作をする場合は、利き腕でない方で縦向きに握ると思います。

  • ・手が小さい方には、幅が小さいほうが握りやすでしょう。
    「iPad mini」134.7mm、「Kindle Fire HD」137mm、「Nexus 7」120mm
  • ・横向きよりもキーボードも小さくなって押しにくくなるでしょうが、スマーホォンで慣れている人には違和感はないかもしれません。
  • ・10インチのタブレット向けの同じアプリケーションを使用する際には、ディスプレイが縮小するため少し不便なものもあるかもしれません。

 

「iPad」は、端末機のあり方を変え、IT業界に大きな衝撃を与えました。
発売から2年半で販売台数は1億台に上り、他の競合機種は後を追う形でタブレット市場に参入してきています。

この様な状況の中で、「iPad」のラインナップとして「iPad mini」が発表され、「Kindle Fire HD」や「Nexus 7」をはじめとする7インチタブレットも加わり、いよいよ激戦期の幕開けとなりました。

今後も様々なタブレットが出てくるでしょうし、それらを自らのサービスに最適化した入り口として、タブレットを提供する企業も現れてくると考えています。

タブレット単体だけではなく、サービス全体の中での位置づけにも注目していく予定です。

 

参考

「日経ビジネスDigital+7インチタブレット(edenTab)」発表

日経ビジネスDigital

日経ビジネスオンライン総合トップ

 

「edenTab」の主なスペック

edenTab

  • ・OS: Android 2.3.3(Android4.0にupdate予定)
  • ・CPU: Samsung S5PC210 1.2GHz Dual Core
  • ・システムメモリー: 1GB LPDDR2
  • ・内蔵メモリー: 16GB eMMC
  • ・ディスプレイ:7インチ(IPS液晶)、1280800
  • ・ポート:MicroUSB、ヘッドフォン端子、microHDMI
  • ・カメラ: メイン800万画素(フラッシュつき)、サブ200万画素
  • ・スピーカー/マイク: デュアルマイク・スピーカー内蔵
  • ・WiFi:802.11 b/g/n
  • ・Bluetooth: Bluetooth 2.1 +EDR
  • ・センサー:GPS、三次元加速度センサー、光量センサー、近接センサーなど
  • ・バッテリー: 3.7V 3850mAH lithium Polymer Battery
  • ・サイズ:199118.810.4mm
  • ・重さ:330g

 

Apple「iPad mini」

Amazon Kindle Fire HD

Google「Nexus 7」

 

当ブログ

2012.10.31 7インチタブレット(iPad mini、Kindle、Nexus 7)比較

 

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