7インチタブレット3機種(iPad mini、Kindle Fire HD、Nexus 7)を比較してわかったこと

7インチタブレット3機種(iPad mini、Kindle Fire HD、Nexus 7)を比較してわかったこと

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先週は、タブレット市場において、とても楽しみな動きがありました。
アップルからは「iPad mini」、アマゾンからは「Kindleシリーズ」と、7インチのタブレットが発表されました。

そこで、各社の紹介ページなどを参考にしながら、Apple「iPad mini」、Amazon「Kindle Fire HD」、Google「Nexus 7」の主要3機種について比較しました。

特にプライベート使用を想定して購入を考えていますが、各機種とも特徴があって非常に迷うところです。

プライベート用としては、これまで10インチのタブレットを使用してきましたが、片手でしっかりと握れる7インチに魅力を感じています。

今回、タブレットという端末機の発表ではありますが、そこには各社の戦略も見えています。

そこで、まずは個人的に注目している特徴を整理し、最後に主要スペックを比較表にまとめておきます。

Apple「iPad mini」は、

  • ・圧倒的な出荷台数を誇るiPadの小型版というライン拡張。
  • ・これまでに蓄積された豊富なアプリケーションやコンテンツ及びサービス、さらには周辺機器は非常に魅力的。

これに対して、

Amazon「Kindle Fire HD」は、

  • ・書籍をはじめとする豊富なコンテンツを強みに、サービスビジネスから新たに端末を展開。
  • ・発表時「原価に近い価格」という発言通り、既発表の他機器の中では一番安い価格。
    これまでのAmazonの戦略と同様、サービスで後から回収するモデル。

Google「Nexus 7」は、

  • ・GmailやGoogle+及びYouTubeなどのGoogleアプリケーション、Google Playのコンテンツを強みに、サービスビジネスからPCを含めた端末ビジネスを拡大。
  • ・コンテンツ、サービス、OS(Chrome)、端末という全ての事業を展開。

個人的に注目している特徴

Apple iPad mini(WiFi、32GB:36,800円)

  • ・iPadの魅力を、そのままiPad miniで体験できる。
  • ・iPadの27万5,000以上のアプリケーションが、そのまま利用できる。
  • ・ディスプレイは1024768のLEDバックライトマルチタッチで、耐指紋性撥油コーティングされている。
  • ・カメラは、1.2Mp(720p HDビデオ)と5Mp(1080p HDビデオ)があり、顔検出やビデオ撮影時の手ぶれ補正などの機能がある。
  • ・WiFi接続機能は、iPadに比べて最大2倍を高速になっている。
  • ・インターネットにアクセスして、Siriも使用できる。

Amazon Kindle Fire HD(WiFi、32GB:19,800円)

  • ・FacebookやTwitter、Gmail、Hotmail、Yahoo!、Exchangeのカレンダーや連絡先をeメールと連携でき、前面HDカメラはSkype無料ビデオ通話に対応している。
  • ・Amazonコンテンツは、クラウドに無料で保存できる。
  • ・ディスプレイは1200800のLCDを搭載し、反射を抑えるスクリーン構造、LCDパネルに直接偏光フィルターを採用している。
  • ・専用のドルビーオーディオやデュアルドライバのステレオスピーカー、音質を自動補正するソフトウェアが搭載されている。
  • ・WiFiは2.4GHzと5GHzを自動で切り替え、より安定して接続できる。
  • ・Kindleストアでは、豊富な書籍と1万冊以上の無料タイトル、2,000万曲を超える楽曲がある。
    Kindle Fire HDで買ったコンテンツは、iPhoneやiPad、Androidに対応したKindle無料アプリやAmazon Cloud Playerで楽しむことができる。
  • ・エクセルやPDFファイル、ワードなどをeメールで送信したり、Amazon Cloud Driveを使ってPC やMacからクラウドにアップロードすることもできる。
  • ・標準ブラウザは「Amazon Silk」という独自のクラウド加速型ブラウザでdensity(device pixel ratio)が「1.5(240dpi)」で、他の機種とは少し表示に差がありそう。
    [参考:Nexus 7は「1.3312501(213dpi)」]

Google Nexus 7(WiFi、32GB:24,800円)

  • ・Gmail、Chrome、Google+やYouTubeなどのGoogleアプリケーションが利用できる。
  • ・Google Nowでは、渋滞状況、電車の到着時間などを知らせてくれ、付近のイベントやコンサート、ホテルやフライトの予約情報、旅行中先での観光スポットや人気の撮影ポイントなど、自動で情報提供される。
  • ・ディスプレイは、1200800のバックライト付きIPSディスプレイ、傷に強いCorning(R)ガラスを採用している。
  • ・Google Playでは、デジタルコンテンツがすべてクラウドに保存される。
    また、675,000作のアプリケーションやゲームが登録されている。

AppleはiTunesやiCloud、AmazonはKindleストア、GoogleはGoogle Playと、クラウドサービスが基本になっています。

その中では、タブレットはクラウドサービスの入出力端末という位置づけになりますが、特にiPadは単体で加工できる機能も一部備えたマルチメディア端末という要素も残しています。

さらに先日も、Microsoft「Surface」(Win RT、10.6インチ、32GB:約39,400円)が発表され、Google「Nexus 10」(10インチ、WiFi、32GB:44,800円)も予約受付が開始されました。

これまでタブレット市場で圧倒的なシェアを確保してきたAppleですが、スマートフォン市場と同様に、「iOS(Apple)対Android(Google)+Windows(Microsoft)」の激しい戦いがタブレット市場でも繰り広げられる幕開けとなりました。

特にタブレット市場においては、

  • ・端末(ハードウェア)そのものよりも、差別化のポイントはコンテンツやサービスにあると考えています。
  • ・そこには、既存のPCメーカに加え、新たにコンテンツサービス企業やWindows(Microsoft)搭載機の参入も予想され、今後のタブレット市場には目が離せません。

各社の直近の決算

参考に、各社の直近の決算は、以下の通りです。

Apple:10月25日(現地時間)発表の第4四半期(7~9月)
  • ・売上高が360億ドル(前年同期比27%増)で純利益はアナリストの予想を下回り82億ドル。
  • ・iPhoneの販売台数は2,690万台(前年同期比58%増)に対し、iPadは大方の予測を下回る1,400万台。
Amazon:10月25日(現地時間)発表の第3四半期(7~9月)
  • ・売上高は138億1000万ドル(前年同期比27%増)と伸びたが、純損失が2億7400万ドルで赤字に転落。
  • ・2010年に出資したクーポン共同購入サイトの純損失が響いた他、ほぼ原価で販売しているKindle関連コストも影響。
Google:10月19日(現地時間)発表の第3四半期(7~9月)
  • ・売上高は113億3,000万ドル(前年同期比45%増)だったが市場予想を下回り、純利益は21億8,000万ドル。
  • ・子会社の携帯電話機大手モトローラ・モビリティのリストラ費用などが影響。

参考

Apple「iPad mini」

Amazon Kindle Fire HD

Google「Nexus 7」

タブレットPCの動向 ≫ 7インチタブレット(iPad mini、Kindle、Nexus 7)比較

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