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先日、ある経営者との会話の一部です。
「貴社の経営課題は何ですか?」
「そんなのわかっていたら、とっくに手を打っているよ。」
「わからないから、相談しているんですよ。」
開き直りの発言の様ですが、本音だと思います。
これは、私のインタビューの仕方が間違っていただけで、相手は悪くはありません。
気を取り直して、様々な事象をあげて確認すると、結果的には課題が浮き上がり、対応の方向性を共有することができました。
ずいぶん前に「ヒアリングとインタビューの違い」を当サイトでご紹介しましたが、
当事者(相手)の問題意識とインタビューする側の能力によって、得られる情報は違ってきます。
インタビュー能力と得られる情報
図のケース1の場合は、
- 相手が問題を意識していても、インタビュー側の能力が限られている場合です。
- インタビュー側は、能力以上の問題を理解できず、得られる情報は限定されます。
一方、ケース2の場合は、
- 相手は問題の一部しか意識されていないのに対し、インタビュー側の能力はそれ以上にある場合です。
- しかし、インタビュー側の能力を駆使して、意識されていない問題を引き出していないために、得られる情報が限られています。
インタビュー能力の必要性
やはり、相手より広い範囲で議論して、新たな視点や気づきを引き出す。
そのためには、インタビューする側の能力が必要だと思います。
しかも、豊富な知識と経験に基づいた能力でないと、意味がありません。
ケース2の場合は、少なくともインタビュー能力の範囲は情報を得られるはずです。
さらに、対象範囲を超えた能力を持ってインタビューすれば、新たな世界を発見できるかもしれません。
関係する記事(当サイト)
ヒアリングとインタビューの違い
2006年9月6日 当サイト
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