BSCの役割と問題、導入に当たっての留意点

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BSCの役割や日本企業への導入における問題は以下の様に言われています。

 

BSCの役割

1.戦略マップを合わせて作成し、戦略目標達成のための実施項目を具体的に示す。

2.戦略へフィードバックを行い、その情報に基づいた戦略の再検討、戦略の修正等を行う。

3.戦略志向の組織を構築する。

日本企業への導入における問題

1.手法・ツールありきの改革に走りやすい。

2.方針管理制度と目標管理制度とが連動せず並存している。

3.経営トップの戦略策定へのコミットメント度が低い。

4.業績評価と報酬の関連性が不透明である。

5.即効性を求めすぎて、全社の理解と行動の改革が伴わないまま展開されている。

 

BSC導入に当たっての留意点

以上を考慮するとBSC導入に当たっての留意点は以下の通りになると考えます。

1.戦略の策定、トップのリータシップ及び全社的な理解

2.他の経営管理ツールとの連動

3.導入スケジュールの策定

4.推進チームとしてのクロスファンクション・チームの編成

5.ミドル・アップ・ダウン方式での展開

6.展開に当たっての「指標から評価のプロセス」の重視と納得感の獲得

7.BSCのコンピュータシステム化

 

しかしBSCは、日本では主に大企業に導入され始めている段階であり、事例もまだ少ない状況であるのも事実です。

特に日本の企業においては、その歴史の中で構築された独自の経営管理を行っており、業界によっても各社各様の戦略があるため、BSCの導入に際しては各企業の状況に応じてカストマイズし段階的に定着させていく必要があると考えます。

最終的には独自の指標を活用範囲に応じて作成し、繰り返し見直していくことが必要であり、これらの活動を継続することにより、経営者層と全社員間で戦略に関するコミュニケーションが活発になり、企業独自の結果指標や先行指標を明確にすることができ、最終的には納得感のある重要業績指標を設定することができるのではないかと考えます。

 

私がこれまでBSCの導入・活用を支援させて頂いた経験においては、やはり資金的にも人材的にも豊富な中堅・大企業が多いですが、経営資源が限られており経営管理の仕組みが整っていない中小企業の中にも様々な工夫をすることにより導入された企業もあります。

特に中小企業においてはトップの影響力が強いため、トップの理解と強いリーダシップにより柔軟かつ着実にBSCを導入して有効活用していく必要があり、そのための中小企業向けの適用モデルを考える必要があると考えています。

 

 

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