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大手ネット企業や広告代理店で構成するインターネット広告推進協議会(JIAA:会長/森 隆一)が、今年の国内ネット動画広告市場は、前年の約6倍となる30億円に拡大すると予測した。
これは、会員142社の売り上げなどから推定したもので、2004年の市場規模約1億円程度が、2005年には約5倍の5億円に成長している。
会員が急増しているUSENの「GyaO」などの無料動画配信サービスが普及しつつあり、またテレビ局などが動画配信に本格参入すると見られ、市場拡大が加速すると予想している。
また、インターネット広告の広告効果を検証するために、日本で初めて実際に行われた8つのWeb広告キャンペーンで調査している。
その分析概要は以下の通り。(詳細はJIAAサイト)
1.調査期間と手順
(1)期間:平成14年11月~平成15年2月
(2)実際に展開された8つの広告キャンペーンでの調査実測値を総合的に分析。
バナー広告では、㈱ビデオリサーチが持つインターネットユーザパネルを活用し、実際に広告が到達したユーザと到達していないユーザとのリアルな比較調査を実施。
2.調査協力企業
(株)電通、(株)博報堂、(株)アサツー ディ・ケイ、(株)サイバー・コミュニケーションズ、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(株)
3.調査結果(総括)
(1)インターネット広告が確実に消費者に認識されている。
(2)インターネット広告がブランディングにも確実に影響を及ぼしている。
(3)広告商品の購入やWebサイトへの訪問といった具体的な効果も持っている。
(4)インターネット独自の広告表現のフローティング広告効果の高さも実証されている。
4.調査結果(概要)
(1)バナー広告のリーチ層の33.3%はバナー広告を認知している。
(2)バナー広告認知率は、出稿量と到達回数の増加に伴って上昇する。
(3)フローティング広告は、バナー広告の約2倍印象度が高く、インパクトが強い。
(4)バナー広告の認知によりブランド評価が高まる。
広告主に対するブランド認知が約10ポイント、ブランド好意度が約15ポイント上昇
(5)フローティング広告は、特にブランドの想起・認知を高める。
(6)バナー広告の認知により、ブランドへの態度変容が生まれる。
非認知者に比べ商品の購入意向、広告主サイトへの訪問意向、購入経験が約2倍
(7)バナー広告の累積クリック数は、配信回数に応じて増加する。
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