このページ内の目次
「鉾」と「山」の違いは、屋根の上です。
「鉾」は、「真木(シンギ)」という屋根の上に約20mの長い鉾が立っていて、そのてっぺんに「鉾頭」があり、それぞれの鉾の象徴が飾られています。
「真木」がある鉾は以下の9基ですが、3基は持っていないそうです。
これに対して「山」は、「真木」ではなく松の木が飾られ、「真松(シンマツ)」と呼ばれています。
そして、「曳山(ひきやま)」3基と「舁山(かきやま)」20基に分かれています。
「舁山」は「かく」で、昔は人力で担いでいましが、現在は全て車輪がついています。
山鉾は、神を祀ったり、謡曲や故事を題材にされており、鮮やかな「前懸や胴懸」は重要文化財のものが多く、中には16世紀ベルギー製のものもあります。
「鉾」
- ・重量:12トン、高さ:約25m(屋根までは、約8m)、車輪:直径約2m
- ・屋根:長さ4.5m、巾3.5m、床面積:4畳半~6畳
- ・曳子:40~50人(巡行で綱を曳く役)
- ・音頭取:2人(曳子と車の操作の上に立つ指揮者、辻を曲る時は4人)
- ・屋根方:4人(鉾の屋上で真木の動揺を加減し電線等の障害を調整する役)
「真木」がある鉾は以下の9基ですが、3基は持っていないそうです。
長刀鉾(ナギナタボコ)、月鉾(ツキボコ)、鶏鉾(ニワトリボコ)、菊水鉾(キクスイボコ)、函谷鉾(カンボコ)、放下鉾(ホウカボコ)
一方、以下の3基は「真木」を持っていません。
船鉾(フネボコ)、綾傘鉾(アヤガサボコ)、四条傘鉾(シジョウカサボコ)
- ・「船鉾」は船の形をしていて、日本書記の神功皇后の新羅船出を題材にした鉾で、御神体は安産の神とされています。
- ・「綾傘鉾」と「四条傘鉾」は台車の上に大きな傘をかけています。
「綾傘鉾」は、前を棒振(ボウフリ)と呼ばれる踊りとお囃子が伴います。
「四条傘鉾」は、傘の上に御幣と若松を飾るのが特徴です。
「山」
- ・重量:1.2~1.6トン
- ・曳方:14~24人
構造や重量には大きな差はなく、飾り金具や人形の大きさにより多少重量が異なります。
曳き山(岩戸山、北観音山、南観音山)の形態は鉾と同じですが、真木が松の木で、高さは地上約15mです。
参考情報
京都市観光協会サイト
関連記事
前へ
祇園祭、歴史の伝承、数多くが代々受け継がれてきているそうです
次へ
企業とITベンダーとのコミュニケーション、検討期・導入期・稼動期における情報交換