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企業のITステージは、検討期・導入期・稼動期の大きく3つに分けることができます。
特に販売や生産、財務や給与などといった、業務系のIT化は依然として導入型が多く、このITステージがはっきるしている傾向にあります。
また、このサイクルがひと回りする期間は、3~5年が一般的です。
これはリースや償却の期間に準じたもので、企業規模が小さくなるほど、その傾向は強いと感じます。
- ・検討期:次期IT企画(戦略)の立案、システム化内容の比較・検討
- ・導入期:システム開発から導入、運用移行と本稼動
- ・稼動期:システムの安定運用、システム改善
上記の各ステージの主な活動を考えると、企業側が求める情報や欲しがる人(立場)は想像でき、ITベンダーは適切なコミュニケーションは何なのかわかるはずです。
この情報の内容、提供するタイミングや相手、提供する場所や手段次第では、ITベンダー自社の顧客であれば信用を失うことになり、他社の顧客であれば自社がより優位な関係づくりにつながります。
ITはハードとソフトの両面があり、現在は言うまでもなくソフト面での差別化が必要となります。
ソフトを含めたソリューションは目に見えるものでもなく、導入効果は企業の社内外の環境やIT成熟度に影響され、まして導入前に検証もできません。
特にリアルビジネスを中心としているITベンダーは、自社の提供価値を強化するとともに、企業側とのコミュニケーションへの取り組みが問われます。
そして、その取り組みがどの様に企業側に評価されているのかを定期的に確認し、改善していくことが必要です。
- ・目に見えないITを、いかに企業側に理解してもらえるか
- ・どの様な内容の情報を、どの様な方法(手段)で伝えるか
しかし、どんな媒体や手段で情報を伝えても、最終的にはお客様との接点は社員になります。
社員一人ひとりが最高のサービス提供を心がけ、適切なコミュニケーションを図ることが必要だと思います。
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