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先週末、知人のお手伝いでセミナーのパネルディスカッションに参加しました。
ある地方都市での開催で、中小企業のトップを対象にしたIT利活用の啓蒙セミナーでしたが、三連休初日にもかかわらず多くの人の参加でした。
第一部はIT活用の支援策の紹介、第二部はIT化支援活動についてのパネルディスカッションでした。
今年、中小企業白書では一章を割いて「中小企業におけるITの活用」について、様々な視点から記述されました。
私の記憶では、過去これだけ記述されたことはなく、国の力の入れようが伺えます。
さて、今回のパネルディスカッションでも発言しましたが、中小企業を一律にくくることは適切ではありません。
例えば、業種や年商規模、ITの成熟度やトップの理解度、などなど
中小企業のおかれている社内外環境も違うし、IT化と言っても様々な取組みと支援が必要と思います。
国や各支援団体も理解はされているでしょうし、実際に各企業に合ったIT化を推進するのは私達の役割だと思います。
形式的な研修会やセミナーも必要かもしれませんが、やはり各社の身の丈に合ったIT化が必要です。
単にパッケージやERPシステムを導入すれば良いというものでもありません。
「導入すればIT化レベルが一気に上げることができる。」
と、ITベンダーが言うかもしれません。
しかし、一律的なパッケージやERPシステムを導入することは、
- ・情報システムを累積的に進化させてきた企業にとっては、競争力を低下させる可能性があります。
- ・また、業務プロセス、人材や組織体制の整っていない企業にとっては、社内が混乱することになります。
社内外の環境を再確認し、自社を見つめ直す。
経営戦略を明確にして、即したIT戦略を立案し、導入する。
そしてIT化により蓄積される情報について、トップを含め全社員が理解し活用することが必要だと思います。
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