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昨日、中堅社員以下を対象にした社内セミナーがあった。
講師は意識改革を専門とした著名な方であり、約2時間の講演であった。
ベルリンの壁崩壊から近年のBRIC’Sの台頭に至るまでの世界の変化、その中での日本の変化を具体的にお話しされた。
特に現在日本の学力低下、なによりも人間性の欠如は危機的状況であり、人間個人(さらには魂)の変革の必要性を力説された。
世界の他国は教育のあり方を改革しているのに対し、日本の改革は遅れていると指摘された。
これまでは「スキル・技術・知識や資格そして学力」を重視していたが、近年は「性格・能力や人間性そして魂等のコンピテンシー」の重要性を鑑みた改革である。
コンピテンシーの確立は、学校ではなく家庭教育にあり、家庭環境と母親の係わりが重要であるらしい。
IQ ⇒ EQ ⇒ HQ ⇒ SQ
EQを向上させるためには、脳をつくり変えるしかない。
しかし脳発達の研究では、人間形成は1歳7ケ月までの母親の愛情と、7から10歳までの我慢で決まることが立証されているらしい。
最近の書で「成功する人のシンプルな法則」(ホアキム・デ・ホサダ、エレン・シンガー)でも、「マシュマロ実験」を例に記述されていたことを思い出した。
またEQリーダシップという概念もある。
しかし以後でも、人間性(脳の内容)を変革することができるらしい。
それは自分で高める努力(自己教育)であり、そのためには「日頃の生活態度と口癖を変える」ことで、前向きな脳に変えることができるらしい。
人間性 ⇒ 脳の傾向 ⇒ 脳の創成 = 総合脳成
そうは言っても、数十年の人生経験でつくられてた人間性を、そう簡単に変えることができるだろうか。
自分で変えられないのであれば、環境に自分を置いて思い知るしかない。
私の場合は、かつては有資格者の集まりでの会話、最近ではMBAでの出会いを通して、世間の広さと自分の不甲斐なさを思い知った。
これからも世間の風に当たって、脳をグチャグチャにしながら、人間性を高めていきたい。え
EQ[Emotional Quotient(Intelligence):情動知能]
米国エール大学心理学部教授ピーター・サイロベイ博士とニューハンプシャー大学心理学部教授ジョン・メイヤー博士によって1989年の論文発表された。
HQ[Happy Quotient]:相手を幸せにする指数
SQ[Soul Quotient]:魂の指数
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