このページ内の目次
Microsoftは、2011年9月13日~16日に開催した「build windows」で、Windows8(Windows Developer Preview)の詳細を発表し、9月14日のプレリリースで「Developer Preview(M3 Build 8102)」を公開しました。
公開から24時間で50万回ダウンロードを突破したそうです。
Windows8は、現状のWindows7の後継として、デスクトップやノートPCに加えタブレット端末用のOSとなり、Windows95以来の根本的な刷新といってもよいかもしれません。
そこで、現段階で把握できているWindows8の特徴とこれまでのWindowsの歴史を整理しておきます。
2012年4月24日 ブログ更新
Windows8の4つのバージョン正式名発表とその機能概要
(Windows8、Windows8 Pro、Windows8 Enterprise、Windows RT)
Windows8とWindows Server8のソースコードは、Windows7と同様であり、内部バージョンはNT6.2となります。
インターフェイスは、
- ・今回完全に新しくなったMetroUIと従来のデスクトップUIの2種類が搭載され、
- ・これまで開発されたアプリケーションなどもWindows8で稼動できるようになります。
特にMetroUIは、Windows Phone7などで採用されており、タブレット端末やタッチスクリーンを搭載したPCから、従来のデスクトップやノートPCでも利用できます。
Windows Internetto Explorer(IE)はIE10となり、
- ・1つのエンジンでMetro版と従来のデスクトップUI版の2種類が用意されますが、
- ・Metro版は、タッチスクリーン操作に最適化され、HTML5のみに対応した「プラグインフリー」となります。
それは、FlashやSilverlightなどのプラグインを使っているWebサイトには対応しないということになります。
アプリケーションは、
- ・「Mac OS X 10.6」や「Mac OS X Lion」と同様にPC向けのアプリストアが搭載され、
- ・JavascriptやHTML5で開発できます。
メモリ消費量の改善
Windows8 Windows7(SP1)
消費メモリ消費量 281MB 404MB
プロセス 29個 32個
起動時間の改善
- ・Windows8では、起動方法とシャットダウン方法を改良
- ・Windows7より大幅に起動時間が短くなり、数十秒で起動されることもある。
Windows8の最小ハードウェア仕様要件
(Windows7が稼動している環境であれば基本的に動作)
[32ビット] [64ビット]
プロセッサー 1.0GHz以上 同左
物理メモリー 1GB以上 2GB以上
HDD 空き容量 16GB以上 20GB以上
グラフィック DirectX9.0以上のGPU(WDDM1.0以上の対応ドライバが提供)
今回発表されたコンセプトが実用レベルを実現するためには、予想されている投入時期(2012年末)までの間に、様々な改良が加えられるとともに、システムチップを含めたハードメーカ各社の対応にも期待しています。
【参考】
・build windows(2011.9.13-9.16)
・Building Windows 8
An inside look from the Windows engineering team
2012年4月24日 ブログ更新
Windows8の4つのバージョン正式名発表とその機能概要
(Windows8、Windows8 Pro、Windows8 Enterprise、Windows RT)
関連記事
前へ
書籍 プランB 破壊的イノベーションの戦略
次へ
タブレット領域への展開 AppleとMicrosoftの違い