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2.SNSの運営体制を整備する。
トップから関係部門まで、全社レベルで協力する。
複数の社員が活用する場合は、ガイドライン策定や活用意識を徹底する。
SNSに関係する人は、大きく分けて以下の4者となりますが、企業としては「コーディネーター」や「クリエイター」はもとより、「参加者」の一人としての立場を忘れてはいけません。
- ・コーディネーター:サイトやコミュニティを立ち上げたり、イベントの企画や運営をする人
- ・クリエイター:発信する情報(文書、画像、映像など)、コンテンツをつくる人
- ・参加者:コンテンツやサービスを利用する人
- ・観察者:自分は参加せずに、他の人の書き込みを見るだけの人
ポイント1「SNS活用の目的を明確にする」でも記述したように、
SNS活用の目的は、お客様との交流(またはコミュニケーション)である
という視点においては、企業も参加者の一人として誠実な対話が必要となります。
そこで、企業としての取り組みについて、以下の概要を整理しておきます。
- ・企業トップがSNSの重要性を理解し、関係部門が協力する運営体制を整備する。
- ・運営部門には、ある程度の権限を与える。
加えて労務管理上の課題に対しても配慮する。
- ・社員がSNSを活用する場合を想定した対策を整備する。
企業トップがSNSの重要性を理解し、対応策に応じて関係部門が協力する運営体制を整備する。
自社の商品やサービスに限らず、企業活動の様子をかもし出すコンテンツ、そして問い合わせやクレームに対する情報発信や対応など
SNSの運営主体は、マーケティング部門や広報担当部門になるのが一般的ですが、
- ・ネットワーク上で流れている自社に関する話題を常に確認する。
- ・発信する情報を作成する。その内容をコンプライアンスの視点から確認する。
- ・実際に対応する。
など、全社的な取り組みが必要となります。
そして運営部門には、ある程度の権限を与えておくことも必要です。
SNSを企業としてビジネス活用する場合、書き込む内容は企業としての発言になりますので、企業理念を理解し、相応しい対応を日頃から心がけないといけません。
特にクレーム(最悪炎上)などがあった場合には、迅速に、真摯な態度で、誠意を持って対応することも必要です。
加えて労務管理上の課題に対しても、配慮が必要となる場合もあります。
SNSにおいては、お客様が利用する時間は企業の業務時間内とは限りません。
運営に当たっては、時間外の対応も必要でしょうし、非常にストレスのかかる業務でもあります。
また、社内の複数の社員が情報発信する場合、さらには社員がプライベートでSNSを活用する場合を想定すると、
- ・企業としてのSNS活用ガイドラインを策定し、社員に周知徹底する。
- ・社内ネットワークの監視や利用制限など、ハード面でも環境を整備する。
- ・必要により、社員から誓約書を提出してもらう。
など、適切に対応することが必要です。
SNSを活用する際は、「企業のブランドを背負っている」ことを各自が認識することが必要です。
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