コミュニティサービス(1)

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ビジネスとして立ち上がるための条件

かつての掲示板からブログ、ブログからSNSへとコミュニティサービスが移行するに従って、利用者自身の個人情報の露出度を高める代わりに、参加者間のつながりが深まっていく。

特に近年注目されているのがSNSであり、その特徴はこれまでのインターネット上のサービスとは異なり「招待制」を採用することにより「閉鎖的」な印象を与え、既存の友人の範疇を超えてサービスの中で新たな友人関係を構築できることである。

いわばリアル社会の慣習をインターネット上で実現したものであるといえるが、友人が増えるに従って掲載された情報に対してコメントを返す煩雑さが増すこと以外に、インターネットの特性上そこで展開する上での課題もある。

そこで、「個人情報の保護」と「収益モデルの確立」という課題を解決することが、コミュニティサービスとして立ち上がるための条件であるといえる。

(1)個人情報の保護

友人から招待を受けて参加し「閉鎖的」であるとしても、個人の情報を登録する必要があり、この管理を厳密に実施しなければ利用者の不安が増すことになる。

さらにSNSの機能として、自分にアクセスしてきたユーザを一覧する機能があるが、誰に見られたかがわかることで安心感が得られるが、自分が訪問したページも相手に知られてしまうことへの抵抗感も生まれる可能性もある。

またアクセスログの収集機能を利用した広告等のサービスが展開されると、利用者の行動をチェックされることへ不安を抱く可能性もある。

そこで、今後コミュニティサービスを展開していく上では、利用者の不安を解消するための個人情報保護に対する仕組みを構築することが必要である。

(2)収益モデルの確立

コミュニティサービスの収益は、「広告収入」と「有料のプレミアムサービス」である。

利用者の利用頻度が高くサイトの滞在時間が長くなれば、それだけ多くのページが利用者の目に触れられることになる。

ページビューが増えれば広告価値が上がり、さらにコミュニティや友人関係等に着目すると、ターゲットを絞ったマーケティングやオンラインショップと連携するビジネスも展開できる。

そのためには、広告等の情報を利用者に応じて適切に配信し、かつその情報の精度や信頼性を向上していくことが必要である。

一方、コミュニティ内で付加サービスを展開して、その利用料金を徴収することも可能である。

そのためには、アンケートやフォトアルバム、自分のページを飾るアイテムやバックで音楽を流したりアバターを販売したりする等の利用者にとって魅力的な有料化サービスとして展開することが必要である。

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