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業務プロセスの効率化や迅速な業績把握を支援するシステムを、コスト効率良く構築するために、
システム開発全般に関する高度な技術を持ち、顧客の業務に関する知識やスキルを持ったエンジニアが、高度なプロジェクトマネジメント力で推進する。
これが、IT部門やITベンダーの人材像です。
4月に(社)日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)がまとめた「企業IT動向調査2010」と「IT人材白書2010」とを総合すると、この様になります。
全てのスキルを兼ね備えた人材は多くはいないと思いますが、どれかのスキルを上げて幅を広げてくことが必要です。
IT白書2010(2010年5月20日)
設問:今後10年間程度の産業の変化を考えた場合、社員にとって重要となるスキルや特に強化すべきスキルは何だと考えますか?
回答:技術面
1位 システム開発全般に関する技術能力(55%)
2位 セキュリティに関する技術力(54%)
3位 ネットワークに関する技術力(48%)
回答:非技術面
1位 コミュニケーション能力(74%)
2位 プロジェクトマネジメント能力(71%)
3位 顧客の業務に関する知識やスキル(65%)
第16回企業IT動向調査2010(2010年4月9日)
設問:IT投資で解決したい課題
回答:経営企画部門の回答(複数回答)
1位 業務プロセスの効率化や改革(57%)
2位 迅速な業績把握(56%)
3位 コスト削減(39%)
回答:IT部門の回答(複数回答)
1位 業務プロセスの効率化や改革(56%)
2位 コスト削減(49%)
3位 迅速な業績把握(48%)
両者の回答はほぼ同様の傾向を示しており、上位の課題は近年の外部環境変化への対応要求からきていると考えられます。
「経営の透明性の確保」は、昨年の調査では上位に位置でられていましたが、今回は下位になっています。
これは、内部統制やシステムや監査への対応等一通りの完了という認識からきていると考えられます。
参考
第16回企業IT動向調査2010
2010年4月9日 (社)日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)
本調査:2009年11月、追加調査:2010年3月
【回答数】IT部門:1,026社、経営企画部門:953社(重複)
IT白書2010
2010年5月20日 独立行政法人情報処理推進機構
【回答数】IT企業:621社
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