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今週のほとんどは、新年のご挨拶訪問でした。
普段お会いできていない多くの方々と、久々にお話をすることができました。
以前、私が担当していた企業のIT責任者で、担当が替わった後に他社の情報システムを導入されていますが、年に1~2回程度近況報告にお会いしています。
業種も規模も様々で、役員になっている方もいらっしゃいますが、現在もIT推進の責任を担っていらっしゃる方々です。
話題は、企業の業績、IT化状況や次期構想などの他、個人的な活動や家族の事など様々です。
業務面においては、昨年は「強気の発言」が多かった気がしますが、今年は「忍とか耐える」、中には「悲鳴」とも思われる発言もありました。
特に全社投資を見直しされる中、IT投資に関しても必要性を厳しく確認されているようです。
現在定常的に発生している経費の妥当性、今後新たに要求する経費の必要性や成果・導入効果などの説明責任(ITガバナンス)を求められていらっしゃるようです。
今回お会いした方の中で、ある役員の言葉が印象に残りました。
今後ITベンダーに強く求めるのは、自分達と議論できる営業(SE)。
個人で対応できないところは、関係者を集めて組織的に対応してくれる人
具体的には
- ・当社を知り、当社の業界を知り、広く情報を提供してくれ、
- ・当社のレベルに応じた「数パターンの提案」をしてくれる人
IT成熟度の高い企業には、
- ・複数の手段(ITツール)を紹介すれば、相手が選択してくれる。
- ・選択された手段を、期待効果が出るよう適切に支援できればよい。
ITの成熟途上の企業には、
- ・ITツールをいきなり紹介しても、相手は判断できない。
- ・ITを活用した「経営戦略の実現策」提案が必要である。
もっともな話です。
ITは手段であり、「その手段の選択と使い方」を議論できる人(またはベンダー)が企業とお付き合いできる(生き残れる)のではないかと思います。
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