5年後の中小企業のIT化手段

5年後の中小企業のIT化手段

このページ内の目次

5年後、中小企業のIT化手段は大きく変わっているだろう。

コア業務は独自開発かERP、他業務は無料システムを活用

広告モデルで提供されるWebシステムを組み合わせて、業務システムを無料に近い金額で構築する。

業務も他社の専門サービスを活用(ネットワークアライアンス)

自社のコア業務を強化・補完するために、個々の業務に特化した他企業サービスを自社の業務プロセスに組み入れる。

当然IT基盤は、オンデマンド(課金)で利用でき、高速ネットワークも低価格・定額制である。

その様な状況がもうすぐ来るだろう。

その時、IT(SI)ベンダーの進むべき方向は2つ。

いづれもサービス企業に進化すべきである。

  • ・様々な仕組みやサービスを創り出し続けて、総合サービス企業になる。
    (メーカ系であれば、端末やサーバのハードからサービスまでを垂直統合)
  • ・市場にある仕組みやサービスを都度組合わせてサービスする企業になる。
    (上位コンサルティングからITのコーディネートをサービス)

しかし、

  • ・市場変化を先導し、対応していくだけの体質に変革できるか?
  • ・そのための戦略と組織(人材)を再構築できるか?
  • ・それらを継続して、サービス企業として市場で生き残れるか?

IT化手段の近未来像

企業側の業務の変化
  • ・BLOGやSNSでプロモーション方法が変わり、
  • ・GoogleやYahoo!の検索でマーケティング方法が変わり、
  • ・結果としてフロント業務が変わり、バック業務も変わる。
企業側の意識の変化
  • ・市場変化に対応して、業務システムを都度柔軟に変更することが必要となり、最新のIT技術を保有することよりも都度利用することへ要求が高まり、外部のサービスを戦略的に組み合わせて、自社業務システムを構築する。
  • ・事業継承(危機管理対策)やセキュリティ対策に向けた取組みが急務となり、これまで企業情報を外部環境に保管することに対しての抵抗感も弱まり、高度なレベルでセキュリティ確保された外部コンピュータに情報を蓄積する。

一方、市場のサービスを低価格で都度利用することができるようになる。

  • ・salesforce.com等のSaaSでフロント業務をまかない、連動するサービスでバック業務を構築する。
  • ・楽天やYahoo!等の法人向けサービスを使って調達・物流や決済をまかない、公開されたAPIに他業務システムを連動する。
  • ・さらに、サービス化された専門業務を都度ネットワークで組み合わせて、一連の業務プロセスを構築する。(ネットワーク・アライアンス)

また、ITインフラも現在の水道や電気と同様に使える環境になる。

(現在の日本では、水道局や発電所がどこであろうが意識していない様に、コンピュータセンターもどこだろうが意識されなくなる)

  • ・ネットワークもIP化され、低価格・定額性になり、
  • ・コンピュータもどこかのセンターにあるものをオンデマンドで使える。
    しかもCPUやディスク等も、グリッド化された仮想大型コンピュータを必要な分だけ使用でき、その使用量で料金課金される。

こんな時代がすぐ近くに来ている。

IT業界の今後 ≫ 5年後の中小企業のIT化手段

トップに戻る

関連記事

前へ

師匠が亡くなった

次へ

SaaSとOS2.0 その2

Page Top