このページ内の目次
本日、「全国スキル調査 2012年」が、特定非営利活動法人ITスキル研究フォーラム(iSRF)のWebサイトで開始されました。
この調査は、全国規模で1年に一度、IT技術者や組込み技術者のスキルレベルを把握することを目的として実施されるものですが、Web上で自分の現在スキルや将来の希望職種へのアドバイスなども確認することができます。
引用:「第11回 全国スキル調査 2012年」サイト
この診断は、法人向けの有料サービスを期間限定で無料開放するもので、ITサービス企業または一般企業の情報システムやソフトウェアの開発に携わる技術者、マネージャー、スタッフの方にとって、自己分析をする良い機会です。
期間:2012年6月18日~8月17日
- 勤務企業や職種に応じて『ITSS-DS』『ETSS-DS』『UISS-DS』の3種類の「スキル診断」が定番スキルチャックとしてあり、
- 今回、クラウド職種向けに「クラウドエンジニアチェック」が新たに加わり、
- さらに診断完了者の特典として、「モチベーション診断」「パーソナリティ診断」「行動傾向チェック」「文章適職診断」の4種類で詳しく自己分析することもできます。
特に「スキル診断」は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が策定しているスキル標準に対応していますので、現在の自分の強みや弱み、将来希望する職種の実践に向けた課題を確認することに役立ちます。
「スキル診断」は、自分の職種に応じて以下の3種類から選択し、自分の勤務企業の概要や職種などをエントリーシートに登録するだけで開始できます。
なお、エントリーシートには、氏名や住所の登録は不要です。
- ITSS-DS:IT技術者向け
ITサービスを提供する企業に在籍し、情報システムやパッケージの企画、開発、運用、保守に携わっている人
- ETSS-DS:組込みソフト技術者向け
メーカーやIT企業に在籍し、家電、自動車、産業機器に組み込むシステム開発に携わっている人向け
- UISS-DS:ユーザー企業情報システム技術者向け
一般企業やIT企業に在籍し、社内向けの情報システムの企画、開発、運用、保守に携わっている人向け
登録したエントリーシートの職種で4種類のスキル診断があり、各質問に5段階で回答する形式となっています。
- コアスキル診断
- 共通テクニカルスキル診断
- 専門テクニカルスキル診断
- 達成度指標診断
「スキル診断」の診断結果では、スキルレベルとスキル熟達度、コアスキルアップのアドバイスを確認することができます。
- スキルレベル
総合スキルレベルと各スキルレベルについて、スキル標準で定義された領域でどのレベルにあるかを示してくれます。
- スキル熟達度
職種共通スキルと専門分野固有スキルについて、上位レベル平均と職種平均の2つの視点から自分のスキルレベルを評価してくれます。
- コアスキルアップのアドバイス
現状の自分の強みと弱みに加え、将来の希望職種で重視されるスキルに対し、自分の現状とアドバイスを提示してくれます。
さらに「スキル診断」「クラウドエンジニアチェック」のいずれかを完了した方は、以下の診断も受けることができます。
- モチベーション診断:定番「やる気度」チェック
- パーソナリティ診断:本当の自分を知る
- 行動傾向チェック:こんな時、あなたならどうする?
- 文章適職診断:文章で見える!あなたの適正
これらの診断は、各質問に3~5段階で回答する形式なので、他者や標準値と絶対評価することは難しいですが、自分のスキルを相対的に確認することができます。
自分の現状スキル、そして将来目指している職種に向けた課題を確認する上では、参考になると思います。
参考
ITや一般企業及び団体を会員とし、主にIT人材に関する育成情報の発信やスキル診断を提供する組織
主な活動
①エンジニアを対象に「全国スキル調査」実施と分析情報のメディア発信
②セミナー、Webサイト、メールマガジンなどによる人材育成情報発信
③「ITSS-DS」「ETSS-DS」「UISS-DS」による企業へ有料スキル診断提供2012年4月現在、正会員18社・団体、準会員111社・団体
・独立行政法人情報処理推進機構:ITスキル標準
・当グログご紹介記事:IT業界 今後のキャリアパスと主な資格
IT人材の今後 ≫ 「全国スキル調査」で現状スキルと将来職種へのアドバイス確認
関連記事
前へ
『前向きに物事を考える』「夢」実現に向けて創意工夫する 夢インタビュー
次へ
書籍 未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義Ⅱ/ティナ・シーリグ(著)