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2011年度のIT投資は、維持費は縮小するが、新規投資は増加傾向に
ユーザー企業向けの最新のIT投資動向調査により、サーバ仮想化とモバイルへの需要が高まり、アプリケーション投資も再開することが明らかに
2010年度および2011年度の新規・追加投資の主要分野 (複数選択可)
出典:ガートナー (ITデマンド・リサーチ)/調査:2010年11月
ユーザ企業は、直近の投資抑制から攻めの投資へ転じつつあるのでしょうが、その要求は従来よりは高度なものになってきます。
ITベンダーは、ユーザ企業の状況をよく理解し、戦略実現に向けた支援をしていくことが必要です。
先日、ガートナー ジャパン㈱から「国内企業のIT投資動向に関する最新の調査結果」が発表されました。
その概要は、以下の通りです。
2010年度のIT投資額は2009年度とほぼ同じであったが、2011年度は全体で緩やかな増加傾向
既存システムの維持費は減るものの、新規投資に関しては比較的強い増加傾向
「2010年度と2011年度の新規・追加投資の主要分野」の調査においては、
- ・サーバ仮想化とモバイル環境の整備に対するニーズが拡大
- ・アプリケーションへの投資再開傾向
「向こう3年間に重点投資すべきアプリケーション」の調査では、
従業員数2,000人以上の大企業において、財務・会計管理、購買・調達管理、営業支援・SFA、マーケティング支援、ビジネス・インテリジェンス (BI)、SCMにおいて、投資意欲が大きく高まっている傾向
「クラウド・サービス」については、
- ・関心は極めて高いものの、実需となるとまだ大きいとはいえず、費用対効果やセキュリティといった多くの懸念事項を払拭しない限り、近い将来に市場に大きな影響をもたらすほどの需要は出てこない
- ・クラウド・サービスが日本の市場でIT支出額に比較的大きく影響し始めるのは、2014年以降
2011 年度の新規・追加投資のIT投資Trend Indexは、
- ・好景気時の数値と匹敵する数値となった。
- ・2011年度予算において、既存システム維持費を減らし、新規投資は再開させる、 あるいは増加させる予定の企業が多くなった
参照:ガートナー ジャパン「国内企業のIT投資動向」を発表
(2011.2.2 ガートナー ジャパン株式会社)
参考:当サイト掲載
2010.10.16 ガートナー ハイプサイクル(Gartner's 2010 Hype Cycle)
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