このページ内の目次
昨日、スティーブ・ジョブズ氏がAppleのCEOを退任し、会長の座には留任することが発表されました。
後任の新CEOはティム・クック氏で、これまで戦略の要を果たして来た優秀な人物のようです。
かつては、特定領域で存続していたコンピューター・メーカーから、CEOに復帰した1997年以降数々のイノベーションを先導して世界的な企業に見事に再生を果たしたリーダーが第一線を退くことになります。
引き続き会長として留任するということなので、スティーブ・ジョブズ氏の求心力はすぐには消えることはないのかもしれませんが、強力なリーダーの存在が薄れていくことは社内への影響がないはずはありません。
また、今回ニュースの広がりや市場の反応などを見ると、これからの動向に注目です。
今やAppleは、時価総額でエクソンモービルに次ぐ世界2位の企業となりました。
8月9日の米国株式市場では、Appleの時価総額は3,430億ドル(約26兆4200億円)となり、エクソンモービルの3,340億ドルを上回り、一時ではありますが世界最大の企業となったばかりでした。
iPhoneは依然人気が高く、
この6カ月間の販売台数3,899万台は、2010年日本国内で売れた携帯電話の総数3,764万台(MM総研)よりも多い。
iPadの出荷台数は発表以来伸び続けており、タブレット市場で50%以上のマーケットシェアを有しています。
しかし、Android端末を手掛けるメーカー群の追随、益々激しくなっていくであろう市場競争の中で、今回のAppleトップ交代後の動向が気になります。
1997年 スティーブ・ジョブズ氏がAppleのCEOに復帰
1998年 初代iMacが発表
2001年 「デジタルライフスタイル/デジタルハブ」構想発表
アップル直営店オープン、iPod発表
2003年 iTunes Music Storeを立ち上げ
2004年 スティーブ・ジョブズ氏がすい臓がんの手術
2007年 初代iPhone発表
「アップルコンピュータ」から「アップル」に社名変更
2010年 iPad発表
「Letter from Steve Jobs」Apple Press Info
「米アップルのジョブズCEO、正式な退任を表明」THE WALL STREET JOURNAL(WSJ)
「スティーブ・ジョブズ―ひとつの時代が終わった」Tech Crunch Japan
「速報:スティーブ・ジョブズがAppleのCEOを辞任―後任はティム・クック」
Tech Crunch Japan
「ジョブズCEO辞任記事まとめ」GIZMODO
【ビデオ】アップルCEOを退任したジョブズ氏―創業から現在まで
THE WALL STREET JOURNAL(WSJ)
関連記事
前へ
書籍 大前研一と考える 営業学
次へ
企業と個人が結びついていない「ソーシャルデバイド」が問題 米セールスフォース・ドットコム「Dreamforce 2011」