ERP適用プロセス -A社の奮闘記- 機能面ではERPを利用できても、運用は現場の理解が必要

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今日は、A社との打合せでした。

今月初めから、既存システムの流用のW社、ERP利用のX社、両社との打合せを繰り返されています。

特にX社とは、ERPのデモを見ながら標準機能を確認されてきた結果、多くのアドオンやカストマイズ要件が出てきているそうです。

打合せの経緯を聞いてみますと、「要件先行型アプローチ」だったようです。

これまでに検討してきた「目指す業務プロセス」に固守したため、ERPを実現手段として確認されてきた傾向が強かったようです。

当然かもしれません。

これまで苦労して、自社のIT戦略や業務プロセスを考えてきたので、実現したいという想いは強いはずです。

そのため、「自社独自の目指すプロセスと必要とする機能要件」を前提にした場合、ERP標準機能とのギャップが出てきます。

さらに、既存システムの操作性や業務処理の習慣も、意識のどこかに残っていたのではないかと思います。

今日の打合せで、アドオンとカストマイズの規模を現状の50%~75%縮小できる可能性が出てきました。

打合せ時に、特に留意したことは、

  • ・「テンプレート主導型アプローチ」を意識して、ERP機能を最大限適用する。
  • ・アドオンやカストマイズ要件に対し、ERP機能を使った場合の影響度(弊害)を明確にし、影響が大きいもののみに限定する。
  • ・共通化できそうな業務プロセスをコンポーネント化(サービス定義)して、他業務でも再利用する。

次回のX社との打合せで、今日整理したシステム構想の実現性、さらに「サービス指向型」のシステム構築の提案も依頼することになりました。

しかし、機能面ではERPを利用することができても、操作性や処理手順等の運用に関係するところは、現場の方々の理解も必要です。

この課題を解決することも大切です。

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