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今日は、保有資格のセミナーに参加しました。
テーマは、最近注目されている「BPM(Business Process Management)」で、講演された教授は実務経験豊富でBPM研究に関しても著名な方です。
さらに、お忙しい教鞭のかたわら、地域の企業へのIT化の推進リーダもされており、とても頭がさがります。
私もITの戦略的活用を支援し、この分野をさらに研究しようとしているので、大変有意義な時間でした。
セミナー終了後、教授とお話をしましたが、引き続き情報交換をさせて頂くことになりました。
講演の中で教授は、BPMを以下のように紹介され、実務事例を示しながら具体的に説明されました。
- ・ビジネスを可視化、BPRして、
- ・プロセスを評価、実行して、
- ・マネジメント(課題解決)する。
そして、改革を普段の業務に取り込み、それをモニタリングする。
さらに大学内におかれても経営情報学部を設立され、経営学(情報化の上流工程)と情報学(下流工程)の融合に向けて、経営戦略や情報戦略から業務設計に強い学生の育成に努められている様子がうかがえました。
「実務経験が無い学生には理解するのは難しいのでは」と疑問に思いましたが、
- ・特別講義として、企業人との交流やゲスト講義
- ・プロジェクト研究
- ・インターシップによる企業実習
- ・シミュレーションによる業務設計や改善提案
などを経て卒業論文へと、工夫されているようです。
BPMは、これまでにITベンダーがブームをあおってきた3文字とは違って、まさに各企業が取り組む課題であると私は思っています。
激しい事業変化やSOX法などの外部環境へ柔軟に対応していくためにも、BPMは必要ではないかと思います。
そのためには、ITをこれまでの業務効率化から戦略的に活用すべきです。
ITベンダーが紹介するBPMツール機能に目を奪われるのではなく、
- ・「顧客提供価値」を高めるためには、どのような業務プロセスが適切なのか
- ・環境変化に柔軟に対応するためのには、どのような業務プロセスにすべきか
- ・内部統制を強化するためには、業務プロセスを可視化し、どのように改革すべきか
などの視点が重要だと思います。
機会があれば、BPMについて、もう少し掘り下げてみます。
そういえば若い頃、お客様に何度も通って、業務フローを手書きして、システム化したらどうなるかを提案したのを思い出します。
今では、PCの画面上でビジネスモデルを作成すると、言語に変換しインターフェース情報を記述すると、実行してくれるようになりました。
さらに一部のBPMツールでは、ビジネスプロセスを実行したときの所要時間も計算してくれます。
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