書籍 「雇われ社長」のプロの仕事術~企業再生請負人が実証してきた~

書籍 「雇われ社長」のプロの仕事術~企業再生請負人が実証してきた~

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「雇われ社長」のプロの仕事術~企業再生請負人が実証してきた~

山田 修(著)
出版社:ぱる出版 (2012/3/15)

Amazon.co.jp:「雇われ社長」のプロの仕事術

20120315

社長は、4つのことだけやればいい!

22年で6社を復活させた経験に基づいた
「経営を上手くやる根本の4つの要素:繁栄の黄金律」を解説

「社長の仕事力」とは、「そんなに大きくない会社で業績をしっかり上げる」こと
「社長の責任」は、ひとえに経常利益を「伸ばす」あるいは「もっと伸ばす」こと

どう儲ける?どう伸ばす?

本書は、過去22年間、6社で社長として経営に携わり、それぞれの会社で業績を急回復してきた著者が、「伸ばす社長の経営セオリー」を解説した一冊です。

  • ・PEST分析やSWOT分析などの「戦略フレームワーク」を使って分析しても、経営戦略は立ち上がってこない。
  • ・ブルー・オーシャン戦略、コア・コンピタンス論から連なる近年の「経営戦略セオリー」は、既に成功した欧米の、しかも大手有名企業の戦略を解説及び分類したもので、賞味期限がある。

国内企業の大部分を占める中堅・中小企業にとっては、

  • ・「大企業を想定」「企業環境の違う」欧米のフレームワークやセオリーよりも、
  • ・著者の経営体験で体得、実践された「身の丈に合った『繁栄の黄金律』」の方が、

より実践的でると感じました。

企業の経営者に限らず、特定部門の責任者、チームリーダーの方々にとって、本書の「繁栄の黄金律」を適用すれば、業績の改善・向上に役立つはずです。

なお、本書の出版記念講座も開催が予定されています。
22年で6社を復活させた「伝説の社長」山田氏と直接対話できる貴重な機会です。

3/14(水)済、4/11(水)の両日各2回(16:00~18:00、19:00~21:00)

業績を急成長させるプロの仕事術を凝縮して学べる機会ですし、日々の経営や勉強法に関する具体的な質問や相談にも、著者自ら回答されます。
そして、経営者のための『実践・経営者ブートキャンプ』6ヵ月講座について、詳細プログラムの説明と質問会も設けられています。

本書にも以下の記述があります。

企業組織の最終的なパフォーマンスというのは、社長の器で決まります。
「伸ばす社長」はまず「自分が伸びる社長」でなければなりません。

繁栄の黄金律

 = 企業業績向上のための経営モデル

 → 4つの要素を設計、構成し、現場で効率的に実践させる。
    要素全体を設計することが「経営戦略の立案」である。

【本書17ページから引用】

20120315_8

「成長戦略」「組織効率」「モチベーション」
・この3つの要素は、全てがバランスよく充実しなければならない。
・3つの要素が揃って機能して初めてダイナミックな成長や、急カーブを描く業績回復などができる。

「(社内)コミュニケーション」
 ・全ては、ここから始まる。
 ・綿密にとることにより、上の3要素が組成、発展する。

【構造】
 ①全ての基礎として、社内「コミュニケーション」がある。
 ②「伸ばす」ためには、「成長戦略」を立てる。
 ③「成長戦略」の受け皿として、「組織」を再構成する。
 ④「組織」を活性化させ機能させるために、「モチベーション」をアップする。
 ⑤これら全てを企むのが「全社の経営戦略立てる」こと。

本書の各項において、「伸ばす社長」が取り組むべき多くのノウハウが紹介されており、特に役に立った記述を以下にあげます。

他も含め、全てのノウハウには、納得感があるのは、著者が経営者として経験された修羅場や意志決定から生まれたものと思います。

なお、本書の最終章に、4つの「経営戦略」を実践する際の「戦略カード」と「シナリオ・ライティング」による戦略立案技法が紹介されていますが、その詳細内容は前著『超実践的経営戦略メソッド』(日本実業出版社,2011.8.25)で確認されることをお薦めします。

伸ばす社長とは、

部下に任せられる仕事を自分から切り離す。

自社を決定的に伸ばす、改善する要因となるKPI(重要業績評価指標)を考え抜く。
CKPI(最重要KPI)は、最大顧客の満足度

財務諸表で代表的な3指標から目を離すな。
B/S(貸借対照表)、P/L(損益計算書)、キャッシュフロー計算書

社長がやるべきこと①「成長戦略」の立案

顧客側に「不」のつく言葉が発生している分野を極め打ち的に強化する。
= 1点突破全面展開

ニッチ戦略:自社が参入ている(しようとしている)市場で、既存競合が少ないところに意図的に商売を展開する。
= 「差別化戦略」「コストリーダーシップ戦略」の二者択一だけではない。

自社製品の「キャラをたてる」「目立った発信をする」といった施策で勝負する。

ランチェスター戦略(弱者の戦略)で戦う。

  • ・マーケットなどを小さく捉えて、その中でシェアを獲る。
  • ・自分よりも弱者を攻め、それを繰り返すことで強者に挑戦できる力がつく。
社長がやるべきこと②「組織の効率化」

同志幹部を作る。
能力だけではなく、「人間として尊敬できるところがある人」を選ぶ。

「ヒト」「仕事の割り振り」「組み合わせ」の組織の3要素で人材を戦力化する。
「仕事の割り振り」「組み合わせ」を上手に設計することで、他との差が出る。

社員とのコミュニケーションは、「8褒め、2叱り」と「困っていることを聞いて、助けてあげる」「励ます」

「成長戦略」を機能させるためには、営業部門から手を付け、活性化させる。
営業部門以外の部署は、営業のバックアップ体制の観点から固める。

誰に素質があり、誰が伸びるかを判断する。
「伸びるヒト」「伸びたいヒト」を見極めて「伸ばすヒト」を決める。

社長がやるべきこと③「モチベーション」機能

会社という疑似家族のビッグダディとして親しまれ、頼りにされる存在になる。

「この社長と一緒に働きたい」と思ってもらう存在になる。

セオリーや原則を信じていて、それを忠実に経営の中に再現する。

評価面談を通じて、社員一人ひとりの業績向上のシステムをつくる。

社長がやるべきこと④「コミュニケーション」機能

ジグザグ意思決定
過ちを恐れて組織の動きを止めるよりも、訂正しながら速く前に進む。

声かけ、褒め、聞き:コミュニケーションは上から下に
MBWA:歩き回ることによる経営

上に厚く、下に薄く、階層の中では公平に、コミュニケーションを計画する。

7聞き3話法 ← 最強のコミュニケーションは個別面談

参考

山田修氏 公式ホームページ

山田修の戦略ブログ

経営者ブートキャンプ
志高き経営者・リーダー達が、集い、学び、執行する最高の場

株式会社 経営者JP
明日の日本を担う、志高き経営者・リーダー達が集うプラットフォームカンパニー

 

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20120304

超実践的 経営戦略メソッド
6社を再生させたプロ経営者が教える

山田 修(著)
出版社:日本実業出版社 (2011/8/25)
Amazon.co.jp:超実践的 経営戦略メソッド

当サイト記事:2012.3.04 超実践的 経営戦略メソッド

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