書籍 ウェイマネジメント 永続する企業になるための「企業理念」の作り方

書籍 ウェイマネジメント 永続する企業になるための「企業理念」の作り方

このページ内の目次

20101018

ウェイマネジメント
永続する企業になるための「企業理念」の作り方

グロービス (著)、湊 岳 (執筆)
出版社:東洋経済新報社

ウェイマネジメント

強い経営・ブレない経営の秘訣は、「自社らしさ」「自社の価値」を追求する企業理念にあった!

めまぐるしく変化する環境の中で、よりスピーディーに状況を分析して行動を起こすためには、メンバーの「ものの考え方や行動の基準」が揃っていることが重要になる。

ウェイとは、ある企業文化内で共有されている価値観をベースとした行動指針のこと。

ウェイ作りそのものにも、組織の一体感を生み出すという副次的な効果も期待できる。
組織の中にいる人にとって「自分達は何のために存在し、何を大切にして行動するのか」ということが明確になり、それが求心力となる。

本著は、ビジネススクールや多くの書籍を出版しているグロービスと、グロービスのマネジングディレクターとして人材・組織開発コンサルティングチームを統括している湊 岳 氏が、企業理念を現実化させる「ウェイ(行動指針)の作成から浸透までのプロセス」をストーリー仕立てで解説しています。

行動指針や価値観などが重要であることは周知のことと思いますが、本著ではそれらを包括したものを「ウェイ」ととらえ、著者が実際に支援した内容を「ストラーダ社(仮称)」へのコンサルティング物語としてまとめ、「ウェイマネジメント」の本質や経営にもたらす効用を解りやすく整理しています。

また、各章の終わりには実企業の「ウェイ」を紹介し、各社の取り組み状況を解説しています。

ウェイの範囲

ビジョン(Vision):企業が目指す具体的な目標。
  ↓
ミッション(Mission):企業が責任を持って成し遂げたいと考える任務。使命。
  ↓
経営理念(Philosophy):企業が拠って立つ信念や哲学。経営姿勢。
  ↓
行動指針(Principle):従業員に、とってほしいと考える基本的な方向性。
  ↓
組織文化(Culture):構成員で共有された価値や意識。習慣化行動の集合体。
  ↓
従業員の具体的な行動

ウェイ(Way)

経営理念と行動指針とを包括したもの、あるいは両者のエッセンスを含みながら両者を接着剤のように結び付けるもの

同時に、企業文化を強化し、従業員が適切な行動をとることを促進するもの

主な目的、問題意識良し悪しを決める主体
ミッション 求心力、一体感
ロイヤリティ
経営者
行動指針 ミス、エラーの防止
オペレーション
現場マネージャ
従業員

未来のウェイ作りの視点

1.Continue:過去からの「継承」

2.Stop:過去からの「訣別」

3.Start:未来に向けて「始める、作る」

ウェイ浸透のステップ(目的)と壁

1.認知(ウェイマネジメントの取り組みの周知)

  ↓ 壁:違和感、対策:理と情からのアプローチ、双方向型のワークショップ

2.理解(自分のこととして捉える)

  ↓ 壁:抽象的、対策:各現場に合わせた具体的な行動基準を提示

3.行動(各自の状況に当てはめて具体化する)

  ↓ 壁:疲弊感、対策:取り組みが会社を良くしているという結果の見える化

4.定着(マンネリの回避、新しい組織文化への昇華)

企業を取り巻く環境変化が激しい中、ステークホルダーからの要求に応えるために短期的業績を追求する企業もあります。

その結果、利己主義に走ったり、法規制を逸脱したり、消費者を欺く行為が見受けられることも事実です。

かつての日本企業では、行動指針や価値観といったものは暗黙的に共有され受け継がれ、それが日本企業の特徴であり強みでした。

先日、当サイトで、欧米型の経営戦略に加え「創発型」の重要性を記述しましたが、この創発型を生み出すためには本書のウェイマネジメントも参考になりそうです。

行動指針や価値観などは可視化しにくいもですが、今だからこそ徹底すべきではないかと思います。

参考:本著で紹介された企業のサイト

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)

トヨタ

キーエンス:価値観・仕事観

グーグル:Ten things Google found to be true

パタゴニア

イケア

パナソニック:綱領、信条、精神

ファーストリテイリング:ステートメント、行動規範

リッツカールトン:ゴールドスタンダード

 

参考

トップに戻る

関連記事

前へ

夢がかなう♪ Wishnote女子会 - とてもユニークなサイトで、急激に会員数を伸ばしているようです

次へ

研修2回目終了-提案力向上と中小ITベンダー戦略策定-

Page Top