書籍 リ・ポジショニング戦略

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20100710

リ・ポジショニング戦略

ジャック・トラウト 、スティーブ・リブキン(著)
宮脇 貴栄(訳)
出版社:㈱翔泳社

リ・ポジショニング戦略

時代は変わった。市場も変わった。あなたはどうか?

競争の激しい困難な時代がやってきた。
過ちの代償は高くつき、一度逃した顧客を取り戻すのは並大抵ではない。

「ポジショニング」から約30年。今や「競争」「変化」「危機」の真っ只中。

  • ・ライバルを蹴落とし、競争に勝つために
  • ・あなたの頭の中の認識を、変化に適応させるために
  • ・マクロとミクロの危機に対し、顧客の頭の中にある価値や概念に近づけるために

リ・ポジショニングで対応すべきである。

1980年、今やマーケティング理論の一つとして使われている「ポジショニング」という考え方を編み出した著者が、既存商品や企業のイメージを刷新(リ・ポジショニング)するための戦略を解説しています。

「ポジショニング」について改めて復習でき、そして今だからこそ「リ・ポジショニング」の必要性と考え方について参考になりました。

個人的な希望を言えば、
現状のポジショニングから「リ・ポジショニング」する上で、その視点や考え方、そして実践方法など、もう少し掘り下げて解説して欲しかったです。

「ポジショニング」と「リ・ポジショニング」 

ポジショニングとは、

  • ・潜在顧客の脳の中にある自分自身のイメージを、他と差別化すること。
  • ・コミュニケーションの過程で脳が行ったさまざまな活動の結果でもある。

リ・ポジショニングとは、

  • ・自分自身やライバルに対して抱いている自分の認識を、少しずつ改めていくこと。
  • ・その認識が自分自身に対するものでも、ライバルに対するものでも、それを改めるための戦略を成功させるには、脳がどのように動くか、人はどのように考えるかを理解しなければならない。

顧客の脳の中に既に位置づけられている「ポジション」を、時代やビジネス環境の変化にどのようにして合わせ、「リ・ポジション」するかについて考えるヒントを与えてくれました。

リ・ポジショニングの方法

人々の認識にみずからを適合させていくこと。

人の心を変えようとするのはリ・ポジショニングとは正反対の行為で、その人が持っている認識に逆らうこと。

何か全てをリセットして一から再出発するのではなく、あくまでも現在の延長線上で考えなければならない。

無理に力を入れて相手を引っ張るのではなく、相手の力を応用する形で体勢を変える。その地道な活動を継続しなければならない。

シンプルな解法であればこそ、消費者に受け入れられやすく、企業や組織も実行し継続がしやすくなるのではないかと思います。

参考:ポジショニング戦略[新版]

モノと情報があふれかえる現代社会で、マーケティングの成否の鍵を握っているのは「ポジショニング」、すなわち消費者の頭の中に商品の的確なイメージを築き上げることができるか否かである。

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