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20歳のときに知っておきたかったこと
ティナ・シーリング (著)、高遠 裕子 (訳)
出版社: ㈱阪急コミュニケーションズ
What I Wish I Knew When I Was 20
A Crash Course on Making Your Place in the World
「この世の中に自分の居場所をつくるために必要なこと」
いくつになっても人生は変えられる!
「決まりきった次のステップ」とは違う一歩を踏み出したとき、すばらしいことは起きる。
本書は、スタンフォード大学で教鞭をとる著者が、その講義を再現しています。
このコースは、全米の起業家育成コースでもトップクラスの評価を得ているようで、そのユニークな授業の数々と、そこから得られる示唆、そして起業家としての心構えが記述されています。
また、タイトルは「20歳のときに知っておきたかったこと」ですが、社会に出て間もない人、さらに飛躍しようとしている中堅、そして一応の成果をあげてきたベテランの方々にも、それぞれの置かれている状況を打破するためのヒントを与えてくれます。
いま、手元に5ドルあります。
2時間で、できるだけ増やせと言われたら、みなさんはどうしますか?
この様な講義での課題など、様々な課題を提議するの中から、そこから学べる問いの立て方と問題解決手法。そして、具体的な事業アイデア。
ディスカッションを繰り返しながら、根底となる起業家精神の意義を再確認し、人生で成功するための「自分自身の成功パターン」を見出すのに役立ちます。
特に印象に残ったのは、
社会に出て成功するには、どんな職場であっても、人生のどんな局面でも、起業家精神を発揮して、みずから先頭に立つ術を知っておく必要があります。
起業家精神とは、
リーダーシップやチームづくりから、交渉やイノベーション、意志決定に至るまで、人間が生きていくうえでカギとなるような幅広いスキルを開拓すること。何か新しいことに挑戦しようとするなら、積極的にリスクを取る姿勢が必要です。
ただし、リスクは取るかとらないかの二者択一ではありません。
心地いいリスクもあれば、不愉快なリスクもあるまずです。情熱とスキルと市場が重なり合うところ、それが、自分にとってのスウィート・スポット
目標を絞り、ひたむきに努力すれば、幸運が舞い込む確立は上げられます。
しかしながら、努力以上にも使えるツールはたくさんあります。
訪れた機会を歓迎する、チャンスが舞い込んだら最大限に活かす、身の回りの出来事に目を凝らす、できるだけ多くの人たちと付き合い、いい方向で活かす。
成長が停滞している世の中、自分の成長曲線を描くきっかけになりそうです。
自分はリスクが取れない、自分には創造性がないと悩んで動かないのではなく、「自分なりの最初の一歩」を踏み出すことが必要かと思います。
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