書籍 世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた/ムーギー・キム(著)

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世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた
グローバルエリートは見た!投資銀行、コンサル、資産運用会社、プライベート・エクイティ、MBAで学んだ15の仕事の極意、そしてプライベートの真実
ムーギー・キム(著)
出版社:東洋経済新報社 (2013/12/20)
Amazon.co.jp:世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた

201402181

どの仕事も本質は同じ
だから、すぐに役立つ!

トップエリートに学ぶ
二流のエリートに学ぶ
両方から学んだ仕事術を完全体系化!

本書は、外資系金融機関の投資銀行部門、大手グローバル・コンサルティングファームでの企業戦略立案、外資系資産運用会社でのバイサイド・アナリスト、香港でプライベート・エクイティ投資業務、インシアード(INSEAD)にてMBA(経営学修士)取得といった経歴を持つ著者が、「世界中のエリートから学んだ仕事術」を体系化し、一般にはあまり知られていない「エリートの恋愛・結婚・離婚事情」までも解説した一冊です。

著者の経歴に関係する仕事をしている、または目指している方々に限らず、グローバルで活躍しようとしている方々、トップエリートの「働き方」に興味のある方々にとって、著者の実体験を簡潔に整理された内容は大いに参考になると思います。

本書は、大きく2編の構成で、グローバルで活躍するエリートたちの「働き方」や「生き方」から学べるスキルや教訓を公私にわたって解説しています。

本編の「仕事編」では、

  • ・世界のトップエリートに共通する7つの特徴に加え、
  • ・投資銀行、コンサルタント、公開株の資産運用会社、プライベート・エクイティと、著者が働いてきた業界の紹介、仕事の極意、代表的な疑問にQ&A形式で答えています。
  • そして章末には、世界のトップエリートからのキャリア・アドバイスも紹介しています。

特別編の「プライベート編」では、

  • ・エリートたちの恋愛、結婚事情
  • ・なぜエリートたちには離婚が多いのか

    について、著者の知人などの事例を紹介しながら解説しています。

そして最後には、スペシャル付録として、「コミュニケーション術」「時間術」「プレゼン術」「人脈術」「金食術」「社交術」の6つのカテゴリーに分けて、トップエリートが実践している「今日からマネできる!」12のスキルを整理しています。

本書の特徴
  • 仕事のスキルや教訓を誰もが応用できるレベルに解説
    とんでもなく優秀な頭脳の持ち主が主人公でありながら、その人たちの「働き方」の中から、仕事のスキルや教訓を誰もが応用できるレベルまで落とし込んでいます。
  • ・コンセプトは「インターテイメント
    グローバルエリートたちからのキャリアアドバイス「インターナショナル(国際性)」、世界中のエリートの働き方をわかりやすく体系化した「インテレクチュアル(知的)」、エリートたちのプライベート話「エンターテイメント(恋愛や結婚の比喩で楽しく勉強)」の3つが合わさっています。

出世の基本は、「好き」を仕事にすること

「好きなこと、人生で成し遂げたいことを仕事にする」ことこそが、どんな仕事術や勉強術よりも「成功」に近づくということを忘れてはいけない。

グローバルな視点をもち、世界をつなげよ
- 国際的なビジネスは世界に平和をもたらす

ローカルな生き方とグローバルな生き方の差は、自分の確信を国際的な視点で相対的に見つめ直し、どこの国の人とも信頼関係を築き、世界をつなげるかどうかにあるのだ。

世界のトップエリートの7つの共通点

「業界のエース」は普通のエリートと何が違うか?

信頼の大切さ、そのためにも正直である。

キャリアの出だしでは、目の前の仕事に全力を注ぎ、社内の後ろ盾(スポンサー)を見つけることが重要である。

1.勝つことへの意欲が強く、完璧主義者で細部にまでこだわりが強い

彼らは、様々な顔・モードを使い分ける術を心得ている。

  • ・社交の時は、絶えず明るく笑いながら他愛のない話に興じている。
  • ・いざビジネスとなると、穏やかに笑っている時も、目の奥にサメのような冷たい光を放ち、利益の分捕り合戦を繰り広げる。
2.お金に驚くほど細かい

彼らは、数10億円、数100億円の個人資産があるにもかかわらず、驚くほどお金に細かい。

3.大金持ちでも、身なりは質素

彼らは、結構安そうな腕時計をつけ、つつましやかなダークブルーのスーツを身にまとってミーティングに出てくることがよくある。

「そんなにいい生活をしていません。無駄遣いはしていません」という堅実なイメージを送るためである。

4.信頼と評判を第一に大切にする

一にも二にも、業界内での信頼と評判を大切にする。

「誠実で信頼できる」という評判を得ることこそが、自分のパワーと人脈の源であることをよく理解している。

5.若手時代は目の前の仕事に全力投球

つまらない仕事でも絶対にミスしないよう、120%の力で極力早く正確にこなす。

絶えずベストクオリティを心がけ、周囲から信頼と評判を得ることに注力する。

6.仲間内で「最強のチーム」をつくる

長い期間をかけて築き上げた友人ネットワークの中から、ベストな仕事相手、仕事のパートナーを探し、「最強のチーム」をつくっていく。

「どの様なチームをつくることができるか」が最大の差別化要因になる。

  • ・ポイント
    ①絶対に友達とは組まない
    ②利益分配と労働内容をきちんと決めておく
    ③優秀な部下を辞めさせない
7.「おやじころがし」がうまい

成功する人の中には、年上の人にかわいがってもらえる「おやじころがし」の上手なひとが実に多い。

どの業界でも、業界の重鎮を見方につける「政治センス」が勝敗を分ける。

仕事の極意

投資銀行、コンサルタント、公開株の資産運用会社、プライベート・エクイティの業界編の中では、それぞれの業界でトップクラスが実践している「仕事の極意」が紹介されています。

各「仕事の極意」は、それぞれの業界を例にして解説されていますが、業界を超えて一般にも応用できそうです。

1.目の前の仕事は素早く、正確に、大量にこなす

2.6つのコツで部下の尊敬と支持を得る

3.需要のある話題を先読みし、第一人者になる

4.どうせなら好条件で解雇される「被・解雇力」を磨く

5.人に好かれる「聞く力」で信頼と共感を得る

6.問題を構造的に把握し、根本的に解決する

7.相手の期待値をうまくコントロールする

8.優秀な部下には上手に追い抜かされる

9.大局を読み、少しでもいいから勝ちつづける

10.常識にとらわれず、知的に逆張りする

11.自分の間違いを認める勇気をもつ

12.チヤホヤされても裸の王様にならない

13.「バカ正直」と「透明性」で相手の信頼を勝ち取る

14.3つのポイントで「最強のチーム」をつくる

15.幅広い人脈と経験を組み合わせて一流に勝つ

本書が親愛なる読者の皆様の関心をグローバルに広げる一助となり、世界に視野と人間関係を広げて羽ばたく契機になれば、望外の喜びである。

本書は、トップクラスのビジネスキャリアを持つ著者が、その経歴をアピールしたり、出世のためのハウツー本ではありません。

著者が経験した仕事の内容や特徴を紹介しながら、トップエリートが行っている仕事のスキルや教訓を、誰もが応用できるレベルに整理していますので、一つひとつを着実に実践していくことでビジネススキルが向上していきそうです。

参考

本書は、年間3000万PV突破している「東洋経済オンライン」の人気コラム「グローバルエリートは見た!」ともとに、書籍にしか「書けなかった」スキルや教訓を加えているそうです。

グローバルエリートは見た!
ムーギー・キム、東洋経済ONLINE


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世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた
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出版社:東洋経済新報社 (2013/12/20)
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