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土曜日の午前中、あるイベントで私立中学校の先生とお話しする機会がありました。
その先生は、中学校で数学を教えていらっしゃるそうですが、授業内容にも工夫を凝らし、生徒の自主性や創造性を養う取り組みをされていました。
この先生に教えてもらっている生徒は、とても幸せだと感じました。
最近の景気低迷の折、総じて私立への受験者数が減少傾向にあるとは言え、学校によっては依然として厳しい受験が続いています。
親としては、子どもの将来の夢や子ども希望する職業などを実現させてあげたいと、より有利な学校に進学させたいという想いは当然のことかもしれません。
一流の企業に就職するためには、有名大学に入学する。
有名大学に入学するためには、有名高校や有名中学に入学する。
この様な構図がある中、有名大学への合格者数が高校や中学の位置付けを評価する基準になっているのも事実です。
受験を突破するためには、効率的に答えを出して高得点を採ることが重要視されます。
そのためには、暗記したことを確実に再現したり、公式に当てはめて素早く答えを出したりすことになります。
昨日の先生の中学にも、厳しい受験を突破して入学してくる生徒が多いはずです。
中学受験となると、まだ幼さの残る小学生が、暗記しただけの公式に当てはめて答えを出すだけの勉強になりがちです。
その様な生徒がいる中、昨日の先生の授業では、
- ・独自の教材や様々な演習を取り入れ、
- ・生徒自身で問題を考え、答えを導き出す場を設定したり、
- ・自分たちが学んだことを整理し、レポートとして発表する。
などを通じて、現実の社会での数学の重要性や数学の根本の原理を理解できるような取り組みをされているようです。
それを生徒個人やグループで行うことにより、生徒の探求心や理解を深めるだけではなく、自主性や創造性を養い、チームワークや他者から新たな気づきを得ることができると思います。
また、授業のカリキュラムや教材も独自に作られているようで、授業の準備の労力は大変だと思いますが、昨日の先生の取り組みには感動しました。
当然、先生の意志を理解し、家庭内での教育があってのことです。
教えてもらっている生徒は、とても幸せです。
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