スマートスピーカのビジネス活用、ビジネススタイルを変える手段となるが全社最適での検討が必要

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昨年末から音声対話型のAIアシスタントに対応したスマートスピーカが、一般向けに広まってきています。

スマートスピーカが家庭内のプラットフォームとなって、家庭内の様々な電化製品やデバイスを制御できるようになり、その活用シーンは広がっていくことが予想されます

さらに活用の範囲は、家庭からビジネス利用へも拡大することが想定でき、ここではAlexa(Amazon)を参考にして、その可能性を探ってみます。

 

スマートスピーカのビジネス利用

私:得意先○○の現在の売上高はいくら?
A:はい、得意先○○の現在の売上高は、□□円です。

私:商品△△の現在の在庫は何個ある?
A:はい、商品△△の現在の在庫は、◎◎個です。

 

私:Bさんに電話して。
A:はい、Bさんに電話します。

 

このような会話は、会議やオフィス内で日常的に行われている会話ですが、現在は、質問や依頼に対して担当者が調べて答えているのが一般的です。

これらが、スマートスピーカを通してできるようになったらいかがでしょうか。

企業の業務システムと連動すれば技術的には可能になりますし、音声会話をテキストに変換して議事録を作成したり、音声応答で顧客対応をしたりすることもでるようになります。

すでに一般向けサービス例として、銀行などの口座残高や入出金明細を確認できるサービスがあるように、スマートスピーカを経由して業務システムの情報を入手できるようになっています。

このことからすると、企業内でも同様に、スマートスピーカと自社の業務システムを連携して、様々な情報を引き出すことができます。

さらには、スマートスピーカから他のオフィス機器やIOTデバイスを制御することもできます。

 

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そのためには、利用者(発話者)を識別する機能、自社業務に対応した「カスタムスキル」や処理モジュールの開発、そして業務システム側も意図を想定した回答情報を用意しておくことなどが必要となります。

自社内業務という閉じた(クローズド)領域ではありますが、セキュリティ対策に加え、何よりも応答を想定した「スキル」の充実が必須となります。

業務システムの視点からすると、スマートスピーカは入出力手段の一つで、これまでのキーボードや画面であったマンマシンインターフェースに音声が加わったことになるのかもしれません。

音声入力や音声応答などは、コンピュータ業界では以前からあった機能です。

これまでは入力手段の一つと位置付けていましたが、音声AIアシスタントにより機能が高度化し、活用範囲も広がっていきます。

しかし、新しい技術に飛びつくことも時として必要かもしれませんが、顧客への提供価値向上や自社の業務改革など、企業の全体最適の中での導入効果を確認して対応していくことが必要です。

 

Alexa for Business

現地時間2017年11月30日に開催されたイベント「AWS re:Invent 2017」で、職場向けAlexaサービス「Alexa for Business」が発表されています。

「Amazon Echo」をビジネスの場面でも使えないかというニーズに答えたという新たなサービスです。

共有デバイスは1台当たり月額7ドル、パーソナルデバイスは1ユーザー当たり月額3ドルとなっています。

合わせて発表された「Alexa for Business Starter Kit」は、「Amazon Echo」が3台、「Echo Dot」が2台、「Echo Show」が2台の計7台のセットが、709ドルで販売されます。

なお、これらは米国では販売を開始していますが、国内への展開は今のところ未定となっています。

仮に国内で提供が開始された場合、利用するためにはAWSのアカウントが必要となりますので、抵抗を感じる企業もあるのかもしれません。

このサービスの主な特徴は、以下の通りです。

  • ・自社専用スキルが利用できる。
  • ・利用するためにはAWSのアカウントが必要となり、管理画面で設定をする。
  • ・複数人で利用することを想定とした共有デバイスと、個人で使うパーソナルデバイスを区別して管理できる。
  • ・組織や部屋など、グループ単位で管理ができる。
  • ・会議システム、スケジュール管理システムなど、他社のサービスと連動できる。

サービスの活用例として紹介されているのは、音声会議、ビデオ会議、オフィス周辺の道案内、空いている会議室の検索、ビル設備の問題の報告、新しい備品の注文などですが、今後様々な「カスタムスキル」の開発で導入企業のニーズに合った使い方に拡大していくことが予想されます。

また、スマートフォンのアプリケーションと同じように、ビジネス利用を想定した様々な「スキル」、それらを組み合わせたサービスなどが生まれてくると思います。

しかし、家庭内に加え企業をも囲い込んでいこうとしているAmazonのプラットフォーム戦略が垣間見えてきます。

 

Alexa for Business: Empower Your Organization to Use Alexa

 

参考

Alexa for Business

Alexaスキル開発トレーニング

Alexa Skills Kit

 

当サイト

スマートスピーカが家庭内プラットフォームへ

smart_speakers_japan

 

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