総務省が「IoT国際競争力指標(2017年実績)」を公表、日本はIoT製品スマート工場分野で世界トップシェア

このページ内の目次

引用:2019年2月19日、総務省「IoT国際競争力指標(2017年実績)」

 

先日2019年2月19日、総務省から「IoT国際競争力指標(2017年実績)」が公表されていますので、概要を整理します。

日本のICT産業の国際競争力の強化に向けた測定指標として、2008年から「ICT国際競争力指標」を公表しており、2015年実績からはIoT社会の到来を考慮して、国際競争力に関する状況をより適切に把握するために「IoT国際競争力指標」として公表しています。

ICT産業を「IoTの進展等による成長市場(「IoT」)」と、それ以外の「従来のICT市場(「ICT」)」に分けて分析されていますので、ICT/IoT製品の市場規模や成長率、国・地域別の市場シェア、研究開発拠点数や研究開発費及びM&Aの状況などを確認していく上で参考になります。

 

IoT国際競争力指標(2017年実績)

結果概要

1.製品・サービスの競争力

  • ■世界全体の市場動向
    ・IoT製品の市場は、ICT製品等の市場と比較して小規模なものが多いものの、一部を除きプラス成長となっている。
    ・ICT製品等の市場は、「小型基地局」や「仮想化SW/HW」等の成長率が高い一方、低い成長率又はマイナス成長となっているものも多い。
  • ■日本企業の状況
    ・世界のIoT製品全体の国・地域別シェアは、日本が24.0%と最も高いものの、米国や中国も20%超と高い水準にある。
    ・日本はIoT製品スマート工場分野で世界トップシェアとなっており、同分野等における市場シェアは拡大している。
    ・他方、日本企業の市場シェアが高い製品は、市場規模が比較的小さい。

2.潜在的な競争力

日本は、研究開発拠点数や研究開発費では米国に次ぐ位置にある一方、M&Aの金額や件数では米国と中国に次ぐ位置となっている。

 

日本企業の状況

1.世界における市場成長率が高いICT/IoT製品等については、おおむね日本企業の売上高成長率も高い。
「CaaS」「仮想化SW/HW」「据置型ゲーム」等については、日本企業の売上高成長率は世界の市場成長率を上回る水準となっている。

2.日本企業の市場シェアは、ICT製品等に比較してIoT製品の方が高いものが多い。
日本企業の市場シェアが高い製品は、市場規模が比較的小さい。

3.IoT製品スマート工場分野の「産業用ロボット」「マシンビジョン」や「スマート照明機器」等は、2013年から2017年にかけて日本企業の市場シェアが拡大している。

4.世界の市場成長率と日本企業の市場シェアの双方が高い製品は、「据置型ゲーム」等限定的である。
「携帯基地局」や「タブレット」等については、双方共に低い。

5.IoT製品全体の国・地域別シェアは日本が24.0%と最も高いものの、中国や米国も20%超と高い水準となっている。
日本は、IoT製品スマート工場分野で世界トップシェアとなっている。

6.日本が世界トップシェアを占めている製品等は、IoT製品では「産業用ロボット」「コンシューマヘルスケア機器」「デジタルサイネージ」等の5項目、ICT製品等では「ポータブルゲーム」「据置型ゲーム」「画像センサ」の3項目である。

 

「IoT国際競争力指標」の構成の概要

1.ICT産業を、「スマートシティ関連部材・機器」や「コネクテッドカー関連部材・機器」等から成る「IoTの進展等による成長市場(「IoT」)」と、それ以外の「従来のICT市場(「ICT」)」とに分けて分析

2.主要な10か国・地域の企業約1500社の製品・サービス(5分野51項目)について、世界市場における売上高とその成長率、シェアとその増減等を指標として、「製品・サービスの競争力」を把握

3.研究開発、ファイナンス等に関する指標から、「潜在的な競争力」を把握

 

主要な10か国・地域

  • ・日本、米国、中国、韓国、ドイツ(独国)、フランス(仏国)、オランダ、スウェーデン、フィンランド、台湾の10か国・地域
  • ・IoT分野に注力している企業が存在する国・地域を選定

企業約1500社:IHS マークイット社データ等による

 

参考

「IoT国際競争力指標(2017年実績)」の公表
2019年2月19日 総務省

「IoT国際競争力指標(2017年実績)」(PDF)
2019年2月19日 総務省

 

トップに戻る

関連記事

前へ

富士通とNECの構造改革と人員再配置の歴史、国内事業に下支えらている両社の今後の課題

次へ

書籍 デジタル・ビジネスモデル 次世代企業になるための6つの問い/ピーター・ウェイル(著)

Page Top