先日、AppleからiOSバージョン別のデバイス内シェアが発表されました。
発表によると、iOS全デバイスに対する「iOS 7」のシェアは74%、対するAndroidは最もシェアが高い「Jelly Bean」で54.5%となっています。
更新
2015年11月25日 関連情報:iOSとAndroidのバージョン別シェア(2015年11月)
2013年12月07日
今回発表された結果は、iOSが2013年12月1日までの7日間、Androidは12月2日までの7日間で、同じタイミングで調査されたものです。
- ・iOSは、最新OS「iOS 7」が全体の74%(「iOS 6」は22%)を占めているのに対し、
- ・Androidは、以下の状況となっています。
現在主流のバージョン4.1.x~4.3(Jelly Bean)が54.5%
バージョン2.3~2.3.7(Gingerbread)が24.1%
バージョン4.0.3~4.0.4(Ice Cream Sandwich)が18.6%
iOSとAndroidのデバイス内シェア
「iOS 7」が74%(iOS6は22%)
- ・前回(6月)当サイトでもご紹介した時は、「iOS 7」がリリースされる前の「iOS 6」のシェアが93%で、「iOS 5」が6%でした。
- ・今回12月の調査では、「iOS 7」が74%(10月から10%増)で、「iOS 6」が22%という結果になっています。
- ・「iOS 7」は、9月に「iPhone 5s/5c」が発売されるとともにリリースされ、そして10月発売の「iPad Air」「iPad mini Retina」にも搭載されています。
- ・しかし「iOS 7」は、「iPhone 4」以前、第5世代「iPod touch」以前、初代「iPad」には対応していないこともありますので、「iOS 6」が22%残っているのは否めないのかもしれません。
「Android 4.1.x~4.3(Jelly Bean)」が54.5%
- ・前回(6月)からの推移は、以下の通りです。
2.3~2.3.7(Gingerbread):6月36.5%に対し、12月は24.1%
4.0.3~4.0.4(Ice Cream Sandwich):6月25.6%に対し、12月は18.6%
4.1.x~4.3(Jelly Bean):6月33.0%に対し、12月は54.5%
- ・「Android 4.1.x~4.3(Jelly Bean)」が増加しているのは、現在発売されているスマートフォンやタブレットの主流バージョンとなっている事から、新バージョンへの移行が進んでいることがわかります。
- ・しかし、依然として旧バージョンの二つの世代各20%前後、合わせて43%存在しているのが実態です。
iOSとAndroidとでは、展開の戦略が違いますので一概に比較すことはできませんが、iOSは依然として統制された展開を進めながら、最新バージョンへの移行を図っているように感じます。
Androidは、個別のアプリケーションを柔軟に開発することができますが、旧バージョンが存在するリスクは前回指摘した通りです。
一方iOSは、多少の制約はありますが、OSからハード、コンテンツとApp Store、さらにサービスに至るまでの好循環サイクルを形成していますので、その強さは当分続くかもしれません。
iOSとAndroidとの戦い、そしてWindows、これまでのPCとは異なるOS勢力図に今後の動向を注目していきたいと思います。
参考
Apple Developer Support Center
Android Developers Platform Versions
当サイト
iOSとAndroidのバージョン分布、各OS内の割合はiOS6が93%、Android最新バージョン(Jelly Bean)は33%
2013年6月27日
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