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先日、知り合いの教授からのご紹介で、ある専門職大学院主催のシンポジウムに参加しました。
知的財産(知財)戦略に関して、基調講演と今年3月修了生の研究成果発表、そして一般企業の取組み状況の発表がありました。
その中で様々な質疑を通して、大変勉強になり有意義な一日でした。
(自費で東京の宿泊を延長した甲斐がありました)
知的財産戦略とは、
- ・発明や創作された「創造」を何らかで「保護(権利化)」し、事業などで「活用」し、得られた成果を新たな「創造」への投資につなげる。
- ・そのためには、科学技術分野の知識に限らず、経営や法律さらには国際分野までをカバーした知識を有する人材の活躍が重要である。
と理解しました。
知財で、「事業を守る」⇒「費用を減らす」⇒「収益を上げる」⇒「企業(産業)を変える」
と進化していくと言われる中、企業の知財戦略への取組みとして、人材育成を積極的に推進されている様子が伺えました。
その対象も、知財部門に限らず、研究開発やマーケティング部門、さらに営業部門にまで拡大されていました。
さらに、グローバル対応とスピードが重要のようです。
研究開発部門のビジネス知識習得も必要ですが、トップを含めた他部門においても知財を強みとして事業を展開し、その取組みは企業やブランド価値向上につながると思います。
特許・意匠などの「知的財産」に、人材・組織力・技術力・ブランドなどの「知的資産」をむすびつけた経営、そのためには経営と知的財産・知的資産の両方を理解し、一元的かつ効果的な戦略を実行することが重要です。
それらを戦略的に活用した経営、「知的財産経営」や「知的資産経営」を実践するためには全社的な取組みが必要と思います。
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