ブルーマウンテン戦略

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ブルーオーシャン戦略に対し、ブルーマウンテン戦略があるらしいです。

ブルーオーシャン戦略(W・チャン・キム、レネ・モボルニュ)は、以下を目指しています。

  • ・競争の無い新たな市場を生み出す。
  • ・競争を無意味なものにする。
  • ・新しい需要を掘り起こす。
  • ・価値を高めながらコストを下げる。
  • ・差別化と低コストをともに追求し、全ての企業活動を推進する。

これに対して、ブルーマウンテン戦略は、「露出を増してブランド認知」を目指し、費用対効果を重視しています。

先のドイツ・ワールドカップでプーマが採ったことからネーミングされたらしい。

この大会では、プーマは出場32チーム中12チームのユニホームのスポンサーになっています。

ナイキが8チーム、アディダスが6チームだったので、プーマは大健闘です。

 

しかし、プーマがスポンサー契約をした12チームの内訳は、

  • ・アンゴラ、ガーナ、コートジボワール、トーゴ、チュニジア、サウジアラビア、イランのアフリカやアジアのチームでした。
  • ・その他は、パラグアイ、イタリア、スイス、ポーランド、チェコ でした。

 

そこで、コーヒー豆はアフリカや中南米・アジア産が多いことから、「ブルーマウンテン戦略」と名づけられたというのは、本当かどうかわかりません。

しかし、プーマの戦略は「コストは安いが工夫次第でブランドの露出拡大」を目指しており、そこには巧妙に仕組まれた戦略だと思いました。

『短期集中連載-肥大化するサッカービジネス もう一つのW杯』(2006年6月19日 日経ビジネス)によれば、以下の通りです。

12ヶ国のうち5ヶ国がアフリカであるなど競合他社が協賛権を巡って競争しないような「無風地帯」を主なターゲットに選んできた。

単に費用が安価というわけではない。

音楽や絵画、風土などの文化面で優れた土壌を持ち、将来の経済成長も見込める途上国は有望な消費マーケットと評価しているのだ。

プーマでは、費用対効果を重視したこうした投資手法を「ブルーマウンテン戦略」と呼び、様々な場面に応用している。

 

最終的に予選を突破したのは、プーマが3チーム、ナイキが5チーム、アディダスが4チームでした。

そして、優勝したイタリアがプーマ、2・3位のフランスとドイツがアディダス。

ナイキは準決勝で敗れたブラジルが最高で、残念な結果となりました。

 

しかし、最近のプーマは新たなブランドに変身している様で、興味深い企業の一つです。

かつては、ペレやマラドーナ等のスポンサーとして、「汗臭い・根性」といった男のイメージでした。

しかし、最近はマドンナやデカプリオ等で、「女性・カジュアルファッション」というブランドポジションに革新させているようです。

国内外の主要都市のファッションスポットに直営店も出店しています。

 

これは、単なるプロモーション戦略の変革やブランドポジションの見直しではなく、ビジネスモデル自体の刷新だと思います。

戦略的な経営ができている企業は、ドメインやビジネスモデルを恒常的に検証し、改革を続けているものだと思います。

 

 

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