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米国時間7月14日、Googleが2011年第2四半期(Q2)の業績を公表しました。
やや低迷したQ1に対し、Q2は以前のペースを取り戻してきた様にも見えます。
Quarterly Revenues
2011年6月末締め
第2四半期:90億2,600万ドル(前年同期比32%増)
年度累積:176億 100万ドル(前年度比 29%増)
その内訳は、以下の通りです。
- ・Google直営サイトを通じた収入 :62億3,000万ドル(前年同期39%増、全体の69%)
- ・AdSenseを通じたパートナー経由:24億8,000万ドル( 同 20%増、全体の28%)
- ・Google AppsやAndroid等その他 : 3億1,000万ドル( 同 20%増、全体の 3%)
- ・非GAAP1株当たり収益:8ドル74セント
- ・非GAAP純利益:28億5000万ドル
(前年の純利益:20億8000万ドル、前四半期:23億ドル)
- ・6月30日現在
Googleの預金残高(現金、現金相当物、有価証券):391億ドル
第2四半期のキャッシュフロー:35億2,000万ドル
- ・正規従業員:2万8,768名(前期:2万6,316名)
注:ITA買収の一環として雇用した従業員450名は含まず
Traffic Acquisition Costs
一方、有償クリック(広告クリック)数は前年同期比で18%増、クリック単価(広告主がGoogleに支払う広告費)は前年同期比12%増
トラフィック獲得経費(TAC)は21億1,000万ドルで、広告収入に占める割合は24%となり、前年同期より2ポイント減り、依然下降を続けています。
また今回の発表で、Googleの製品群を大きく3つのカテゴリーに分類しました。
第1:検索と広告サービス(会社の収益を支える中核事業)
弟2:消費者に大きく受け入れられているサービス Youtune、Android、Chrome
これらのサービスの長期的成功に向けて投資を行う
弟3:新製品、Google+、コマース、そしてローカルイノベーションと普及を進めるべく、これらに投資していく
参考:今回の発表で明らかになったデータ
- ・Android端末の1日当たりのアクティベート:55万台
(アクティベート数は累計で1億3,500万台)
- ・Androidアプリのダウンロード数:累計で60億本超
- ・YouTubeでの1日当たりの再生数:30億回以上
- ・Chromeブラウザーのユーザー数:1億6,000万人
- ・「Google+1」のボタン:1日当たり23億回クリック
- ・「Google+」にプロフィールを登録したユーザー:1,000万人以上
発表の中で印象に残ったCEOラリー・ペイジの言葉
われわれは、可能なことの1%しか達成していない。
(カテゴリーの)三者間の切り換えは、短期的長期的に微妙なバランス関係にあり、われわれの最終ゴールは『1日に2度使う、歯ブラシのような』サービスを作ることだ。
われわれは株主にお金を預かる注意深い管財人である。
短期的ニーズと長期的ニーズのバランスを取る必要があることを私は理解している。
それは、収益と成長が、われわれのイノベーションに資金を供給するエンジンとして働くからだ。
しかし数多く利用されているわれわれの新製品群は、長期的にみてGoogleに巨大な新ビジネスをもたらすことができる。
しかも、われわれは成功した製品を収益化するための豊富な経験を、時間をかけて体得してきた。
適切に運営されているテクノロジー事業に、消費者による膨大な利用が加われば、長期的に大きなお金を稼ぐことができる。
【参考】
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