このページ内の目次
先日、富士通㈱と日本電気㈱(NEC)から、2010年度(平成23年度)上期決算とともに、通期業績予想の修正が発表されました。
今年7月に発表した通期予想に対し、各社の修正部分は以下の通りでした。
・富士通は、売上高を1,300億円減の4兆6,700億円、経常利益は100億円減の1,600億円
・NECは、経常利益を150億円減の550億円
2010年度 通期予想(2010年4~2011年3月)
富士通 | NEC | |
---|---|---|
売上高 | 4兆6,700億円( 0.2%減) | 3兆3,000億円( 7.9%減) |
営業損益 | 1,850億円( 96.0%増) | 1,000億円(96.4%増) |
経常損益 | 1,600億円(124.9%増) | 550億円(11.3%増) |
当期純損益 | 950億円( 2.1%減) | 150億円(31.3%増) |
注:( )対前年同期増減
業績予想の修正要因(対前年増減)
富士通
テクノロジーソリューション
- ・売上で、7月予想を1,000億円減額し、3兆1,200億円(93億円減)
- ・内、サービス事業で、7月予想を900億円減額し、2兆5,000億円(418億円減)
900億円減額の内インフラサービス売上高で800億円の減額を見込んでいる。
英国政府の財政緊縮策の影響があること、民需も景気回復の遅れが出ており、商談の先送りといった傾向もある。
ユビキタスソリューション:7月予想を150億円減額し、1兆1,550億円(353億円増)
デバイスソリューション:7月予想を100億円の減額し、6,600億円(709億円増)
NEC
- ・売上高及び営業損益は、7月予想通りとなる見込みであるが、経常損益は150億円減額し、550億円(11.3%増)となる見込み。
- ・NECエレクトロニクス(現ルネサスエレクトロニクス)に係る持分法投資損失の計上などを織り込んだのが主な要因
【参考】
2010.10.27 富士通㈱「2010年度 第2四半期 連結決算概要」発表資料
2010.10.28 日本電気㈱「2010年度 第2四半期 連結決算概要」発表資料
電機とITの決算 ≫ 富士通とNECの決算 2010年度通期業績予想
関連記事
前へ
富士通とNECの決算 2010年度(平成23年度)上期【第2四半期(2010年4~9月)】
次へ
スマートフォンのシェア争い Android vs iPhone(Apple)熾烈な争い