Appleが「Let's Talk iPhone」でiPhone4SやiCloudなどを発表 Appleの勢いは止まらない

Appleが「Let's Talk iPhone」でiPhone4SやiCloudなどを発表 Appleの勢いは止まらない

このページ内の目次

Appleは米国時間10月4日、本社で「Let's Talk iPhone」を開催し、「iPhone 4S」をはじめ新クラウドサービス「iCloud」などを発表しました。

「iPhone 5」が発表されるのではないか」という噂が飛び交っていましたが、発表されたのは「iPhone 4S」でした。
外観は今までの「iPhone4」とほとんど同じですが、魅力的な機能が新たに追加・強化されています。

今回、iPhone 5の発表への期待は、投資家にも大きかったようです。

発表されなかったことが直接関係したかは定かではありませんが、Appleの株価が20ポイント近く下落したそうです。
(当日のApple株は、374.57ドルで寄り付き、一時355ドルまで下げた後もち直した。)

また、新バージョンのOS「iOS 5」とクラウドサービス「iCloud」を無償で10月12日から提供されます。

特に新クラウドサービス「iCloud」は、Appleのポジションを確固たるものにし、さらには拡大する可能性があると考えています。

Appleは、これまで「iPhone」「iPod touch」「iPad」などの魅力的な端末に、「iTunes」をはじめとしたサービスを結びつけて急速に拡大してきました。

今回の「iCloud」は、そのサービス領域をさらに拡大するものであり、端末(OS含む)からサービスまでの展開をApple1社で統合・拡大することになり、他社では成し得ていない戦略となっています。

また日本でもイベントが開催され、米国で行われたビデオを放送し、新「iPod nano」と「iPod touch」の国内向け価格を発表しました。

「iPhone 4S」は料金やプランの詳細については発表されていませんが、これまでのソフトバンクに加え、新にKDDI(au)から10月14日に販売開始される予定です。

iPod nano:8GBが1万800円、16GBが1万2,800円

新たにディズニーやセサミストリート、カエルのカーミットなど、気分に合わせて選べる18種類のクロックフェイスが登場。

合わせて時計とおそろいのキャラクターデザインの専用ウォッチバンドも登場予定。

iPod touch:8GBが1万6,800円、32GBが2万4,800円、64GBが3万3,800円

iOS 5を搭載し、新たなカラーとして「ホワイト」が追加。

iPhone 4Sの主な特徴

新しいCPU:デユアルコアA5チップ
処理能力:最大2倍、グラフィック表示速度:最大7倍など

8メガピクセルカメラと光学システム
ピクセルの数:iPhone 4に対し60パーセント増など

30fps、1080pの美しいHDビデオ撮影
先進的な裏面照射型センサー、大きくな開口部、自動ホワイトバランス機能など

新しいOS「iOS5」
通知センター、iMessage、Twitterとの統合など、200超の新機能を追加など

新クラウドサービス「iCloud」
iOSデバイス用のシームレスな同期、自分のすべてのデバイスへ連絡先、メール、カレンダー、メモ、リマインダのプッシュ配信、iTunesで購入したコンテンツへのリモート・アクセスなど、紛失したデバイスのおよその位置をマップ上に表示、スクリーンにメッセージ表示、遠隔操作でパスコードロックを設定、リモートワイプによるデータ消去など

世界携帯電話を可能にするCDMA/GSMチップ
HSDPAの最大データ通信速度約2倍の14.4Mbps、200か国のGSMネットワークで ローミングサービスなど

Retinaディスプレイ
326ppi高ピクセル密度、iPadと同じIPS採用により広視野角など

 

なお、これまでのAppleの株価は、7月末には初めて400ドルを越え、9月には最高422ドルを記録して世界一の企業になりました。
(今の株価水準から見たAppleの時価総額は3,300億ドル程度)

今回の端末の拡充、そしてクラウドサービス「iCloud」の展開など、Appleの勢いが止まる要因は見つかりそうにありません。

参考:クラウドサービス「iCloud」の主な内容

(一部、有償などでのオプションあり)

iTunes in the Cloud

  • ・iTunesで購入ボタンをタップした瞬間に、持っているすべてのデバイスに自動的にダウンロードできる。

フォトストリーム

  • ・iOSデバイスで撮った写真が、MacやWindowsパソコンを含む、すべてのデバイスに自動的に現れる。

Documents in the Cloud

  • ・持っているすべてのiOSデバイス上で、いつでも最新の状態に保つことができる。
  • ・作業をいちいち保存したり、ファイルを転送する必要はない。
    最新の編集が反映された書類がどこにでも自動的に現れる。

アプリケーション

  • ・新しく購入したアプリケーションを、持っているすべてのデバイスに同時に自動的にダウンロードできる。
  • ・以前に購入したアプリケーションがいま持っているデバイスに入っていない場合は、購入履歴から同じものをもう一度ダウンロードできる。(追加料金は不要)

iBooks

  • ・iBookstoreで新しい本をダウンロードすると、持っているiPhone、iPod touch、iPadにもその本が現れるようになる。
  • ・読書をいったん中断した場合は、別のデバイスでまったく同じ場所から再び読み始めることもできる。

連絡先、カレンダー、メール

  • ・毎日に欠かせないものをすべて保存し、すべてのデバイスでいつでも最新の状態に保っている。
  • ・カレンダーにイベントを追加したり、設定を変更したりすると、すべてのデバイスで反映させる。(メモ、リマインダー、Safariのブックマークも同様)

バックアップ

  • ・iOSデバイスを電源につないだ時に、Wi-Fi経由で自動的にデバイスのデータをバックアップする。
  • ・必要な時には、個人データを新しいiOSデバイス上や以前から使っているiOSデバイス上で、ケーブルを一本も使わずに復元できる。

iPhone、iPad、iPod touch、Macを探す

  • ・紛失したデバイスのおよその位置をマップ上に表示させたり、スクリーンにメッセージを表示させたり、遠隔操作でパスコードロックを設定したりできる。
  • ・リモートワイプを実行してデータを消去することもできる。

参考

Apple

iPhone 4S vs. iPhone 4 詳細比較チャート(2011年10月4日,engadget日本版)

Apple's 'Let's Talk iPhone' keynote liveblog!(2011年10月4日,engadget)

トップに戻る

関連記事

前へ

Windows8は、PC領域とタブレット領域を統合できるのか?

次へ

米国スマートフォンのシェア 利用者でGoogleが急増で首位をキープ、Appleは微増で2位

Page Top