世界のタブレット出荷台数の2019年4Qは0.6%減、Appleが大きく増加しAmazonは4位に転落

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現地時間2020年1月30日に「2019年4Q(10~12月期)と年間の世界タブレット出荷台数とシェア」が、IDCより発表されましたので概要を整理します。

2019年4Qの世界タブレット出荷台数とシェア

 

更新
 2020年03月05日 関連情報:「2019年4Qと通年の国内PC出荷概況」IDC Japan、通年で前年比45.7%増
 2020年02月18日 関連情報:「2019年暦年の国内タブレット端末出荷概況」MM総研、前年比9.2%減
 2020年01月31日

 

IDC発表によると、従来型タブレットと2in1デバイスの両方を対象にした2019年4Q(10~12月期)の世界の出荷台数は、2018年4Qの4,370万台に対して20万台(0.6%)減の4,350万台となっています。

前年同期に対する世界の出荷台数は、トップ5ベンダー中ではAppleとLenovoが増加しましたが、他の3ベンダーが減少したことが影響して、全体では減少となりました。

前年同期に対して、2014年4Q以来の減少傾向から2019年3Qに増加に転じましたが、今期再び減少となりました。

特に、Appleが前年同期に対して300万台と大きく増加したのに対し、Amazonが140万台減、Samsungが50万台減が大きく影響しています。

 

IDCでは、従来型のタブレット「スレート型」とキーボード着脱式2in1「デタッチャブル型」の2つに分けて分析しています。

「スレート型」は2014年をピークとして減少に転じ、この傾向は今後も続くと予測しており、一方の「デタッチャブル型」は、市場の盛り上がりを牽引すると期待されています。

この様な状況の中で、Appleが新モデル投入の好調を維持し、前年同期に対して22.7%増と大きく増加しています。

Appleは、「iPad」の新モデルを3Q後半に投入したことにより、前年同期の1,290万台(シェア29.6%)に対して、300万台増の1,590万台(シェア36.5%)になりました。

一方Amazonは、2019年3QにSamsungを抜いて2位となり、ブラックフライデーでのFireシリーズ販売も増やしたようですが、「スレート型」の減少傾向に加え、米国での減少が影響して、4Qは4位に転落しました。

なお以下のLenovo数値は、今年2018年5月に富士通のPC事業を受け入れたことにより、Lenovoと富士通を合算しています。

 

2019年4Q(10~12月期)のベンダー別出荷台数とシェア

2019年4Q(10~12月期)の世界のタブレット出荷台数及びシェアの概要は、以下の通りです。

タブレット全体の出荷台数は、前年同期に対し20万台(0.6%)減の4,350万台となりました。

上位5社のベンダーの顔ぶれは変わっていませんが、前年同期に対して増加したのはAppleとLenovoの2ベンダーのみとなりました。

Appleがシェア36.5%、出荷台数は前年同期に対して22.7%増の1,590万台で依然トップを維持して2位以下を大きく引き離しており、Amazonが330万台(同29.0%減、シェア7.6%)と大きく減少したため4位に転落し、同じく減少したSamsungとHuaweiがそれぞれ2位と3位に繰り上がりました。

 

世界タブレット、ベンダー別出荷台数の推移

2019年4Q(10~12月期)の出荷台数は、以下の通りとなっています。

2019年4Qの世界タブレット出荷台数

ベンダー今期前年同期増減数増減率
1位 Apple 1,590万台 1,290万台 300万台 22.7%
2位 Samsung 700万台 760万台 △60万台 △7.4%
3位 Huawei 400万台 410万台 △10万台 △2.8%
4位 Amazon 330万台 470万台 △140万台 △29.0%
5位 Lenovo 250万台 230万台 20万台 8.3%
全体 4,350万台 4,370万台 △20万台 △1.6%

 

2019年4Q(10~12月期)の世界出荷台数の全体は、前年同期20万台(0.6%)減の4,350万台(2018年4Qは4,370万台)となっています。

上位5位までのベンダーでは、AppleとLenovoが前年同期に対して増加し、他の3ベンダーは減少しています。

ベンダー別の状況は、以下の通りです。

Appleの出荷台数は1,590万台(前年同期1,290万台:300万台増、22.7%増)

  • ・3月の「iPad Air」投入に続き、3Q後半に「iPad」を投入したことによる好調を維持し、前年同期に対して大幅に増加しました。
  • ・特に「iPad」の新モデルは、出荷の65%近くを占めているようです。
  • ・「iPad mini」を除く全ての「iPadシリーズ」に、オプションとして着脱式キーボードを用意し、「デタッチャブル型」として利用することができるようになり、製品ポートフォリオの移行を進めたのが貢献しています。(「スレート型」の出荷は、過去最高の79.3%減少)

Samsungは700万台(同760万台:60万台減、7.4%減)

  • ・依然として減少傾向が続いていますが、今期はAmazonが大幅に減少したため、2位に繰り上がりました。
  • ・「スレート型」の減少が、全体の減少に影響しています。
  • ・プレミアムAndroidタブレット「Galaxy Tab S」シリーズでは、着脱式キーボードを用意して「デタッチャブル型」の販売を増やしたようですが、「スレート型」の減少をカバーすることができませんでした。

Huaweiは400万台(同410万台:10万台減、2.8%減)

  • ・前年同期に対して減少しましたが、3位に繰り上げりました。
  • ・最近の米中貿易摩擦の影響があるようですが、全体の減少は緩やかな状況です。
  • ・出荷の大部分がアジア/太平洋地域で、特に中国となっていることが貢献しているようです。
  • ・新モデルの「MatePad Pro 10.8」はプラス成長を後押ししましたが、「MediaPad M」シリーズは引き続き「デタッチャブル型」の売上の大部分を占めているようです。

Amazonは330万台(同470万台:140万台減、29.0%減)

  • ・2QはSamsungを抜いて2位となりましたが、今期は大幅に減少して4位に転落しました。
  • ・「Fire」シリーズはブラックフライデーでの販売を増やし、売上の大部分が「Kids Edition」が占めたようです。
  • ・しかし、「スレート型」の市場での減少傾向、米国での減少をカバーすることができなかったようです。

Lenovoは250万台(同230万台:20万台増、8.3%増)

  • ・Appleの他で、前年同期に対して増加した唯一のベンダーです。
  • ・売上の大半は低価格セグメントで、日本、ヨーロッパ、中東、アフリカを含むアジア/太平洋地域での販売好調が牽引しているようです。

 

世界のタブレット、ベンダー別シェア推移

2019年4Q(10~12月期)のシェアは、以下の通りとなっています。

2019年4Qの世界タブレットのシェア

ベンダー今期前年同期増減
1位 Apple 36.5% 29.6% 6.9
2位 Samsung 16.1% 17.3% △1.2
3位 Huawei 9.1% 9.3% △0.2
4位 Amazon 7.6% 10.6% △3.0
5位 Lenovo 5.8% 5.3% 0.5

 

1位はAppleで、36.5%(前年同期に対し6.9ポイント増、前年同期29.6%)

2位のSamsungで、16.1%(同1.2ポイント減、同17.3%)

3位はHuaweiで、9.1%(同0.2ポイント減、同9.3%)

4位はAmazonで、7.6%(同3.0ポイント減、同10.6%)

5位はLenovoで、5.8%(同0.5ポイント増、同5.3%)

 

2019年(年間)のベンダー別出荷台数とシェア

2019年(年間)の世界のタブレット出荷台数及びシェアの概要は、以下の通りです。

Tablet-shipments-marketshare_2019

上段:出荷台数、下段:シェア

ベンダー今期前年同期増減数増減率
1位 Apple 4,990万台 4,330万台 660万台 15.2%
34.6% 29.6% 5.0
2位 Samsung 2,170万台 2,340万台 △170万台 △7.2%
15.1% 16.0% △0.9
3位 Huawei 1,410万台 1,460万台 △50万台 △3.5%
9.8% 10.0% △0.2
4位 Amazon 1,300万台 1,180万台 120万台 9.9%
9.0% 8.1% 0.9
5位 Lenovo 850万台 880万台 △30万台 △4.2%
5.9% 6.0% △0.1
全体 14,410万台 14,620万台 △210万台 △1.5%
100.0% 100.0%

 

参考

Worldwide Tablet Shipments Continue to Decline in Q4 2019, According to IDC
30 Jan 2020

 

関連情報(当サイト)

世界のタブレット出荷台数の20193Qは1.9%増
2019年11月11日

2019年3Qの世界タブレット出荷台数とシェア

 

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