現地時間2020年1月30日に「2019年4Q(10~12月期)と年間の世界タブレット出荷台数とシェア」が、IDCより発表されましたので概要を整理します。
更新
2021年02月03日 関連情報:世界のタブレット出荷台数の2020年4Qは19.5%増、年間では13.6%増
2020年05月03日 関連情報:世界タブレット2020年1Q出荷台数は18.2%減、新型コロナウィルスが影響
2020年03月05日 関連情報:「2019年4Qと通年の国内PC出荷概況」IDC Japan、通年で前年比45.7%増
2020年02月18日 関連情報:「2019年暦年の国内タブレット端末出荷概況」MM総研、前年比9.2%減
2020年01月31日
IDC発表によると、従来型タブレットと2in1デバイスの両方を対象にした2019年4Q(10~12月期)の世界の出荷台数は、2018年4Qの4,370万台に対して20万台(0.6%)減の4,350万台となっています。
前年同期に対する世界の出荷台数は、トップ5ベンダー中ではAppleとLenovoが増加しましたが、他の3ベンダーが減少したことが影響して、全体では減少となりました。
前年同期に対して、2014年4Q以来の減少傾向から2019年3Qに増加に転じましたが、今期再び減少となりました。
特に、Appleが前年同期に対して300万台と大きく増加したのに対し、Amazonが140万台減、Samsungが50万台減が大きく影響しています。
IDCでは、従来型のタブレット「スレート型」とキーボード着脱式2in1「デタッチャブル型」の2つに分けて分析しています。
「スレート型」は2014年をピークとして減少に転じ、この傾向は今後も続くと予測しており、一方の「デタッチャブル型」は、市場の盛り上がりを牽引すると期待されています。
この様な状況の中で、Appleが新モデル投入の好調を維持し、前年同期に対して22.7%増と大きく増加しています。
Appleは、「iPad」の新モデルを3Q後半に投入したことにより、前年同期の1,290万台(シェア29.6%)に対して、300万台増の1,590万台(シェア36.5%)になりました。
一方Amazonは、2019年3QにSamsungを抜いて2位となり、ブラックフライデーでのFireシリーズ販売も増やしたようですが、「スレート型」の減少傾向に加え、米国での減少が影響して、4Qは4位に転落しました。
なお以下のLenovo数値は、今年2018年5月に富士通のPC事業を受け入れたことにより、Lenovoと富士通を合算しています。
2019年4Q(10~12月期)のベンダー別出荷台数とシェア
2019年4Q(10~12月期)の世界のタブレット出荷台数及びシェアの概要は、以下の通りです。
タブレット全体の出荷台数は、前年同期に対し20万台(0.6%)減の4,350万台となりました。
上位5社のベンダーの顔ぶれは変わっていませんが、前年同期に対して増加したのはAppleとLenovoの2ベンダーのみとなりました。
Appleがシェア36.5%、出荷台数は前年同期に対して22.7%増の1,590万台で依然トップを維持して2位以下を大きく引き離しており、Amazonが330万台(同29.0%減、シェア7.6%)と大きく減少したため4位に転落し、同じく減少したSamsungとHuaweiがそれぞれ2位と3位に繰り上がりました。
世界タブレット、ベンダー別出荷台数の推移
2019年4Q(10~12月期)の出荷台数は、以下の通りとなっています。
ベンダー | 今期 | 前年同期 | 増減数 | 増減率 | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | Apple | 1,590万台 | 1,290万台 | 300万台 | 22.7% |
2位 | Samsung | 700万台 | 760万台 | △60万台 | △7.4% |
3位 | Huawei | 400万台 | 410万台 | △10万台 | △2.8% |
4位 | Amazon | 330万台 | 470万台 | △140万台 | △29.0% |
5位 | Lenovo | 250万台 | 230万台 | 20万台 | 8.3% |
全体 | 4,350万台 | 4,370万台 | △20万台 | △1.6% |
2019年4Q(10~12月期)の世界出荷台数の全体は、前年同期20万台(0.6%)減の4,350万台(2018年4Qは4,370万台)となっています。
上位5位までのベンダーでは、AppleとLenovoが前年同期に対して増加し、他の3ベンダーは減少しています。
ベンダー別の状況は、以下の通りです。
Appleの出荷台数は1,590万台(前年同期1,290万台:300万台増、22.7%増)
- ・3月の「iPad Air」投入に続き、3Q後半に「iPad」を投入したことによる好調を維持し、前年同期に対して大幅に増加しました。
- ・特に「iPad」の新モデルは、出荷の65%近くを占めているようです。
- ・「iPad mini」を除く全ての「iPadシリーズ」に、オプションとして着脱式キーボードを用意し、「デタッチャブル型」として利用することができるようになり、製品ポートフォリオの移行を進めたのが貢献しています。(「スレート型」の出荷は、過去最高の79.3%減少)
Samsungは700万台(同760万台:60万台減、7.4%減)
- ・依然として減少傾向が続いていますが、今期はAmazonが大幅に減少したため、2位に繰り上がりました。
- ・「スレート型」の減少が、全体の減少に影響しています。
- ・プレミアムAndroidタブレット「Galaxy Tab S」シリーズでは、着脱式キーボードを用意して「デタッチャブル型」の販売を増やしたようですが、「スレート型」の減少をカバーすることができませんでした。
Huaweiは400万台(同410万台:10万台減、2.8%減)
- ・前年同期に対して減少しましたが、3位に繰り上げりました。
- ・最近の米中貿易摩擦の影響があるようですが、全体の減少は緩やかな状況です。
- ・出荷の大部分がアジア/太平洋地域で、特に中国となっていることが貢献しているようです。
- ・新モデルの「MatePad Pro 10.8」はプラス成長を後押ししましたが、「MediaPad M」シリーズは引き続き「デタッチャブル型」の売上の大部分を占めているようです。
Amazonは330万台(同470万台:140万台減、29.0%減)
- ・2QはSamsungを抜いて2位となりましたが、今期は大幅に減少して4位に転落しました。
- ・「Fire」シリーズはブラックフライデーでの販売を増やし、売上の大部分が「Kids Edition」が占めたようです。
- ・しかし、「スレート型」の市場での減少傾向、米国での減少をカバーすることができなかったようです。
Lenovoは250万台(同230万台:20万台増、8.3%増)
- ・Appleの他で、前年同期に対して増加した唯一のベンダーです。
- ・売上の大半は低価格セグメントで、日本、ヨーロッパ、中東、アフリカを含むアジア/太平洋地域での販売好調が牽引しているようです。
世界のタブレット、ベンダー別シェア推移
2019年4Q(10~12月期)のシェアは、以下の通りとなっています。
ベンダー | 今期 | 前年同期 | 増減 | |
---|---|---|---|---|
1位 | Apple | 36.5% | 29.6% | 6.9 |
2位 | Samsung | 16.1% | 17.3% | △1.2 |
3位 | Huawei | 9.1% | 9.3% | △0.2 |
4位 | Amazon | 7.6% | 10.6% | △3.0 |
5位 | Lenovo | 5.8% | 5.3% | 0.5 |
1位はAppleで、36.5%(前年同期に対し6.9ポイント増、前年同期29.6%)
2位のSamsungで、16.1%(同1.2ポイント減、同17.3%)
3位はHuaweiで、9.1%(同0.2ポイント減、同9.3%)
4位はAmazonで、7.6%(同3.0ポイント減、同10.6%)
5位はLenovoで、5.8%(同0.5ポイント増、同5.3%)
2019年(年間)のベンダー別出荷台数とシェア
2019年(年間)の世界のタブレット出荷台数及びシェアの概要は、以下の通りです。
上段:出荷台数、下段:シェア
ベンダー | 今期 | 前年同期 | 増減数 | 増減率 | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | Apple | 4,990万台 | 4,330万台 | 660万台 | 15.2% |
34.6% | 29.6% | 5.0 | |||
2位 | Samsung | 2,170万台 | 2,340万台 | △170万台 | △7.2% |
15.1% | 16.0% | △0.9 | |||
3位 | Huawei | 1,410万台 | 1,460万台 | △50万台 | △3.5% |
9.8% | 10.0% | △0.2 | |||
4位 | Amazon | 1,300万台 | 1,180万台 | 120万台 | 9.9% |
9.0% | 8.1% | 0.9 | |||
5位 | Lenovo | 850万台 | 880万台 | △30万台 | △4.2% |
5.9% | 6.0% | △0.1 | |||
全体 | 14,410万台 | 14,620万台 | △210万台 | △1.5% | |
100.0% | 100.0% | - |
参考
Worldwide Tablet Shipments Continue to Decline in Q4 2019, According to IDC
30 Jan 2020
関連情報(当サイト)
世界のタブレット出荷台数の20193Qは1.9%増
2019年11月11日
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