関連情報
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2022年07月11日 関連情報:Gartnerが「2022年第2四半期のPC出荷台数」を発表、前年同期比12.6%減
2022年06月02日 関連情報:MM総研が「2021年度通期 国内パソコン出荷台数調査結果」を発表
2022年06月01日 関連情報:IDCが「2022年のスマートフォン出荷予想」を発表、前年同期比3.5%減の13.1億台
2022年04月30日
現地時間2022年4月29日に「2022年1Q(1~3月期)の世界タブレット出荷台数とシェア」を、IDCが発表しましたので概要を整理します。
IDC発表によると、従来型タブレットと2in1デバイスの両方を対象にした2022年1Q(1~3月期)の世界の出荷台数は、前年同期(2021年1Q)の3,990万台に対して150万台(3.9%)減の3,840万台となっています。
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)による影響は収束して季節性の傾向に戻りつつあるようで、需要が鈍化したことによる減少としています。
また、2020年と2021年にデバイスを積極的に購入したことによる反動もあるようです。
1Qの前年同期に対する世界の出荷台数は、トップ5の内SamsungとAmazonが前年同期に対して増加した以外は、他の3ベンダーは減少しています。
なお、最近realme、OPPO、Xiaomiなどの新しいスマートフォンベンダーが新興市場に参入してきているようです。
現時点では、その量は市場を動かすほど重要ではないようですが、これらのベンダーが既存のチャネルの存在を利用してエコシステムを構築するようになり、新興市場でのタブレットに対して存在感を増す可能性もあるとしています。
IDCでは、従来型のタブレット「スレート型」とキーボード着脱式2in1「デタッチャブル型」の2つに分けて分析しています。
「スレート型」は2014年をピークとして減少に転じ、この傾向は今後も続くと予測しており、一方の「デタッチャブル型」は、市場の盛り上がりを牽引すると期待されています。
「デタッチャブル型」は、生産性や柔軟性など、使いやすさ重視への需要が高まっており、ノートPCとすみ分けしているだけでなく、一部ではノートPCの代わりのデバイスとして購入したことも貢献しています。
この様な状況の中で、2022年1Qにおけるトップ5ベンダーの顔ぶれは変わっていませんが、2021年4Qは4位だったAmazonが今期3位、同3位だったLenovoが今期4位に入れ替わっています。
Appleは、シェアは前年同期から0.2ポイント減の31.5%(前年同期:31.7%)で、出荷台数は前年同期比4.6%(60万台)減の1,210万台で依然トップを独走しています。
一方、Samsungは2位で、シェアは1.5ポイント増の21.1%(同19.6%)、出荷台数は同3.5%(30万台)増の810万台となっています。
なお、2021年1Q及び2022年1Qともに、Huaweiが売却したHonorの数値は含まれていません。
2022年1Q(1~3月期)のベンダー別出荷台数とシェア
2022年1Q(1~3月期)の世界のタブレット出荷台数及びシェアの概要は、以下の通りです。
タブレット全体の出荷台数は、前年同期に対し150万台(3.9%)減の3,840万台となりました。
上位5社のベンダーの顔ぶれは変わらず、前年同期に対してSamsungとAmazonが増加した以外、他の3ベンダーは減少しました。
出荷台数は、Appleが前年同期に対して4.6%減の1,210万台で依然トップを維持し、2位がSamsungで同3.5%増の810万台、2021年4Qは4位だったAmazonが今期3位となって同6.3%増の370万台、同3位だったLenovoが今期4位で同25.9%減の300万台、5位がHuaweiで同17.2%減の220万台で続いています。
世界タブレット、ベンダー別出荷台数の推移
2022年1Q(1~3月期)の出荷台数は、以下の通りとなっています。
ベンダー | 今期 | 前年同期 | 増減数 | 増減率 | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | Apple | 1,210万台 | 1,270万台 | △60万台 | △4.6% |
2位 | Samsung | 810万台 | 780万台 | 30万台 | 3.5% |
3位 | Amazon | 370万台 | 350万台 | 20万台 | 6.3% |
4位 | Lenovo | 300万台 | 410万台 | △110万台 | △25.9% |
5位 | Huawei | 220万台 | 270万台 | △50万台 | △17.2% |
全体 | 3,840万台 | 3,990万台 | △150万台 | △3.9% |
2022年1Q(1~3月期)の世界出荷台数の全体は、前年同期に対して150万台(3.9%)減の3,840万台(2021年1Qは3,990万台)となっています。
上位5位までのベンダーの顔ぶれは変わりませんが、2021年4QからLenovoとAmazonが入れ替わり、SamsungとAmazonが増加した以外は3ベンダーが減少しています。
1位はAppleで、1,210万台(前年同期に対し4.6%減、前年同期1,270万台)
2位はSamsungで、810万台(同3.5%増、同780万台)
3位はAmazonで、370万台(同6.3%増、同350万台)
4位はLenovoで、300万台(同25.9%減、同410万台)
5位はHuaweiで、220万台(同17.2%減、同270万台)
世界のタブレット、ベンダー別シェア推移
2022年1Q(1~3月期)のシェアは、以下の通りとなっています。
ベンダー | 今期 | 前年同期 | 増減 | |
---|---|---|---|---|
1位 | Apple | 31.5% | 31.7% | △0.2 |
2位 | Samsung | 21.1% | 19.6% | 1.5 |
3位 | Amazon | 9.6% | 8.7% | 0.9 |
4位 | Lenovo | 7.8% | 10.1% | △2.3 |
5位 | Huawei | 5.8% | 6.8% | △1.0 |
1位はAppleで、31.5%(前年同期に対して0.2ポイント減、前年同期31.7%)
2位のSamsungで、21.1%(同1.5ポイント増、同19.6%)
3位はAmazonで、9.6%(同0.9ポイント増、同8.7%)
4位はLenovoで、7.8%(同2.3ポイント減、同10.1%)
5位はHuaweiで、5.8%(同1.0ポイント減、同6.8%)
参考:世界Chromebook、ベンダー別出荷台数とシェア
2022年1Qのベンダー別出荷台数とシェア
上段:出荷台数、下段:シェア
ベンダー | 今期 | 前年同期 | 増減数 | 増減率 | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | Lenovo | 120万台 | 340万台 | △220万台 | △65.6% |
23.2% | 25.7% | △2.5 | |||
2位 | Dell | 120万台 | 150万台 | △30万台 | △21.1% |
22.9% | 11.1% | 11.8 | |||
3位 | Acer | 110万台 | 190万台 | △80万台 | △40.8% |
22.0% | 14.1% | 7.9 | |||
4位 | HP | 80万台 | 440万台 | △360万台 | △82.2% |
15.3% | 32.8% | △17.5 | |||
5位 | Samsung | 30万台 | 130万台 | △100万台 | △73.5% |
6.5% | 9.4% | △2.9 | |||
全体 | 510万台 | 1,330万台 | △820万台 | △61.9% | |
100.0% | 100.0% | - |
参考
関連情報(当サイト)
世界のタブレット出荷台数の2021年4Qは11.9%減の4,600万台
2022年2月2日
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