現地時間2月2日に「2014年4Q(10~12月期)の世界タブレット出荷台数」が、IDCより発表されましたので概要を整理します。
更新
2015年8月04日 関連情報:世界のタブレット出荷台数、2015年2Qも前年同期に対し減少続く
2015年2月25日
IDC発表によると、従来型タブレットと2-in-1デバイスの両方を対象にした2014年4Qの世界の出荷台数は、2013年4Qの7,860万台に対して2,500万台(3.2%)減の7,610万台となっています。
また通期では、2013年の2億1,990万台に対して9,700万台(4.4%)増の2億2,960万台となっています。
タブレット市場は、通期では依然と増加傾向にあるように見受けられますが、四半期ベースでは初めて減少に転じ、ベンダー別の対前年ではAppleとSamsungの4Q落ち込みが目立っています。
2014年4Q(10~12月期)と通期のベンダー別状況
2014年4Q(10~12月期)の世界のタブレット出荷台数及びシェアの概要は、以下の通りです。
年末商戦の時期ではありましたが、タブレット全体では前年同期2,500万台(3.2%)減の7,610万台となっています。
特にAppleのシェアは依然とトップを維持しましたが、Samsungとともに減少しています。
世界タブレット、ベンダー別出荷台数の推移
2014年4Qの出荷台数は、以下の通りとなっています。
ベンダー | 今期 | 前年同期 | 増減率 | |
---|---|---|---|---|
1位 | Apple | 2,140万台 | 2,600万台 | △17.7% |
2位 | Samsung | 1,100万台 | 1,350万台 | △18.5% |
3位 | Lenovo | 370万台 | 340万台 | 8.8% |
4位 | ASUS | 300万台 | 400万台 | △25.0% |
5位 | Amazon | 170万台 | 580万台 | △70.7% |
全体 | 7,610万台 | 7,860万台 | △3.2% |
Appleは、
- ・4Qは、前年同期に対し460万台(17.7%)減の2,140万台
- ・通期では、同1,090万台(14.7%)減の6,340万台となっています。
Samsungは、
- ・4Qは、同250万台(18.5%)減の1,100万台
- ・通期では、同40万台(1.0%)増の4,010万台となっています。
一方Lenovoは、
- ・4Qは、同30万台(8.8%)増の370万台
- ・通期では、同340万台(43.6%)増の1,120万台となっています。
- ・AndroidからWindowsまで幅広く展開したことが貢献し、上位5社の中で唯一前年同期を上回っています。
- ・通期では4位でしたが、3位ASUSの1,150万台との差30万台までに迫っています。
世界のタブレット、ベンダー別シェア推移
2014年1Qのシェアは、以下の通りとなっています。
ベンダー | 今期 | 前年同期 | 増減 | |
---|---|---|---|---|
1位 | Apple | 28.1% | 33.1% | △5.0 |
2位 | Samsung | 14.5% | 17.2% | △2.7 |
3位 | Lenovo | 4.8% | 4.3% | 0.5 |
4位 | ASUS | 4.0% | 5.1% | △1.1 |
5位 | Amazon | 2.3% | 7.4% | △5.1 |
Appleは依然トップを維持していますが、
- ・4Qは、前年同期に対し5ポイント減の28.1%(前年度は33.1%)
- ・通期では、同6.2ポイント減の27.6%(同33.8%)となっています。
2位のSamsungは、
- ・4Qは、同2.7ポイント減の14.5%(同17.2%)
- ・通期では、同0.6ポイント減の17.5%(同18.1%)となっています。
一方、3位のLenovoは、
- ・4Qは、同0.5ポイント増の4.8%(同4.3%)
- ・通期では、同1.4ポイント増の4.9%(同3.5%)となっています。
2014年4Q(2014年10~12月期)のまとめ
世界出荷台数の全体は、前年同期2,500万台(3.2%)減の7,610万台(2013年4Qは7,860万台)
Appleの出荷台数が2,140万台(前年度同期2,600万台:460万台減、17.7%減)に対し、Samsungは1,100万台(同1,350万台:250万台減、18.5%減)
ベンダー別シェアは、Appleが28.1%(前年同期33.1%)に対し、Samsungは14.5%(同17.2%)
- ・一般ユーザーのタブレット所有も一巡し、さらにデバイスを3年以上使い続けるようになってきたことによるアップグレードのサイクルの伸長傾向にあり
- ・8インチタブレットや2-in-1を含めたWindowsデバイスの攻勢に加え、スマートフォンの大画面化などのデバイス動向
- ・そこに、既存メーカーに加えて中国メーカーの台頭など
タブレット市場の激戦も今年も続きそうですが、引き続き動向を確認していく予定です。
参考
関連情報(当サイト)
世界のタブレット出荷台数、2014年1QもAppleが首位を維持もシェアは縮小(IDC)、補足:AppleとSamsungの2014年1~3月期決算概要
2014年5月4日
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