国内タブレットの出荷台数とシェア、2013年4Qは223万台で年間は743万台(IDC Japan)、世界とは違う特徴

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3月11日に「2013年第4四半期および2013年 国内タブレット端末市場規模」が、IDC Japanより発表されましたので、世界の出荷台数と対比しながら概要を整理します。

2013年4Q(10~12月)の出荷台数は、前年同期比21.5%増の223万台、2013年全体では同67.2%増の743万台となっています。

世界の出荷台数シェアの傾向と比べると、国内はAppleの強さが際立っており、3位にMicrosoftが食い込み、国内ベンダーも健闘しているのが特徴といえます。

Tabletshipmentsmarketshare4q

更新
 2014年8月19日 他サイトの関連情報:国内産業分野別タブレット利用実態調査結果を発表
 2014年8月19日 他サイトの関連情報:2014年5月移動電話国内出荷実績
 2014年7月10日 他サイトの関連情報:PCはなくなるの、なくならないの?
 2014年6月24日 他サイトの関連情報:2014年度 スマートデバイス需要動向調査、ICT総研
 2014年6月08日 他サイトの関連情報:約4割がiOSとAndroid両方でアプリを開発、収益はiOSが上
 2014年3月12日

今回発表の「2013年第4四半期および2013年 国内タブレット端末市場規模」の概要は、以下の通りです。

2013年4Q(10~12月期)のタブレット出荷台数シェア

2013年4Q(10~12月期)の国内タブレット出荷台数は、前年同期比21.5%増の223万台となり、四半期ベースでは初めて200万台を超えたとしています。

成長の要因は、Apple「iPad」シリーズの好調、NTTドコモ向け4G回線付きAndroid端末の安定推移に加え、Microsoftの「Windows」シリーズが急拡大したことなどとしています。

2013年4Qのタブレット出荷台数シェア(ベンダー別、世界と国内)

2013年4Qのタブレット出荷台数及びシェアの概要は、以下の通りです。

世界の出荷台数は前年同期比28.2%増の7,690万台に対し、国内は同21.5%増の223万台となり、世界及び国内とも20%を超える伸び率となっています。

Tabletmarketsharejapan4q

世界と国内のシェアを対比すると、個人的見解を含めた特徴は以下の通りです。

  • ・世界も国内もAppleが1位ですが、世界でのシェアが34%であるのに対し、国内の方が38.6%と人気が高いようです。
    11月に「iPad Air」「iPad mini Retina」を発売し、世界では四半期としては過去最高を記録したようですが、国内も好調だったようです。
  • ・海外で4位のASUS(シェア5%)は、国内では15.4%で2位となっています。
    コストパフォーマンスに優れた「Nexus」「MeMO Pad」シリーズの他、様々なタブレットを展開していることが貢献したと想定できます。
  • ・Microsoftは国内で3位(シェア11.0%)でしたが、世界では上位圏外となっています。
    10月に「Surface」シリーズを発売し、国内では個人に加え法人向けを取り込んだ成果があったのではないかと思います。
  • ・富士通は国内4位(シェア8.7%)で、国内ベンダーでは唯一上位に入っています。
    国内を中心に、4G回線付きAndroid端末を展開したことが貢献したようです。
  • ・Lenovoは国内で5位(シェア4.6%)、世界でも5位(同4%)と、上位に入っています。
    AndroidからWindowsまで、幅引く展開した効果があったと思います。

2013年年間のタブレット出荷台数シェア

2013年の国内タブレットの年間出荷台数は、前年比67.2%増の743万台となっています。

世界の出荷台数は前年比50.6%増の2億1,710万台であったことからすると、国内の前年比67.2%は市場が大きく伸びたことになります。

Tabletmarketsharejapany

  • ・国内の上位3ベンダーの順位は、2013年4Qと同じです。
    年間でも1位Appleの国内シェア43.8%は、世界でのシェア34%に比べて高い割合となっています。
    国内でのAppleブランドの高さが際立ちます。
  • ・国内4位にAmazon(シェア5.8%)が入っています。
    11月発売の「Kindle Fire HDX」シリーズが貢献したことと思います。
  • ・国内5位にSonyがシェア5.4%で、国内ベンダーで唯一上位に入っています。

なお今回のIDC Japanの発表では、以下の通りの分析をしています。

  • ・2013年においては、
    • 個人市場向けでは、低価格帯モデルに限らずハイエンド端末の出荷も増加した。
    • 法人市場向けでは、年間を通してiOS端末の買い替え需要とWi-Fi対応の新規需要が堅調であった。
  • ・今後の見通しに関しては、2014年の上半期にNTTドコモがiPadの販売を開始すると見込んでおり、同市場におけるiOSの占有率はさらに上昇する可能性が高い。
  • ・法人市場においては、特に教育分野でタブレット需要が拡大していく可能性が高い。

IDC Japan及びIDCの発表情報

2013年第4四半期および2013年 国内タブレット端末市場規模を発表
2014年3月11日 IDC Japan

A Strong Holiday Quarter for the Worldwide Tablet Market, But Signs of Slower Growth Are Clear, According to IDC
29 Jan 2014

Worldwide Tablet Growth Forecast to Slow as New and Replacement Purchases in Mature Markets Begin to Level Off, According to IDC
06 Mar 2014

関連情報(他サイト)

国内産業分野別タブレット利用実態調査結果を発表
2014年8月19日 IDC Japan

2014年5月移動電話国内出荷実績
2014年8月19日 JEITA / 統計データ

PCはなくなるの、なくならないの?
2014年7月10日 PC Watch

2014年度 スマートデバイス需要動向調査
2014年6月24日 ICT総研

  • ・2013年度のスマートデバイス出荷台数
    前年比107%の3,679万台(同年のノートPCやフィーチャーフォンの3.3倍)
  • ・2013年度のスマートデバイス内タブレットの割合:19.4%
    2017年度には28.6%にまで拡大する見込み
  • ・2015年度にはタブレット端末の年間出荷台数が1,041万台
    同年のノートPC出荷台数見込み(852万台)を逆転する見込み

約4割がiOSとAndroid両方でアプリを開発、収益はiOSが上!
アプリ開発者にアンケートを実施
2014年6月7日 週アスPLUS

Googleのサービスはいらぬ!:欧州で盛り上がる「Android&独自サービス」事情
2014年4月30日 ITmedia Mobile

0ドルWindowsとBay Trail-Entryが切り開く低価格タブレット市場
2014年4月25日 PC Watch

タブレット端末の利用実態調査
2014年4月23日 GfK Japan

マイクロソフト「Windows無償提供」の理由とは?
2014年4月17日 ASCII.jp

Windows 8.1 Updateを徹底解剖、すべてが分かるWindows 8.1大百科"Update"
2014年4月9日 マイナビニュース

Build 2014リポート:iOSでもAndroidでもない、「Windows Phone 8.1」という可能性
2014年4月9日 ITmedia PC USER

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2014年4月7日 ITmedia PC USER

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2014年3月28日 PC Watch

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2014年3月28日 ITmedia PC USER

iPad、Android、Windows、3つ巴の“タブレット戦争”勃発!
2014年3月24日 日経トレンディネット

関連情報(当サイト)

世界のタブレット出荷台数、2013年4Q拡大も2014年は伸び率鈍化、平均販売価格下落に歯止め(IDC発表)
2014年3月11日

国内と世界のタブレット端末出荷台数推移、iPadとAndroidの激しい争いが続く、ITC総研発表
2013年5月1日

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